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Wantedly JOB Talk!|漫画編集者

今回は「JOB Talk!」の第13回目として、株式会社ソラジマにご協力いただき「漫画編集者」のシゴトについてご紹介します。



【ご協力いただいた企業】

■株式会社ソラジマ

「誰もがバカにする、大きな夢を叶えてみせる」というログライン、「今世紀を代表するコンテンツを創る」というミッションのもと、デジタル漫画の企画・制作・出版を行う。中でも「Webtoon」と呼ばれる、スマートフォンで縦にスクロールしながら読む形式のフルカラーの漫画は、直感的に読みやすく、世界中で注目を集めている。ソラジマでは90以上の作品を配信し、アメリカや韓国など11カ国以上に展開。実写ドラマ化された『シンデレラ・コンプレックス』や、書籍化された『傷だらけ聖女より報復を込めて』など、Webtoonの枠を超えて人気を集めている。さらに、今年10月には自社オリジナルの縦読み漫画(WEBTOON)に特化した新サービス「ソラジマTOON」の配信を開始。

株式会社ソラジマの会社情報 - Wantedly
株式会社ソラジマの魅力を伝えるコンテンツと、住所や代表・従業員などの会社情報です。ソラジマは、大きな夢を叶えるために、常に挑戦し続けてきました。 「できるわけがない」とバカにされようと、高い壁にぶつかろうと、 諦めることなく、逆境をはねのけて、一歩ずつ、前に進み続けます。 私たちが挑み続けることで、同じように挑戦する人々に勇気を与え、 ...
https://www.wantedly.com/companies/company_8019001


【ご協力いただいたスタッフさま】

■石川 卓実さん

大学院を途中退学の後、在籍中に出会ったソラジマに入社。ソラジマでは、​​ロマンスファンタジー、バトルファンタジーのWebtoon作品の編集者をしている。


■尾屋 葵さん

高校を卒業後、役者として6年活動しエステティシャンに転職。エンタメに関わることを諦めきれずソラジマに入社。現在は、女性向けのWebtoon作品及びヨコ読み作品の編集者をしている。



ーー 「漫画編集者」のお仕事について教えてください。

尾屋さん:一般的な漫画編集者というと、作家さんと一対一で作るイメージを持たれることが多いと思います。しかし、弊社の場合は、Webtoon作品を中心としているため、編集者は作品の監督兼制作進行として、チームを率いる存在となっています。具体的には、原作の作家さんに伴走して企画をブラッシュアップし、正式に制作ができる段階になってからは、下書きを書く人(ネーム,人物線画)や色を塗る人(着彩)、仕上げをする人など色んな工程に関わる人たちを映画監督のようにディレクションしています。

石川さん:新たな作品づくりを目指す編集者にとって、原作の作家さんに出会えることはすごく重要なので、プロアマ関係なく漫画家さんが作品を出しているイベントに参加して、気になる漫画家さんにお声がけしてみたり、自分のアンテナを広げて情報をインプットすることは常に意識しています。


ーー 「漫画編集者」のお仕事を選ばれた理由について教えてください。

石川さん:元々漫画がずっと好きで、寂しい時や自分を奮い立たせたいときは漫画を読むようにしていたので、漫画づくりにも自然と興味を持ちました。大学院1年生で就職活動をした際に、ソラジマのYouTubeチャンネルでソラジマの熱さを知った私は、ここなら諦めていた、エンタメでデカいことをするという夢が叶えられるかもしれないと考え、すぐに入社を決めました。

尾屋さん:小学生の頃、両親が共働きだったので、学校から帰って1人で家にいる時に、よく見ていたのがアニメや漫画などのエンタメでした。徐々に自分もエンタメを作る側になりたいと思うようになって、声優や役者、配信など色んな媒体にチャレンジしましたが、どこもレッドオーシャンでした。そこで、ライバルがまだ少ないWebtoonの世界で、会社として挑戦すれば世界のトップを狙える可能性があると考えるようになりました。1人だけで役者として頑張っていたところから、会社の力を借りて、頑張ることができたら、自分の中でのヒットしなかった・売れなかった経験を挽回できるのではないかと思ったんです。中でも「編集者」の仕事を選んだ理由は、元々役者をしていた時に「もっとこういう物語だったら」「こういうふうに見せられたら面白いんじゃないか」と物語の演出面を追求することがすごく楽しかったからです。漫画は、アニメやゲーム、ドラマや映画にも展開されていくという意味で、あらゆるエンタメの原点だと思いますし、その中でも編集者の仕事は原点の中の原点ではないかなと思って、興味が湧きました。


ーー 「漫画編集者」のお仕事で、どんな時にやりがいを感じますか?

石川さん:クリエイターさんから心揺さぶられる成果物が上がってくることや、その良さが読者の皆さんに伝わった時です。上がってきた脚本や作品を確認している時は、周りに社員がいるにも関わらず、号泣することもあります。一方で、最終的に作品を読むのは読者なので、先入観にとらわれず「普通に読む」ということも大事だと感じています。読者にとって分かりづらいと感じた部分を言語化して作家さんに伝え、本人のこだわりも踏まえながら、チューニングしていくイメージですね。

尾屋さん:多くの魅力的な作家さんと関わっていくのが楽しいです。私個人としては、作って壊すことにためらいがない方と相性が合うなと感じます。というのも、私が役者をしていたときに、「作って壊して」をがっつりとやるタイプだったので、その傾向が編集にも出ているのではないかと思います。ベストな作品づくりのために必要だと思ったことをためらいなくできることが素敵だなと思いますし「私も何かお手伝いできることがないですか?」と思わず言いたくなりますね。


ーー 「漫画編集者」のお仕事で、どのような点が楽しいですか?

石川さん:作家さんと「どうすれば面白い物語になるのか」をお互いに試行錯誤していくことがすごく楽しいです!基本的には作家さんがあげた成果物に対して、議論したり、意見をすり合わせて修正をしたりしながら、仕上げています。「こうしたら面白い」「こうしたらもっとわかりやすい」「こうしたら良さがもっと伝わる」といった前向きな議論をしている時間は幸せだと感じますね。

尾屋さん:統一感のある作品を作るために、線画や背景を担当する人、色を塗る人や最後にそれをまとめ上げる人を選んでいくチームビルディングです。作品と相性の良いクリエイターさんと出会い、作品が形になっていく過程を見ることがとても楽しいです!


ーー 「漫画編集者」のお仕事で、大変なことを教えてください。

石川さん:売れる作品を作るために、作家さんのアイデアに対してシビアに判断する必要があることが大変です。作家さんが何十年も温めて、集大成として出してくれているアイデアを編集者は「売れる・売れない」と判断するので、時に作家さんを傷つけてしまう場合もあります。そして僕たちは、その過程を何回も繰り返すことになるので、精神的に苦しいなと思いますね。

尾屋さん:作家性を尊重したい気持ちと、読者の「見たい」を優先したい気持ちがある中で、それぞれの方向性が違った時にどんな答えを出すのがその作品にとってベストなのか、を日々考えています。例えば作家さんにとって得意な展開があったとしても、その展開が読者にとっては付いていけなかったり、思っていた話から逸れてしまっていたりという場合があります。そのような部分をうまくお伝えしつつも、作家さんにも楽しく書いていただきたいので、そのバランスを取るのが、すごく難しいなと感じています。


ーー お二人のキャリアビジョンについてもお聞かせください。

石川さん:本当のヒットを作るために、ひたすら仕事に取り組んでいきたいと思っています。「どれだけ売れる作品を作ったか」「どれだけ作家さんと一緒に仕事をしているか」という部分で評価される世界でもあると思うので、ヒットメーカーとなることで、才能が集まる編集者になりたいです。それから、自分自身がやはり漫画が大好きなので、その魅力を世界中の人に伝えていきたいと思っています。縦スクロール型でスマートフォンで読むことができるWebtoonは海外の人でも感覚的に読みやすいので、ゆくゆくは日本の「漫画」をハリウッドまで届けることが今の夢です。

尾屋さん:読者さんにとって明日を生きる糧になる作品を作っていきたいです。それから、作家さんに「あなたに担当してほしい」と言われる編集者になることや、海外でフラッと好きな作品を聞いた時に担当作の名前が挙がるような作品を世に出すことを目指していきたいと思います。


ーー今回の記事は、学生さんのキャリアづくりをサポートする「CAREER VISION SUPPORT PROGRAM」の一環としてお届けするのですが、キャリアビジョンの発見に役立ったな、と思うことは何かありますか?

石川さん:生き生きと仕事をしていて、波に乗っている人と話をしたことです。いろんな人と話しすぎると、みんな違う意見なので訳がわからなくなってしまいます。自身の興味があることについてある程度は仮説を立て、それに基づいてその分野で活躍する人と話をすることが一番役に立ったように思います。

尾屋さん:色んな人に話を聞いて、自分に当てはめて考えてみることです。私の場合は人の声に耳を傾けつつも、その声に振り回されすぎることなく、自分の内側に一つ一つ壁打ちをしたことが一番自分を見つけられたように感じています。


ーー 最後に、キャリアビジョンの発見に向けて奮闘されている学生さんに向けて、メッセージをお願いします!

石川さん:挑戦しまくれると周りと差をつけて自分の幸せに近づけると思うので、恐れず挑戦しまくりましょう!

尾屋さん:私の場合は作品の「面白い」の根本に関わりたくて編集者を志望しました。そして過去の経験から、創作においてフィードバックをすごく大事にするソラジマのカルチャーに賛同し、転職先として決めました。「自分にとって大事にしたい価値観は何か」ということを常に考える習慣をつけると良いかもしれません。



いかがでしたか?
他にどんなシゴトがあるか気になった方は、ぜひWantedlyのトップページから検索してみてくださいね。

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次回の更新もどうぞお楽しみに!


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