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営業と一緒にアクセルを踏める、新しいバックオフィスの形をつくりたい|取締役 兼 経営管理本部長 雨越

みなさんこんにちは。

今回は、2018年10月にCINCに入社した取締役 兼 経営管理本部長 雨越のインタビューです。

--これまでのキャリアについて教えてください。

大学を卒業後、どのような企業からも必要とされるスキルを身に付けたいと考え、金融業界を志し、外資系の証券会社に入社しました。そこで債券営業部という部署で金融商品の開発やマーケティングなどに4年ほど携わりました。理系のバックグラウンドを活かして金融工学を用いた商品を開発したり、ロンドンで研修を受けたりなど、多様な経験ができたと感じています。その後、新たな環境でキャリアを積みたいと思い、2007年にJPモルガン証券に転職しました。

--転職先で、代表取締役社長の石松と出会われますね。印象に残っているエピソードを教えてください。

JPモルガン証券で、私は債券部で金利や為替系の商品開発を担当し、石松さんは株式やエマージングマーケット関連の商品を営業する部署に所属していました。部署は異なりましたが、お客さまからガンガン案件を取ってくるなど石松さんの活躍はよく覚えています。そのたび社内が祝福ムードになって周囲からも愛されていました。私と石松さんがとても慕っていた先輩がいて、よくみんなで飲みに行きましたね。仕事も飲み会も全力投球という職場だったので、六本木で朝まで…ということも珍しくありませんでした(笑)

お互いの将来についても語り合いました。転職してから少しずつ金融不況の兆候が表れ、2009年にはリーマンショックが起こります。それに伴い、社内でも人事異動が頻繁に行われるようになっていきました。自然とキャリアチェンジについて検討し始め、私自身は、新しいスキルを身に付けるために公認会計士の取得を目指そうと考え出していました。石松さんも別の金融機関に転職し、そのタイミングで今後のキャリアについて朝まで話したことを覚えています。「無職になって本当に良いのかな」「今後のキャリアをどのように築こう」など、結構暗い話をしながら(笑)、互いが目指したい方向性について語り合いました。

社会で広く通用するスキルを身に付けるために、公認会計士の資格を取得

--その後、公認会計士を目指されます。資格取得のために仕事を退職されるのは大きな決断だったと思います。どのような背景があったのでしょうか。

当初、金融業界を志した際は「どこにいっても通用するスキルを身に付けることでプロフェッショナルになれる」と考えていました。しかし、実際に働いてみると「金融業界の中だけで活躍できる人」という見られ方が強く、思い描いていたものとは異なりました。この先のキャリアをどうしたら良いか悩んでいたとき、叔父から「まだ20代だし、資格を取ってみたら?」とアドバイスをもらったんです。思い返せば学生の頃から資格の取得をすすめられていました。当時はピンと来ませんでしたが、社会で広範囲に対応できるスキルを身に付けられるのでは?と思い、挑戦することにしました。

他の資格も検討しましたが、簿記に興味があったので公認会計士を目指そうと決めました。それからは2年間にわたって専門学校に通い、資格取得に向けて猛勉強を始めました。細かな数字を分析する簿記の勉強はとても面白く、自分に合っていると感じました。結果、無事公認会計士に合格したときはホッとしました。無職で収入のない状況、精神的にも崖っぷちの状態の中で、ひたすら勉強に専念した2年間でした。今振り返って、公認会計士の資格を取得したことで、キャリアの選択肢も広がったと感じています。


ドバイで培われた「どうにかなる」というポジティブマインド

--公認会計士を取得された後、今度は総合商社に転職されます。ドバイにも駐在されたということですが、当時のお話についてお聞かせください。

公認会計士を取得した後、金融業界だけでなく、事業会社で自分のスキルを活かしたいと考え、総合商社に就職しました。経理を担当し、全社の決算取りまとめやIFRS(国際会計基準)導入プロジェクトに携わり、ここで経理全般の知識を身に付けられました。

その後、設立間もない在ドバイの子会社に出向し、子会社の管理部門体制の構築に携わります。辞令に「在ドバイ」の表記を確認したときは驚きましたね(笑)不安はありましたが飛び込んでみたところ、ここでも多くの学びを得られました。

見知らぬ土地で、管理部門の構築をゼロから手探りで進めていく経験はとても刺激的でした。ヨルダン、オマーン、モロッコ、南アフリカなどの国へ出張に行き、宗教や文化も違う人達と、会計という共通のルールで通じ合い、仕事を進めていく経験は、自分を大きく成長させてくれました。さまざまな困難に直面しましたが、そのおかげで何事にもへこたれない精神が養われたと感じます。「どうにかなる」と、常に前向きな姿勢でいられるようになったので、今ではちょっとやそっとのことでは動じませんね(笑)

こうしたドバイでの経験を経て、「大企業の一部として働くより、小さな会社で全体を見渡しながら仕事するほうが楽しい」と思い、転職を決めました。その後、いくつかベンチャー企業を経験して今に至ります。


転職の軸は「面白さ」と「誠実さ」

--CINCに入社を決められたきっかけは何だったのでしょうか?

石松さんからお話をいただいた当初は全く転職を考えていませんでした。しかし、直接会社のビジョンを聞いたとき、直感的に「あ、CINCで働くのは面白そうだな。ワクワクするな」と、転職が現実的になっていきました。既存のマーケティングを変革し、進化し続けるデジタルマーケティング事業の成長性に魅力を感じたからです。その後、ほかのメンバーにお会いし、皆さん個性的で面白く、この人達と一緒に働いて、新しい世界を見てみたいと思うようになりました。加えて、自分自身は正義感が強く、転職の際は企業の透明性、倫理観を常に重視してきました。CINCの皆さんから強い誠実さを感じられたことも大きかったですね。


営業と一緒にアクセルを踏める、新しいバックオフィスの形を

--今後、CINCで実現したい目標についてお聞かせください。

世の中の企業のお手本になれるようなバックオフィスをCINCで構築していきたいです。バックオフィスで働く人たちはコンサバで口うるさい人、というイメージを持っている人もいると思います。特に、日本では管理部門がネガティブな印象を持たれていることが多いと感じます。一方、海外では大多数の企業がフロントオフィスもバックオフィスそれぞれプロフェッショナルとして、互いに言いたいことを言い合える関係性が築かれています。

フロントオフィスの中でも、第一線で活躍する営業は企業のアクセルを踏まないといけない部門です。ただし、法律やコンプライアンスを守りながらアクセルを踏む必要があります。フロントオフィスとバックオフィスの両方で培った自分の経験を活かして、営業の攻めの姿勢を維持しつつ、より広範囲な視点から「どのようにアクセルを踏むか」を考えていきたいと思います。「バックオフィスの存在があるから頑張れる」と、フロントで働くメンバーに頼もしく感じてもらえるような、攻めと守りのバランスが取れたバックオフィスを構築していくことが今の目標です。

ありがとうございました。

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