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新卒ブログ|マイノリティ経験のある私だからできること

※2022年4月入社時の内容です

みなさん初めまして!安藤 晶美(あんどう あきみ)と申します。
私は性別に対する社会の偏見やジェンダーバイアスの問題に取り組むため、ボーダレス・ジャパンにジョインすることを決めました。

目次
1.トランスジェンダーの方を取り巻く現状
2.生きづらさを感じていたのは自分だけじゃなかった
3.トランスジェンダー×下着で試行錯誤を重ねる
4.ボーダレスで挑む理由
5.最後に

1.トランスジェンダーの方を取り巻く現状

性別と聞くと、男性・女性・LGBTQ+など様々な性が思い浮かぶと思います。
しかし、性別を一括りに言っても抱えている問題はそれぞれ異なります。

その中でも私が課題に感じていることは、アパレル業界における男女二元論に基づくモノづくりの在り方です。

アパレル業界では、男性・女性の性別を前提にサイズ・デザイン展開されています。その後出来上がった衣類は、メンズフロア・レディースフロアと性別によって分けられ、広告やプロモーションにもジェンダーバイアスがかかっています。

現状を例にあげると、身体の性と性自認が一致しないトランスジェンダーの方は、日頃性自認に合わせて衣類を選んでいる反面、売り場に性別の制約があることで周囲の目が気になる、身体の性と反対の衣類を身につけると骨格や身体にフィットしにくいなど、男性・女性を前提としたモノづくりでは対応できていない現状があります。

しかし、今後も男性用・女性用という形がなくなることはありません。
そこを0にするのではなく、男性・女性の枠組みによって生きづらさを感じている方やLGBTQ+の当事者の方が快適にモノ選びをできる環境と商品を届けていきたいと考えています。


2.生きづらさを感じていたのは自分だけじゃなかった

私がこの問題に取り組む理由は、幼少期にマイノリティの経験をしたこと、そして、大学時代に見たジェンダーを題材にしたドキュメンタリー番組がきっかけでした。

私は、中国人の父と中国と日本のハーフの母の元生まれ、中国の文化や言語に触れる環境で育ちました。
小学校に進学した段階で、同級生と私は自身の家庭環境が”一般的な日本の家庭と違う”ということに気づき始めました。

そこから、家庭について根掘り葉掘り聞かれたことがきっかけで「周りと距離を感じ、違うことはいけないんだ。日本人らしくいないといけない」と思うようになりました。

今思えば、周囲に合わせることはとても生きづらく「中国人ってこうでしょ」という偏見に苦しめられたりもしました。

その頃は、心のモヤモヤに対して何もできませんでしたが、大学2年生の頃ジェンダーを題材にしたドキュメンタリー番組がきっかけで、偏見やこうあるべきの押し付けで生きづらさを感じている人が他にもいることを知りました。

そこから、LGBTQ+に関心を抱くようになり、知る中で、課題は違えど、幼少期の経験と重なる部分や、生きづらい状況は何も変わってないという現実に悲しくなりました。
そこで、自身の経験からもそれぞれの在り方が尊重される社会、認められる社会を作りたいと思い決意しました。

3.トランスジェンダー×下着で試行錯誤を重ねる

これまでは、大学3年次に学内の起業部にて、トランスジェンダー×下着で性別問わず着られる下着の企画を行なっていました。

身につける衣類の中でも、下着が最も性差を表すものであり、身体の特徴でしか作られていない現状があります。
その中で、トランスジェンダーの方は性自認に合わせて下着を選んでいる反面、身体を締め付けていたり、フィットしないものを身につけている現状があるため、下着の企画を行なっていました。

具体的に、企画の構想、当事者の方へのヒアリング調査やサンプル作成などを行なっていました。
そして、最終的にビジネスコンテストに参加をし、最終審査まで進む結果となりました。
また、企画をする中で下着に関する専門知識を持っておく必要があると考え、大手下着メーカーの販売員として2年間アルバイトの経験。女性下着のみの取り扱いでしたが、下着の種類、トレンドや女性の身体についてなど様々なことを学びました。

また、昨年の9月から洋裁教室に通い始めています。
アルバイトの経験から下着に関するある程度の知識を得ることができましたが、実際作る工程などは知らなかったため専門教室に通えば構図がわかるのではないかと思い興味本位ですが挑戦しています!


3.LGBTQ+にソーシャルビジネスで挑む理由

ソーシャルビジネスで取り組む理由は2つあります。

1つは、事業の最終目的がお金儲けではなく社会問題の解決が最終目的であるからです。
ソーシャルビジネスという考え方に出会うまでは、社会問題を解決をしながら、持続可能に資金を回し続けることは理想論なのではないかと感じていました。
NPO、ボランティア、一般企業を見ても両立させながら事業を運営しているところは僅かでした。

そんな中で、ボーダレスジャパンに出会い、ソーシャルビジネスの存在を知りました。
事業とし収益を得ながら、社会問題の解決のために奮闘している起業家たちをみてソーシャルビジネスで挑戦してみようと思いました。

2つめは、ソーシャルインパクトの創出です。
解決したい社会問題に対してどれだけのインパクトを与えられるか、事業で利益を出しながらインパクトも同時に出していくことはソーシャルビジネスでしかできないと思います。
自己満足経営に陥らないためにも、当事者が求めているものを提供でき解決できているのかを可視化してインパクトを創出し続けることに意義を感じました。


4.ボーダレスで挑む理由

ボーダレス・ジャパンで取り組む理由は3つあります。

1つめに、恩送り経営です。
このことを知った時の印象は、幸せのお金の巡り方をしていると感じました。
社会起業家達が頑張って稼いだお金、そして、社会問題の解決に向かって得たお金、その中で笑顔になった人達もいる。

そんな大事な資金を次の社会問題解決のために回して、新たな幸せや笑顔を生み出していることが素直に素敵すぎると思いました。
そこには、私利私欲がなく純粋な想いで行なっている恩送り経営に惹かれました。

2つめに、サポート体制が整っていることです。
起業家=経営に関する全てのことをできなければいけないと思っていたのですが、ボーダレス・ジャパンにに出会い覆されました。
自身は、国際経営学部出身ですが、得意なこともあれば苦手なこともあります。
頼りすぎることも良くないですが、サポート体制があることで必要なことに集中できる環境が揃っているためボーダレスに決めました。

最後に、ボーダレスに決めた最大の理由は、社会問題を解決したいと思う起業家達が集まり高め合っているからです。
ぞれぞれがビジョンを持ちお互いに尊敬し合い、高め合える環境や人と働きたいと思い入社を決意しました。


5.最後に

私は、進路を考える中で、卒業後に起業をするか、一般企業に就職して起業するか悩んでいました。どっちの道に進んでも実現したいことは、ジェンダーという枠組みで生きづらさを感じている人の力になりたいという考えは同じでした。

そんな思いを持ちながら自分自身の将来と向き合った結果、ボーダレス・ジャパンに出会うことができました。

新卒のタイミングで出会えたことは、運を引きつけたのかも知れないと思っています。
内定を頂いてから、同期やボスからのフィードバックを受けて、このプランで良いのかと悩み、長い間足踏みしてしまったことがあります。
ボス(代表 田口)からできない理由よりもできる理由を探そう、副社長の鈴木さんからは社会夢想家になるな、この言葉は自分の中で戒めとして置いています。

まだ、インプットの量も足りなければ、経営リテラシー、問題を本質的にみるスキルなども足りません。
きっと事業化してもそう思い続けると思います。常に高みを目指して、人としても成長し、何よりもソーシャルビジネスの目的である社会問題の解決に向かって試行錯誤しながら挑戦していきます!

株式会社ボーダレス・ジャパンでは一緒に働く仲間を募集しています

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