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技術者としてだけじゃない。今求められているのは人間力。

こんにちは!採用広報の萬です。

春も近づき暖かい日が増えてきましたね。コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令された中、皆さまどうお過ごしでしょうか? 幸いにして私の趣味は読書とランニングなので、リモートワークを行いつつ、1人で楽しむことに専念しています。4月からは新年度となり、環境が変わった方も変わらない方も、なにかしら気持ちの変化を感じているのではないでしょうか?私の場合、かなり個人的な事柄ですが、花粉症の終わりが少しずつ見えてくるのが何よりの希望です(笑)。

さて、今回は開発部第2、第4ユニットの2つのチームでリーダーを務める奥村さん(2005年3月入社)に、「チームやメンバーに求めること」を中心にインタビューしました。より良いチームづくり、メンバーとの関係構築を模索している中で、大切にしていることを語ってもらいました。ぜひご一読ください。

入社のきっかけは元上司の紹介

前職では保険会社の社内システムの構築に携わっていました。そこで私の教育担当でもあった上司が、エイシスに転職し、後に彼に誘われる形で入社することになりました。当時のエイシスではAccessでデータベースを扱っていて、それをPHPのシステムに移管するプロジェクトが開始されました。ところが、私の元上司が1人で対応することになり、人手が足りず増員のタイミングで声をかけてもらいました。私自身は「同人」やエイシスのサービスについてまったく知識がない状態でしたが、「Accessが使える」の一点突破で入社した感じです。

私にとって二次元は異次元だった

扱っている商材については全く知識がなかったので、私にとってはまさに異次元の世界でした。ただ、商材に関しての知識は周りの先輩方に積極的に質問することで、問題ない程度に得ることができ、プログラミングにも没頭することができました。こうした環境は前職と比較しても、毎日楽しく過ごせていましたね。

前職で扱っていた保険システムの業務は、すでに出来上がっているものに対し、一部修正が入るので手を加えていくといったものでした。おおまかな流れが決まっていて、システムを大幅に変える提案はできませんでした。エイシスに入社してからは、想像で「こんな新しい機能を作りたい」と言っても「いいんじゃない?」の一言で取り組ませてもらえたり、どんどんプログラムを書くこと、提案することを推奨してもらえる環境がありました。ユーザーから見える機能だけでなく、社内用システムについても、他の社員から要望があり、話し合って仕様を詰めて作っていくことが許されているので、伸び伸びと仕事をさせてもらえて、本当に入社して良かったなと思いました。「やりたいことをやれている」と、とても感じていましたね。現在は役割が変わり、全体を把握することに責任を持って取り組んでいます。

技術者から上流過程にキャリアチェンジ

現在はチームリーダーとして、仕様のとりまとめや顧客やユーザーとの折衝、チーム運営が主な役割になっています。ここ5年程、より「技術者・エンジニア寄りに今後のキャリアを構築するか」、「仕様をまとめる上流過程に携わるか」という選択肢を考えてきました。というのも、若いプログラマーも増えてきましたし、自分の「プログラマーとしての寿命」も見えてきたことが、考えるきっかけになりましたね。今後のキャリアについては上司とも相談の上、現在の役割を担う決断をし、日々業務に取り組んでいます。

2つのチーム運営に携わる

現在、開発部内の第2ユニットと第4ユニットの2チームを担当しています。第2ユニットは私を含め5名という構成です。社内で扱うシステムを中心に開発・メンテナンスを行っています。社内システムといっても、コンテンツを管理するシステムや、各自社サービスに付随するシステムなど多岐に渡ります。第4ユニットは私を含め6名です。「にじGAME」のサイト開発・メンテナンスを行っています。

ディレクションとは少し違いますが、システムの仕様といった、より開発部側の話を詰める役割・窓口として携わっています。たとえば、「社内管理システムにこういう機能が欲しいです」と言われた時、欲しい側は「こういう機能が欲しいです」と、抽象的に伝えてくるのですが、それを具体化する窓口ですね。より詳細な話は、実際に開発担当者にお願いしています。

「こんな機能が欲しいです」というのがふわっとしすぎている時は、具体的な内容をヒアリングし、おおまかな道筋を決め、スケジュールを調整しています。なにかあれば窓口役の私に連絡が来る形にし、メンバーは実際に開発を担当しつつ、個別に連絡を受けた時は各自で対応していますが、大きい案件や初めての案件は私を経由しています。

各チームの現状と今後

第2ユニットは社内管理システムを担当していることから、扱っているシステムが非常に多く、人員が足りない状況です。チーム向上のための施策をやるにしても、人員を増強してからの取り組みになります。第4ユニットは稼働できるメンバーが1人だったのが、5人まで増えたため、最近取り組みを考え始めたところです。これまではチームで共有できるドキュメントが少なかったので、それを増やす取り組みを行っていました。

第4ユニットが扱っているにじGAMEは、ゲーム会社が制作したゲームを動かすための仕組みと、ゲームを載せるためのプラットフォームの役割があります。このシステムを最近リニューアルしたのですが、まだ最先端のシステムではない部分があるのと、仕様が複雑なことが課題としてあります。ですので、知識の共有と、業務上必要な学習を全員で行うことが望ましいですね。

具体的に何をやるかはこれからです。「これを学んでほしい」「これを知っていてほしい」という、だいたいのお題目はあるのですが、それ以前ににじGAMEの仕様が複雑なので、まずはそこの理解からですね。知識を全員で共有することで、知見の齟齬がなくなり、誰がどの機能・修正の話をされても、同じ理解や対応になるはずです。

チーム運営におけるコミュニケーション

敢えて変えているコミュニケーション手法

対話重視の第2ユニット

第2ユニットでは、チャットツール上の文字での会話ではなく、なるべく直接話すようにしています。というのも、新たに加わった若いメンバーに黙々と業務を行ってもらうより、直接話し合う中から解決の糸口を見つけ進めてほしい。解決の糸口の見つけ方を知見として入れてほしいんですね。そして、それは文字よりも直接会話した方が分かりやすいと私自身は考えています。

集中重視の第4ユニット

非常に集中して業務に取り組むことが求められるのが第4ユニットです。そのため、第2ユニットと異なり、各担当者が集中力を高められるよう、なるべくチャットツール上でコミュニケーションをとっています。ただ、文字では伝わらないとか、ニュアンスが伝わりづらい時は直接話すようにしています。

このようにユニットごとに意図的にコミュニケーション方法を変えています。周りから見たら、なぜこっちとは話すのにこっちと話さないのか?と思われているかもしれませんが、今年度については各メンバーには敢えて伝えず、個性を見て判別しながら対応しています。伝えようと思ったこともありましたが、「今年度はこれでやってみよう」と自分の中で決めて行っています。来年度になるとまた変わるかもしれませんが。その代わり、1on1では面と向かい悩みを聞きつつ、しっかり話をするよう心掛けています。

私の理想のチーム像

他部署との緊密な連携と周囲への配慮が欠かせない

各自依頼された案件を、決められた仕様通りにやるのは大事なことですが、そこから派生する「仕様にない」部分も一部あるので、案件依頼者やディレクターとより緊密に連携をとって進められるチームが理想です。また、私自身もあまりできていませんが、もう少し技術発信できるチームにしたいですね。技術的なことで調べている中で「こんなものを見つけました」とか、やれていそうでやれていないことを、どちらのチームでもできるようにしていきたい。

個人としては

・自分自身で動き、進行過程をその都度報告する。
・困った時の判断を二者択一の選択肢で用意する。
・メリットデメリットも全て考慮した上で進める。

チームとしては

・他のメンバーの状態を把握する。
・チームのメンバーに気を配って業務を進める。
・他部署に対して気を配りつつ業務を進める。

「あの人今大丈夫かな?」と気にしながら、動いてもらえたら一番嬉しいですね。これは技術力というより人間性の部分になりますが、それをチーム内というよりも、他部署に対しても同じようにできるのが私の理想的なチーム像です。

理想実現にはコミュニケーションの改善が必要

他チーム、他部署とのコミュニケーションをとることや、コミュニケーションのとり方を変えることが必要だと思います。言葉の伝え方、言い方を少し変えるだけで、相手に与える印象も変わるでしょうし、やはり周りに気を配ることが重要ですね。そのためには、各自、業務においてそういう問題を持っているのかをしっかりと把握し、心理的余裕を持つこと。仕事量が問題なのであれば増員しつつ、自分の理想に届いていない業務の仕組みが問題であれば、どうやったら理想に近づけるかを話し合いすり合わせていくことが必要です。

そのためには、現状毎月1回行っている1on1のやり方を変えなければいけないと考えています。これまでの1on1では業務報告が多かったので、より良いやり方を模索しています。基本的には相手の話したいことを話してもらう場として、「今後どうしていきたいか」や「キャリア観」を中心にするとより良い1on1になるのかなと。1on1が始まってからずっと模索しているのですが、チームに合った最適解の1on1を未だ模索中です。

どのようなタイプの人でも一緒に働いてみたい

どのようなタイプの人でも一緒に働いてみたい。会議中に似た考えを持っている人間が似たような回答をするのは、新たな発想が生まれにくく、あまり良くないと感じています。それこそ、真逆の考えや真っ向から否定する人がいてもいい。ただし、「一定のモラルを持っている人」ですね。「人を貶さない」「人の作ったプログラムを貶さない」こと。もちろん冗談で言う程度なら許されることもあると思うのですが、皆、一所懸命に作っているので、そのことに配慮ある人ですね。

誰もが同じ発言権がある開発部

開発部では、「やりたい」と発言をすれば、その良し悪しに関わらず、同じ部内のメンバーとディスカッションできる環境だと思います。会社としてやるやらないは別にして、誰もが同じだけの発言権があると感じています。やりたいことを明確に伝えられれば、それが形になる会社ですね。「あんなことやりたい」「それいいね。じゃあやろうか」で動ける会社です。それは社員数が増え、会社が大きくなっている今でも変わっていない気がします。もちろん、最終的に売上げに資するというのは大事ですが、少しずれていることでも、面白いと思えば「やっていいよ」と言ってくれる会社です。

いかがでしたでしょうか?奥村さんは社内において、多くの部署から厚い信頼を寄せられている方で、私自身も大変仲良くさせていただいています。今回のインタビューを通じて、奥村さんがどのような考え方でチーム運営を行っているかを知ることができ、普段の会話とは違った新鮮さがありました。(写真は新入社員歓迎会での私と奥村さん。)

チームごとにコミュニケーション方法を変える。自分自身をその立場に置き換えて考えてみた時、「果たしてそれができるだろうか?」と非常に考えさせられました。個々に合わせたコミュニケーションも簡単ではないですが、さらにチームごとに方法を変えるのは、よほど柔軟な考え方を持っていなければ難しいですよね。誰にでも固定観念というものがあるので、やれているつもりでも実はやれていないことの方が多い中で、意識的に取り組んでいるのは理想のチームに近づけたいからこそなのですね。

また、「キャリアについて長期間考え今の役割に至ったこと」、「チームメンバーに望んでいること」も、普段の会話ではここまで深くお話していなかったので、インタビュー記事を書き上げた今、素直な驚きとともに感慨深いものがありました!

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