1
/
5

ライフキャリアレインボー

ライフキャリアレインボーを聞いたことがあるだろうか?

ライフキャリア・レインボーとは、
人々のキャリアと生活におけるさまざまな段階や役割を
可視化するためのモデルとして誕生した。

このモデルはドナルド・E・スーパーという心理学者が

「キャリア開発を単なる職業選択の問題ではなく、
個人の生涯を通じた発展プロセスとして捉える」ことを目指して発案された。

理論としては
「ライフスパン、ライフスペース」として知られるようになり
人のキャリアが生涯にわたって進化し続けること
そしてそのキャリアが多くの生活の側面と交錯していることを表したのだ。

これにより、キャリアは仕事の歴史だけでなく、
教育、家庭生活、レクリエーションといった他の生活領域とも深く関連していることが広がっていく

その考えを視覚化したのが
ライフキャリアレインボーである。

ライフキャリア・レインボーの内容

ここからライフキャリアレインボーの内容とポイントを見ていく

改めてライフキャリア・レインボーは
主に生涯を通じてのキャリアの発展を色とりどりの
「レインボー(虹)」
の形で示している。

このモデルは、キャリアだけでなく
個人のライフステージや家庭生活、健康、趣味など
生活の全般にわたる要素を統合的に考えることの重要性を示唆している。

人生の中で重要な項目として

教育と学習 - 学校教育から職業訓練、自己啓発まで
・仕事とキャリア - 職業選択、キャリアチェンジ、退職後の活動
家族と個人生活 - 結婚、子育て、介護、個人の時間
・健康とウェルビーイング - 心身の健康、ストレス管理
・友情と社会関係 - 友人、同僚、コミュニティとの関
・趣味とレクリエーション - 趣味、旅行、スポーツなどの余暇活動

の6つがあげられる。

6つの項目それぞれに、
人生の流れの中で重要度が変わるし
うまくバランスをとっていくことが大切になる

さらに、その6つを見ていく

①教育と学習

■捉え方:
人生の初期段階で重視されるが、継続的な学びは生涯を通じて必要。

■活用方法:
・職業技能だけでなく、パーソナルスキルの向上にも注力。
・継続的な自己啓発としてオンラインコースやワークショップに参加。


②仕事とキャリア

■捉え方:
青年期から老年期まで長期にわたり、人生の大部分を占める。

■活用方法:
・キャリア目標を定期的に見直し、必要に応じてキャリアパスを調整。
・ワークライフバランスを保ちながら仕事の満足度を高めるための戦略を計画。

③家族と個人生活

■捉え方:
人生の全段階で重要。家庭の状況は時間と共に変化する。

■活用方法:
・家族計画を立て、ライフステージに応じたサポート体制を整える。
・家族との時間を大切にし、個人的な成長も重視する。

④健康とウェルビーイング

■捉え方:
生涯を通じて継続的に注意が必要。

■活用方法:
・定期的な健康診断、バランスの取れた食事、適度な運動を維持。
・ストレスマネジメント技術を学び、メンタルヘルスを保護。

⑤友情と社会関係

■捉え方:
人生の様々な時期において、支援と充実を提供。

■活用方法:
・様々な社会活動に参加し、継続的に人間関係を構築。
・趣味や共通の興味を通じて新しい友人を作る。

⑥趣味とレクリエーション

■捉え方:
精神的なリフレッシュとして、また個人的な情熱を追求する手段として生涯を通じて利用。

■活用方法:
・定期的に時間を設け、自分の興味や趣味に没頭。
・新しい活動に挑戦し、生活に新たな刺激を加える。

               ※出典:JBpress「100年人生の時代、もうキャリアに“成功”は必要ない」

改めて画像を見てみると
レインボーとして重なる部分も多く
いかに人生設計に役立て、バランスをとっていくことが大切になる

自分にとって活用できるポイント

ここから自分にとって活用できるポイントを整理する

①自己理解の深化

1つ目は、自分の現在地を知り、これからの方向性を考える際の基盤として活用していく。

②バランスの取れた生活設計

2つ目はキャリアだけでなく、健康や人間関係、趣味など、生活の他の要素も等しく重視することで、より充実した生活を設計でき、可視化することができる。

③ライフステージに応じた計画

3つ目は異なるライフステージで必要とされるリソースやサポートを予測し、準備することができるメリットがある。

具体的な活用方法

さらに具体的な活用方法としては

1つ目はライフマップの作成

自分のライフキャリア・レインボーを具体的に描いてみることができる。
それぞれの領域での現在の状況や将来の目標を書き出し、必要なアクションを計画していくことで
可視化することができ、バランスをとることができる

2つ目は目標設定

短期的および長期的な目標を設定し、それぞれのライフステージで達成したいことを明確にしていく。
例えば、キャリアアップのためのスキル習得、家族と過ごす時間の確保、趣味の時間を増やすなどができる。

3つ目はレビューと調整

定期的に自分のライフマップを見直し、現状に合わせて計画を調整することができる。
変化する生活環境や目標に対応するためには、柔軟性が重要になるので、そのフォーマットとして活用できる

ライフキャリア・レインボーを使うことで、自己の多面性を理解し、それぞれのライフステージにおいてバランス良く生活を送るための計画を立てることができる。

自分自身のキャリアだけでなく、生活全般にわたる幸福感を追求するために、このモデルを自分自身も活用したい。

このストーリーが気になったら、遊びに来てみませんか?
HR領域のプロ|顧客のクリティカルな課題解決を担う人材育成コンサルタント
株式会社情熱では一緒に働く仲間を募集しています

同じタグの記事

今週のランキング

水野 元気さんにいいねを伝えよう
水野 元気さんや会社があなたに興味を持つかも