就活生の中にはやってみたいことがありすぎて、なかなか会社が決められないという人もいるのではないでしょうか。
今回インタビューした増田は、「色々なことにチャレンジできる」「やりたいことはやればいい」というウィルゲートの社風に惹かれて入社を決めたそうです。そして、それを入社後に実現しました。
今年、ウィルゲートに入社して2年目となる増田の就職活動時期から、これまでのエピソードをご紹介します。
とにかく上京したい!一念発起のマンスリーマンション生活2カ月
私は北海道出身で以前から上京したいという気持ちがあって、大学進学の時にも検討したんですが、実現できませんでした。
次の就職というチャンスを逃したら、上京できないままで終ってしまいそうだなと思っていたんです。そこで、4年生の春休みに両親に頼み込んで、マンスリーマンションを2カ月借りて上京しました。
就職活動では、最初から大企業への入社は検討していませんでした。理由はちょっとミーハーなんですが、当時、放送していた月9ドラマ『リッチマン、プアウーマン』に影響を受けていたというのもあります(笑)。小栗旬カッコいいなというのも、もちろんありますが、それ以上に作中のベンチャー企業の人たちがみんなキラキラして見えて、ドラマの世界だとはわかっていながらも憧れていましたね。
就職活動で軸にしていたこと
最初はそういうミーハーな気持ちだったんですが、実際に説明会に通ううちに、ベンチャー企業の「既に完成されたものではなく、まだ世の中にないものを社員全員で一緒に作る」という部分に魅力を感じるようになりました。
もちろん、でき上がったものを上手く動かしていくというのも大切なことだとは思うんですが、成長過程の不完全なものをみんなで良くしていこうというのが素敵に見えたんです。
また、女性の場合は特にライフイベントの影響が大きいので、ずっと同じように働くということが難しい環境にあると思うんです。だからこそ、ライフイベントの影響が少ない若いうちに、負荷の高い仕事をたくさん経験して成長しておけば、キャリアが途切れたとしても復帰することができるんじゃないかと考えました。それなら、若い時から成長環境に身を置けるという意味でもベンチャーを軸に就職活動をしたいと思いました。
そして、商材は有形でなく無形の方がいいなと思っていたので、IT業界を選びました。もちろん、ITにも有形商材はありますが、コンサルティングといった無形商材の多いイメージがあって。自分の想いを伝えながら、お客様に寄り添って一緒に考えていけるところに魅力を感じていました。
ウィルゲートとの出会い
私がウィルゲートのグループディスカッションに参加したのは、予定がちょうど空いていたからです。当初は予行練習のつもりで参加していました。そもそも、私は北海道の大学出身なので、他の参加者の学歴の高さやディスカッションの中でのレベルの高さを肌で感じ、自分には無理だろうなと思っていたんですよね。
ところがグループディスカッションの数日後、ウィルゲートから選考の案内がきたんです。その中で、「グループディスカッションで発言が多かったわけではないけれど、周りの言動によく気を配れていた」という自分への評価を聞きました。思い返すと、最初から諦めていたこともあって、選考ではかなり肩の力を抜いていたんですよね。その後の面接でも無理に背伸びすることなく、聞かれたことに正直に答えて、素の自分で参加することができました。
選考中に自分という人間をよく見てもらっていることは感じましたが、それでも素の状態で選考が進むということは、ウィルゲートと相性が良いのかもと思っていました。入社した今でも思いますが、自分と価値観の合う会社で働けるのは幸せなことだと思います。他社の選考も進んでいたんですが、気を張らずに自然体でいられたのはウィルゲートだけでしたね。
ロールモデルとなった3名の女性
あと、ウィルゲートの選考で出会った3名の女性社員の方々がみんな素敵だったのも入社の理由のひとつです。働き方についての考え方はそれぞれ違うんですが、「やりたいことがあれば、どちらかを選ぶのではなくて、どっちもやれる方法を考える」というところは3人とも共通していました。
ウィルゲートには「兼チャレ」という制度があって、希望者には自部署以外の兼任にチャレンジさせてくれるんです。その制度を利用して実際に兼任している社員の話を聞いて、色々な経験が積めるところに魅力を感じましたね。また、子育て中に時短勤務でマネージャーをやっている女性も、「時短でも会議の時間を朝にずらしてもらったりして、みんなに協力してもらって働けているし、家庭も楽しい。2つの楽しみがあるから頑張れる」と言っていたんです。自分もそんな風になりたいなあと思ったし、ロールモデルにできる女性が身近にいる環境で働けるのはとても幸せなことだと感じました。
とにかく、3人とも、「やりたいことがあるなら、やりなよ!」というスタンスなんですよね。それが私には刺さりました。
ウィルゲートに入社してやりたかったこと
実は入社してコレがやりたい!というのは特にありませんでした。価値観や理念に共感して、「人がいい」というところで選んだので、入社理由は「ウィルゲートで働きたい!」というだけだったんですよね。
だから、配属面談で希望を聞かれた時にも、「自分に適性があって、会社に価値貢献できそうな部署に配属してください」と人事担当者にお任せしたんです。
そして、配属されたのがwebコンサルティングの分析をメインとする部署でした。
入社2年目の今もその選択にズレは感じません。人事担当者を信じて任せて本当に良かったと思っています。入社後は秋ぐらいまでは教育を受けました。「SEOとは」という基本的なことから、商品内容まで、付きっきりで丁寧に教えてくれたんです。今思えば、本当に貴重な半年間でしたね。
ベンチャー企業は入社してすぐに「とにかくやって!」と言われるイメージがあったんですけど、そうではなかったんです。教育期間中は「早く実務にはいって価値貢献したい」という焦りがありましたが、その時に教えてもらったことが業務に生かせたし、1年後の今はそれにプラスオンした発信ができるようになりました。
教育期間中に特によかったと感じたこと
入社後に教育を受けていた半年は比較的時間に余裕がありました。だから、自分にとって何が足りなくて、どういうところを伸ばしたらいいのかなと考えることができました。
無料でプログラミングを勉強できるサイトを利用したり、本を読んだりして自己研鑽に取り組みました。
そういうことに前向きに取り組めたのは、自己研鑽の内容を報告するたびに、「次はこれもやってみたらいいよ」とアドバイスをくれる先輩がいたから。社会人になって、こんな風に親身になって近い距離で接してくれる環境はなかなかないと思います。新卒でこういう経験ができて本当によかったですね。
そして、教育を受けた後はコンサルタントと並走しながら、バックエンドから案件を動かしていくチームにアナリストとして参加。調査や資料作成などを担当しています。
広報の兼チャレに手を挙げた理由
ウィルゲートの選考途中で知った「兼チャレ」という制度には元々興味がありました。そして、入社2~3カ月後にその興味が具体的になるできごとがありました。それは、全社で毎朝行っている朝会の時に広報の体制が変わるという発表があったことでした。
その時まで、自分が広報を担当するという発想はなかったのですが、大好きな会社のブランディングに関われたら素敵だなあと思いました。そもそも多くの知識や経験を、年次が浅いうちから身に着けたいという思いでベンチャーを選んだんです。例え何もできない新卒1年目でも、広報という視点の違う業務に関わって、もっと仕事の幅を広げてみたいと思いました。
とはいえ、まだ1年目だから無理だろうとは思っていたんです。それでも、手を挙げてみたいという気持ちが強くて、思い切って担当役員の方をランチに誘って話を聞いてもらいました。
相談しておきながら、「今は目の前のことをやって」と言われることを予想していたんですが、「やればいいじゃん」と言われてびっくり。もちろん、自部署で一定の成果を上げないと兼チャレはできないというルールはありますが、新卒2~3カ月目の自分でもチャンスがもらえたというのは成功体験になりました。
その後、勇気を出して正式に応募してみたところ、秋から兼チャレが開始することに。ほんとにいいんだと半ば驚きと感動でいっぱいになりながらも、兼チャレが始まりました。
兼チャレをやってみて
兼チャレをはじめた時、広報も新体制になったばかりだったので、受け入れ態勢がしっかりしているというわけではありませんでした。むしろ、「体制が固まっていないから、やりたいことがあったら言ってほしい」と言われたのを覚えています。
ある時、「会社のSNSを強化するのはどう思う?」と聞かれて、色々と調査してみることになりました。採用における競合のSNS活用法や、他社の広報担当者がSNSをどのくらい使っているのかを調べたり、自社の現状を調べたりしてMTGで発表しました。
恐る恐る出したその資料を、広報のメンバーは「こんなにやってくれると思わなかった!」と、みんなすごく褒めてくれたんです。自分より広報の経験のある大先輩たちに、フィードバックされつつも、「めっちゃいいね」と言ってもらえたのが本当にうれしかったです。「もっと頑張ろう!」とモチベーションが上がりました。
兼チャレをすることの本当の意味
兼チャレをやって、本当によかったなと思うのは、広報業務で知った会社の情報を自部署に共有できること。そして、自部署で力を入れている業務効率化などを、広報に持ち込んで導入できることです。自分を通して、事業部とコーポレートの良いところを伝え合えるところに、価値貢献できていることを感じます。もちろん、まだまだだとは思いますが、それがモチベーションに繋がっています。
そして、実は今回提出した競合や自社の調査はアナリスト業務でいつもやっていることなんです。自部署で普段やっていることに汎用性があると分かって嬉しくなりました。この仕事は、社会人にとって必要なスキルのひとつなんだと思うようになりましたね。また、自分のアウトプットの影響範囲を広げられたことにもやりがいを感じました。
兼チャレは、誰でも「やりたい!」と手を挙げられるのがよいところ。ひとつの部署を渡り歩く異動希望とは違って、やりたいことを実現するためのチケットみたいなものだと思います。そのチケットを、ウィルゲートの社員全員が持っているんです。熱意をかってチャンスをくれるというところが、ポテンシャル採用にも近いようなイメージがあります。
普通だったら、入社1年目の何もできない社員が手を挙げても、ワガママだといわれて終わりそうな気がします。勇気を出して手を挙げて、やりたいことを実現できて本当に良かったです。兼チャレ制度は自己成長に繋がる本当に良い制度だと思います。
兼チャレを半年ほど続けて、4月からは正式に兼任になりました。上長から、もし続けてくれるのなら、正式に兼任してほしいと言ってもらえたんです。兼チャレから兼任になったのも嬉しかったですが、それよりも「何ができるか分からない自分を信じてチャレンジの機会を与えてくれた」、そして「チャレンジの過程をしっかりと見て、評価してもらえた」という一連の流れが本当にうれしかったです。
兼チャレから兼任に その違いは?
今は採用広報に力を入れているので、Wantedlyの自社ページ運営をメインでやっています。どのくらい見てもらえているかの調査、どのくらい見られたいかという目標、それをどうやって実現しようかという提案。最初は調査と提案だけでしたが、今はTODOまで考えるようになりました。最後の結果を見るまで一緒にやっていけるので、責任感が以前よりもずっと増したと感じます。もっともっと頑張りたいと思っています。
ただ漠然と「よい会社」というだけでなく、業務のことなど、一歩踏み込んだ内容や視点を変えた情報をもっとたくさん発信して多くの人にウィルゲートの魅力を知ってもらいたいですね。
私の今後のwill
もっと自分に実力をつけたいですね。実力をつけた上で、いつか事業部とコーポレートの架け橋になりたいんです。コーポレート側から見た時と、事業部側から見た時は違う景色が見えることもあると思うんです。その違いを上手くすり合わせて、どちらも良いところに導けるような女性になりたいですね。
それと、個人的なwillとしては「増田さんと一緒に働きたいから入りました」という新卒社員がきてくれたら嬉しいですね。自分が入社した時のように、今度は自分がロールモデルになりたい。私の姿を見ることで、「仕事って楽しいんだ」と思ってもらえるようになることが目標です。