今回は、高校生向けに実施した就業体験プログラム「ジョブシャドウイング」について紹介します。
ジョブシャドウイングとは?
ジョブシャドウイングとは、「学生が、さまざまな企業・組織の社員に一日同行し、どのような仕事をしているかを体感すること」です。
ウィルゲートは、2012年からジョブシャドウイングの受け入れを行っており、今年で8回目となります。「高校生の『will』の実現」の一助になればという想いで、高校生たちに早い時期からキャリアについて考え、選択肢を広げるきっかけを提供しています。今回は、計4名の高校生の受け入れを行いました。
それでは、当日の取り組みについて紹介させていただきます。
自己紹介/会社説明
まずは、約150名の社員を前にした自己紹介から。
緊張しながらも、今回ジョブシャドウウィングに参加した目的や意気込みについて発表しました。
続いて、導入研修と会社説明。
まずは、人事・広報の柳から「今日のゴール」について発表がありました。
「今日のゴール」として発表されたのは、「どんな人になりたいのか、どんな働き方をしたいのか」について、自分の言葉で伝えられるようになることです。
柳からは「ただ一日を座って過ごすのではなく、常に『どんな人になりたいのか、どんな働き方をしたいのか』を自分に問い続けてほしい。さらにイメージを深めるために『仲間の力を借りる』『分からないことは何でも聞く』ことを約束してほしい」とゴールを達成するためのルールについて話がありました。
会社説明では、ウィルゲートの特徴である「理念経営」に対する考え方を中心に、「なぜ理念経営を重視しているのか」「理念と事業・人がどのように結びついているのか」について話がありました。
聞き慣れない単語も多く出てくる中、「コミュニケーションロスをなくすために取り組んでいることはありますか?」「もし働いている社員の考え方・価値観が途中で変わったらどうしていますか?」など、みんな積極的に手を上げて、深ぼった質問をしていたのが印象的でした。
社長座談会/ランチ
「企業の社長さんと近い距離で話すことは初めて…」と、緊張の中スタートした社長座談会。
はじめは強張っていた顔も、代表の小島と言葉を交わす中で緊張がほぐれてきたのか、「働くときに意識していることは何か」「責任が重くて大変に感じることはあるのか」「高校生のときにしておけばよかったことは何か」など、ひっきりなしに質問が飛んでいました。
特に高校生の表情が変わったのが、「やりたいことが分からない」というテーマについて。
代表の小島からは、「自分自身も、やりたいことが分からない時期が学生のときにあった。しかし、分からないままにせず、いろいろなことに挑戦し続けた。その結果『何をするのか』ではなく、『誰とやるのか』『誰のためにやるのか』『より大きな責任を背負えるか』が自分のモチベーションになると気がついた。」と話がありました。
最後に、学生へのアドバイスとして話していたのが、「何がモチベーションになるのかは人によって異なる。そのため、どういうときに自分のモチベーションが上がるのかを考えながら行動をするといい」「インプットの積み重ねが質の高いアウトプットにつながるので、行動量と経験値を増やすことも大切になる。多くのことに挑戦しながら、やりたいことを見つけていってほしい」という内容でした。
「やりたいことが分からない。どうしたらいいのか分からない」──そんな質問をきっかけに生まれたこのやり取り。質問をした高校生に限らず、みんな同じ悩みを持っていたのか、話を聞きながら熱心にメモを取っていました。
社長座談会の後は、2019年新卒入社の社員を交えたランチ。
ランチをしながら、社員に普段行っている仕事の内容や、高校時代にしていたことについて聞いたり、将来の悩みについて相談したりしていました。
その中で、「先輩との関係性」に関する話題になり、「私は上司との距離が近く、一緒にランチに行くこともあれば、遊びに行くこともある」という社員の話がありました。「上司と部下の関係性は、もっとギスギスしたものだと思っていた」と語る高校生は、そんな風にフラットな関係性をもった社員の話を聞いて、とても驚いていました。
「働き方の変化」についての講義/就業体験
ランチの後に行われた講義の一つに、「働き方の変化」についての話がありました。
以前は「正社員で終身雇用」というのが、一般的な働き方でした。ただ昨今では、転職する人や正社員以外の雇用形態で働く人、複数の収入源をもつ「副業(複業)」という働き方をする人なども増えてきています。
ウィルゲートは、このような多様な働き方を支援する記事作成サービス「サグーワークス」を運営しています。「サグーワークス」を利用することで、自分のライフスタイルに合わせて、文章を書くことで報酬を得ることができます。
今回は、「サグーワークス」を活用し、記事が完成するまでのフローを体験。「サグーワークス」の運用に携わっているコンテンツプロデュース事業部 西村から、サービスの説明があった後、実際に現場社員が行っている業務に挑戦をしました。
高校生は途中、頭を悩ませる様子を見せながらも、ペア同士で協力しながら、真剣に業務に取り組んでいました。
1日の振り返り
最後に、一日の振り返りを行いました。
「社会人はモチベーション低く働いているイメージだったが、楽しそうに仕事をしている社員さんの姿を見て、自分もこんな風な働き方がしたいと思った」
「社長さんを含めた会社のみなさんが『会社が好き、仕事が好き』と言っていたことがとても印象的だった」
「社員さんと一緒にお昼を食べた際に『自分の上司が良い』と言っていたことに本当に驚き、とても印象に残った」
など、今回のジョブシャドウイングで多くの気づきが得られた様子でした。
そして、朝礼のときと同様、全社員の前で「今日のゴール」である「どんな人になりたいのか、どんな働き方をしたいのか」について4人それぞれが発表。
「高校生の今のうちから色々なことに挑戦し、熱中できること、そして責任を持てることを見つけたいと心から思いました」などと堂々と自分の言葉で伝えている姿に、社員も関心していました。
終わりに
「ウィルゲートで一日ジョブシャドウイングをしてみて、”会社”に対するイメージが変わった」と参加したほとんどの学生が話していた、今回のジョブシャドウイング。
ジョブシャドウイングを通じて、「どんな人になりたいのか、どんな働き方をしたいのか」と自分の『will』に向き合い、気づきを得ていた高校生の様子を見て、私たちとしても毎年開催していることの意義をあらためて感じました。
ウィルゲートは「一人ひとりの『will』を実現する」を経営理念として掲げています。その実現のために、より多くの人が自分の『will』と向き合い、実現できるような社会を目指しています。
今後もより多くの人の『will』の実現を手助けできるよう、今回のような活動を実施していきたいと考えております。