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『DLsite』の漫画作品を世界中に広めていくーー 委託配信サービス『まんがハブ』について、コンテンツ営業部サブマネージャー・山田勇人さんにインタビュー
先日サービスリニューアルが発表された、『DLsite』に登録された作品を外部の電子コミックストアに代行して配信する委託配信サービス『まんがハブ』。
サービスリニューアルに至るまでのお話や今後の展望など、コンテンツ営業部山田勇人さんにお聞きしました。
『まんがハブ』公式サイト:https://vivion.jp/extra/manga-hub/
ーー初めに、自己紹介をお願いします。
山田:
コンテンツ営業部に所属しております、山田勇人です。
普段は外部の書店さまへ当社コンテンツの販売、お預かりした作品の取次をしたり、我々のもつプラットフォームである二次元コンテンツのダウンロードサイト『DLsite』で販売する作品の仕入れ活動などを行っています。
ーー今回山田さんが携わられた『まんがハブ』に関して、サービスの概要を教えてください。
山田:
『まんがハブ』は、当社制作の作品やクリエイターさんが『DLsite』で販売してくださった漫画作品を、国内外の各電子コミックストアに代行して配信業務を行う委託配信サービスです。
サービス自体は5年ほど前から存在していたのですが、『まんがハブ』はそれをリニューアルし、より使いやすく改善したサービスになります。
ーー元々あった販売委託サービスをリニューアルして発表するに至った背景にはどんなことがあったのでしょうか。
山田:
リニューアル前のサービスには、まず「ユーザーからの認知を得られていない」という課題点がありました。前提としてサービスの存在自体が知られていないので、作品の販売を委託したいと考えているクリエイターさんがいたとしても、まず弊社を選択肢に上げていただくことができない状態でした。そういった状況を打破するため、まずは認知度の向上を実現させることが必要不可欠だと考えました。
また、サービスを利用してくださるお客様からは機能の改善を望まれる声が多く聞こえたため、サービスの認知と機能性を向上させ、よりわかりやすく、より使いやすいサービスへとあらゆる側面を改善していかなければいけないと思ったことが、今回のリニューアルを行ったきっかけです。
ーーリニューアル前と後では、どんなことが変化したのでしょうか。
山田:
まずは、サービスの認知を向上させていくにあたり、どんなサービスなのか分かりやすく、加えて覚えやすいサービス名称への変更を行いました。
弊社は「ユーザーとクリエイターが楽しみながら、幸せに生きていける社会にする」という経営理念のもと活動しています。このサービスも、ユーザーとクリエイターの掛け橋になれるようなものにしていきたいと考えがありました。その想いに沿って、取り扱う商品である「まんが」に、中心部・集約点などの意味などで使われる「ハブ」という言葉を付け加え『まんがハブ』という名前をつけることに決めました。
知名度以外の課題であった機能面も、以前からユーザーの方々にいただいていた意見などを反映し、各種機能の改善やバージョンアップも行っております。
また、委託配信までの必要な工程がシンプルなことも魅力の一つだと感じています。『まんがハブ』での委託配信は、まず『DLsite』に作品を登録していただき、その際に委託配信を希望する旨をご設定いただくだけで必要な作業は終了です。また、そこからの配信作業もこちらが担うことになるので、クリエイターさんが手間を感じることなく作品の配信ができるという点も強みの一つだと思います。
ーーサービスのリニューアルを発表されてからの反応はいかがですか?
山田:
各方面から、参加したいというお声や改善要望など沢山のご意見を聞かせていただいております。
お問い合わせでも「前よりシンプルでわかりやすくなった」という評価の声をたくさんいただきました。『DLsite』を日々ご利用いただいているサークルさんの中にも、『まんがハブ』の発表後すぐに登録を決定してくださる方も多くいて、認知の向上に力を入れた成果を感じています。
実際に、現時点でリニューアル前と比べサークルさんからのご申請は20倍ほど増加しました。
既存の細かい機能についても「もっとこうしてくれたら助かる」といった有難いアドバイスをいただいており、早速開発チームと連携して改善していこうと準備しているところでございます。
こういった反響や応援のお言葉が、皆さまの作品をしっかりお預かりし、たくさんの方の元に届けられるようになサービスへ成長させていくためのモチベーションになっています。
ーー『まんがハブ』の今後の展望を教えてください。
山田:
『DLsite』に集まった多種多様なジャンルの作品を、国内だけでなく海外にも今まで以上に広く発信していきたいという思いがあります。『まんがハブ』を通じてより深くユーザーとクリエイターを繋げ、国境を越えてみなさまの大切な作品をより多くの方に楽しんでいただけるよう、配信の範囲を広げていくことが今後の展望です。
また取り扱う作品のジャンルも、漫画という形式だけではなく、メディアミックスやグッズの販売など、様々な可能性に挑戦していきたいです。