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N高等学校・S高等学校でオンライン講義を行いました

4/16(火)に学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校の生徒さんを対象にオンライン講義を行いました。

角川ドワンゴ学園N高等学校・S高等学校とは
パソコン・スマートフォン・タブレットを利用して自分のペースで高校卒業資格のための勉強ができる単位制・通信制(広域通信制)のネットの高校。日々の学習がネットでできるため、全国・世界から入学可能。高卒資格取得のための必修授業のほか、将来に向けて自分のやりたいことを見つけられる課外授業が用意されている。両校を合わせた生徒数は約2万8000人(2024年3月末時点)。

オンライン講義には、高校や大学との連携を担当する村岡と貴船が登壇し、今から始めるキャリアデザイン〜社会人に聞く「キャリアの考え方」というテーマで約300人の生徒の皆さんに向けてお話をさせてもらいました。

その様子をレポート形式でお届けします。

社会人2人が語るこれまでとこれから

講義は1つの質問に対して村岡と貴船がそれぞれ回答するクロストーク形式で進んでいきました。内容の一部を抜粋してご紹介します。

テーマ①高校生のときどんな大人になると思っていた?
村岡:「大きなことをやりたいけど、どんな人間になりたい」かは全く想像できていなかった。主に「モテたい欲」から成し遂げた自分の実績としては「スポーツもでき、勉強もでき、皆の前で女装して踊れる人間」だったので、全能感に浸っていた部分があった。「自分は望めば何にでもなれる」と思っていた。
貴船:高校生のころは、中学校時代の恩師でもある国語の先生に憧れていたので、その先生と同じように中学校の先生になりたいと思っていた。その先生はいつもおしゃれをしていて、とても可愛らしい先生だったので、その姿を真似したいと考えていた。
テーマ②どのようにキャリアを選択してきたか?
貴船:大学3年生のときに教育実習に行って、先生としてのやりがいを感じることができた一方で、取材活動を高校時代から続けていたので、そちらを仕事にしたいという思いも芽生えていた。「伝える」という意味では教師と記者の仕事は似ているが、伝える年齢層や内容の幅が記者のほうが広いと考えた。世の中のことを知らないまま学校の世界で働いて、将来自分は進路指導ができない気がするという思いもあったので、最終的に記者の仕事を選ぶことにした。念願叶って報道記者として、学校現場や学校関連のことを取材させてもらうことが増える中で、「やっぱり学校に近いところにいたい」という思いが強くなった。転職活動を始めた中で出会ったのが現在のウォンテッドリーという会社。入社してからは大学生や高校生に対するキャリアの話をすることも多く、学校現場に近いところで仕事をさせてもらっていて、とてもやりがいを感じている。イベントの度に記事を書いてWEBに掲載することもあり、これまでの経験が活かせていると思う。
村岡:新卒の時には極力労働時間が短く、大好きな遊びの時間を確保できるようないわゆるホワイト企業を目指し、労働環境の良さそうな商社を選択した。ところが配属先が思っていた部署ではなく、「自分の人生をどこかで変えるしかない」と思って当時志願したのが、中国駐在プログラム。中国は当時鳥インフルエンザも流行っており、ハードな環境と言われていたが、自分はその環境が思ったより楽しかった。毎日が大冒険で国籍は違えど、色んな人と接する仕事は自分の性に合っていると思った。ただ、モノを売る仕事だと最後は価格勝負になってしまい自分が発揮できる価値が少ないなと思い、興味を持ったのがコンサル企業。転職後に意識していたのは「仕事を断らないこと、面白そうと思ったプロジェクトは手をあげてみる」ということだった。人生の転機としては広島県庁に出向で行ったこと。社会的に意義があると思う仕事をしているときに驚くほど自分にエネルギーが出ることを感じた。出向は4年間続いたが、出向が終わる際に「自分の人生は社会をより良くするためにこれから職業人生を捧げよう」と思ってスタートアップであるウォンテッドリーに転職して、新規事業を行っている。
テーマ③これまでのキャリアで培われてきた強みは?
村岡:「失敗しても、みっともなくても良いから前に進む度胸」が身についた。中国駐在では言葉も通じない状態で放り投げられたような環境だったので、今では「少なくとも日本だったら言葉は通じそうだし何とかなりそうだな」と思って仕事にトライすることができている。この強みがきっかけでわらしべ長者のように経験を積むことで、様々な引き出しや多くのプロジェクトを実行できるような力を身に付けた。
貴船:生徒会での新たなマスコットキャラクター制定や見知らぬ格上の相手に対しての取材などを通して「伝統にとらわれずダメ元で交渉する度胸」が身についたと思っている。「目の前の物事や人の考えを見聞きして他者に伝わる構成を考える力」は高校時代から今まで役に立っている強みだと感じている。

2人から生徒の皆さんにアドバイスも送りました。

【村岡から】
・「動機は不純で良い。エネルギーが湧くことをやりきる」
・「選択肢を沢山知るべし。『呪い』のように苦しむ時期が来るかも」
・「人生は冒険。伝説の武器を探し、ドラゴンを倒せ」
【貴船から】
・「身につけた強みは一生もの」
・「思い通りの人生ではなくても、『良さ』を見つけたほうが楽しい」
・「役に立たないと思っていた経験が自分を助けてくれることもある」

性格診断を体験してみよう!

イベントの後半では、ウォンテッドリーが提供する性格診断を生徒さんにご紹介して、実際に体験してもらいました。皆さんからは「⾃分⾃⾝を客観的にみることができた」「新しい⾃分の⼀⾯を知ることができた」「性格診断を元に、⾃分の性格に合った仕事を⾒つけるのが望ましいと感じた」「仕事や⼈間関係・ストレスなど、いろいろな⾯で⾃分のことを知ることができてよかった」「なかなか⼀⼈だと分からないことも分かりやすかった」といった感想をいただきました!


生徒さんからの質問や感想をご紹介!

イベントの最後には、生徒さんからの質問に村岡と貴船が回答しました。実際のQ&Aの内容もご紹介します。

Q:高校生が性格診断をしてその後どうすれば良いのか。
A:元々自覚していた強みは伸ばしてもらいたいし、気づいていなかった強みは大事にして、大学選びやキャリアを選ぶ際に参考にしてほしい。
Q:まだ目標がないので、どのように進路を決めようか迷っています。おすすめの考え方はありますか
A:なりたいものが決まっている人は少ない。いろんな人にアンケートを取ると、出会いを大切にしていると想像していなかった自分になれていたという人が多い。キャリアドリフトという理論もあって、大きな方向性は決めておいて、川に流されていきつつ、要所要所で選択をするといいとされている。職業軸で考えると視野が狭くなるので、何を成し遂げたいかという軸で考えると良い。

生徒の皆さんからのアンケート回答も抜粋してご紹介します!

・成功談はよく聞くが、失敗談は中々聞けない。成功談だけが成⻑の糧になるわけではなく、むしろこの様なリアルな体験談が肩肘張らない進路選択を後押ししてくれるのかもしれないと思った。
・これからのことを考えていく上でとてもためになる話を聞くことができた。親にそれって本当に生活していけるの?、お金稼いで自立してやっていけるの?みたいなことをよく言われて心配になっている自分がいましたが、今日の話を聞いてどんどんやれることをやって変わっていく自分を楽しんでいきたいと思います。
・ゲストの方の今の仕事にたどり着くまでどんなことがあったのかよく分かりました。色々な経験が仕事の役に立っていて今からでも色んなことに挑戦したいと思いました。将来のことを重く考えてたのでお話を聞いて気持ちが楽になったし楽しみになりました。
・ お二人のお話を聞いて、何事もチャレンジしてみようと思いましたし、今がすごく楽しいと仰っていたのがとても印象的でした。本来の仕事のあるべき姿はこうあるべきだなと思いました。楽しいと思える仕事に就けるように高校生活で色々な分野に興味を持ってチャレンジしていきたいと思いました。
・お二人の話を聞いて、自分の中で人生の歩み方がより明確になった気がします。また、性格診断を活用した自己分析で、自分では自覚することができない特徴・強みに気づきました。

ウォンテッドリーでは今後も「シゴトでココロオドル」ためのきっかけを多くの方々にお届けできるよう、イベント登壇を積極的に行なってまいります!


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