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【私が働く理由】大阪を元気にする新しいメディアをつくる(編集長 佛崎一成)

こんにちは。週刊大阪日日新聞の編集長、佛崎一成と申します。
週刊大阪日日新聞の事業の強み、おもしろさについて話していきたいと思います。


時代に即応した、自由なメディア

新聞と言えば「斜陽産業だよね」「オワコン(=終わったコンテンツ)でしょ」とステレオタイプの意見をよく耳にしますが、週刊大阪日日新聞は違います。こんな時代に、どんどん部数を伸ばし、影響力を高め続けているメディアですから。

その根っこにあるのが「無料」というキーワードです。

従来の新聞は読者に買ってもらわないと部数を伸ばせない、つまり成長の主導権が自分たちにないんですね。
ところが、新聞を無料にするという、一見して暴挙に見えるビジネスモデルを採用した途端、見える景色が大きく変わりました。自分たちの努力次第で部数をどんどん伸ばせるようになったのです。
「次は天王寺エリアに配ろう」「大阪を出て西宮に配るのもいい」とどこに配るかも私たちの自由。主導権を持つビジネスはそれだけ強いのです。



無料新聞の良さは報道姿勢にも現れます。メディアはよく右寄り左寄りと仕分けされますよね。そのポジションを好む読者に購読してもらっているわけだから、ある程度はその方向に寄せた記事が求められるのも仕方のないことです。実際に「その方向性の記事はダメだからと、デスクにボツを喰らった」と大手新聞社に勤める友人の記者が嘆いていたこともありました。

しかし、無料新聞なら読者に遠慮はいらない。右寄りも左寄りも両方を取り上げます。従来のように「こうだ!」と偉そうで説教じみた記事を載せるのではなく、ページの左右で議論を戦わせる。読者は「なるほど。右寄りの正論はこういうことか、フムフム、左寄りの正論も理解できるな」と両方の主張を知った上で、最終的なジャッジはその読者が下せばいいと思うのです。

実際に従来型の報道スタイルに、嫌気がさしている読者がいるのも現実です。「あなたの意見を聞きたいんじゃない!事実だけを伝えてくれればいい」と思っているのです。無料で読者に遠慮する必要のないメディアだからこそ、この理想の報道スタイルが実現できます。

それでも、こう思われるかも知れませんね。「読者には遠慮しなくても、広告を出してくれている企業には遠慮してるでしょ?」と。ですが、それもありません。なぜなら、週刊を支えているのは少数の大企業の広告ではなく、圧倒的多数の中小零細企業の広告だからです。多数のカンパで成り立っているから、一部の声の大きい人々に左右されずにすむ。これこそが民主主義の理想のカタチではないでしょうか。

日本の99.7%は中小零細企業です。その層を顧客にしたビジネスだから、まだまだ手つかずの仕事が数多く残されているわけです。それだけ事業を拡大する余白があり、このビジネスの将来性が約束されているのです。



外面はアナログなのに中身はハイテク

週刊のおもしろいところは、「新聞」というアナログ媒体のくせに、中身が最先端なところです。わかりやすく一例をあげるなら、新聞の広告効果を“見える化”した「週刊アナリティクス」でしょう。


もともと新聞やテレビのオールドメディアでは、商品を広告した際に、売れたか売れなかったかの結果でしか広告価値を測ることができませんでした。

そんなぬるま湯に浸かった中でインターネットが登場し、もっと細かく消費者の動きを捉える広告スタイルが世間の潮流になっていきました。
「そもそも広告が見られていないのか」「広告は見られているが、ほしいと思った消費者が少ないのか」など、一方通行の新聞やテレビではブラックボックスだったプロセスが、 PVやCTR、CVなどの数値化で明らかになっていったわけです。

つまり、どの消費プロセスで“カゴ落ち”したかが分かれば、広告の見せ方や宣伝方法を工夫し、反応率を正しい方向に改善していけます。双方向のインターネットが起こしたこの革命によって、新聞広告やテレビCMでは「効果がわかりにくい」と隅に追いやられるようになったのです。

そんなとき、数学が得意な若いスタッフが「新聞広告だって知恵を絞れば見える化できるはずだ」と執念で開発してくれたのが週刊アナリティクスです。
1000人以上の読者モニターを募集し、そのデータから見える傾向を29万部に拡大解釈させる統計学的な分析で、アナログの紙面なのに「広告を見た人数(PV)」「その広告に興味を持った人数(CTR)」「購入者数(CV)」といった消費プロセスを見える化してくれました。
しかも副産物として、広告したお店が地域でどれだけ認知されているか、隠れた見込み客がどのくらいいるのか、その店が持つ売上の潜在ポテンシャルまで割り出すことができます。自分の店の市場規模が分かれば、どの段階で、どういった宣伝をすれば良いかの答えがわかるんです。
週刊に広告を載せれば、宣伝と同時にマーケティングまでできてしまうわけです。大手広告代理店やメディア関係者からも「これはすごいな!」とほめてもらっています。

外面はアナログなのに、中身がデジタルのハイブリッド新聞。軽自動車なのにエンジンルームにはF1のパワーユニットが積んであって、めちゃくちゃ速い。弱々しい老人に見えたのに、戦ってみるとめちゃくちゃ強い武道の達人だった。そんな新聞を作っているなんて、映画の主人公のようでワクワクしませんか?

特に、現代は中身よりもパフォーマンスが前に出すぎている傾向があります。そんな時代だからこそ、本物を作っていくべきだと考えます。



前向きにオモロイことを考える

この仕事で重要なのは「何をニュースにすれば、何を取り上げれば読者に喜んでもらえるか」というコンテンツ力。
そのコンテンツの発想に、プロの専門性というものはハッキリ言って邪魔。生活者として普通の感覚を持ち続けることが一番大事です。つまり、アイデアの良し悪しにベテランも新人も関係なく、入社してすぐに特集づくりに取り組んだりもしています。

週刊の社風は「何にでも前向きに挑戦」です。たとえ失敗しても、それは失敗ではなく、失敗しない方法を学べたのです。人の成長こそが週刊の紙面をよりよくするわけですから。いつも前向きで、おもしろいことを探し、読者や広告主を元気にすることばかり考えている。そんなみんなと新聞の未来を変えていきたいですね。



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