ウォンテッドリー株式会社では、2022年7月22日に「東京本社企業がなぜあえて広島でビジネスを始めたのか ~仲間集めの鍵はストーリーと共感にあり~」というオフラインイベントを、広島県庁の「ひろしまユニコーン10」プロジェクト協力のもと実施いたしました。
本イベントでは、地方でのビジネス展開となる際に「どのように仲間を集めるのか」というお悩みをお持ちの方を対象に、ウォンテッドリーのナレッジだけでなく、実際に広島県で採用を行われている企業さんの事例をお伝えしました。
当日は約40名の方にご参加いただいたほか、広島県庁の施策ピッチも行われました。本記事では、イベントの内容や、イベントの感想などを一部ご紹介します。
【登壇者紹介】
■Veeva Japan株式会社 広島オフィス事業責任者 村上 竜二 氏
アメリカの大学卒業後、シリコンバレーでスタートアップ企業に就職し、CRM製品のQA/日本語化に携わる。その後Veeva Japan株式会社に転職し、広島オフィス開設に際してオフィス責任者として2021年春に広島へ赴任。製品サポート業務の傍ら、同オフィスの複数部署の採用について関与。
■株式会社エル・ティー・エス ビジネスコンサルティング部長代行 日野浦 弘樹 氏
大阪府立大学大学院修了(工学修士)。株式会社エル・ティー・エス入社後、大手総合商社向けにテクノロジー関連のコンサルティングに従事。、2021年度より広島にて社会課題へのチャレンジャーを支援する「RING HIROSHIMA」の企画・運営、2022年度からはイノベーションハブ「Camps」の管理・運営の事業責任者を務めている。
■ウォンテッドリー株式会社 ビジネス執行役員 川口かおり
早稲田大学卒業後、オリンピック選手のマネジメントに従事、その後、2007年リクルートエージェントに入社。 人材紹介事業で9年間、多くの日本を代表する大手企業の中途採用を支援。その後グローバル・ハイキャリア領域の事業開発にマネージャーとして従事後、テクノロジーでもっと適材適所を生み出したいと考え、2017年10月にウォンテッドリー株式会社に入社。自身も採用にコミットし、組織を1年半で3倍にすることに成功。
広島県でビジネスを展開する上で、重要なのは「共感採用」?
イベントの冒頭では、登壇者同士で「採用への取り組み事例」や「採用における共感の重要性」をテーマにディスカッションを行いました。当日盛り上がった内容をいくつかピックアップします。
■広島で採用を行う企業は、どのような採用活動を行っている?
川口:皆さん、県内認知はあまりない状態からのスタートだと思いますが、どのように採用に取り組んでいますか?
日野浦氏:実は広島県内の採用としては、これからなんです。ただ、広島でのビジネスは広げていこうと思っているので、県内の採用にも力をいれていきたいと思っています。現段階で意識していることとしては、知名度もあまりない中でとにかく顧客にいいサービスを提供すること。
実際に、広島での採用はオープンにしてないのですが、すでに私たちの仕事をみてくれた方から、「一緒に働きたい」とお声掛けいただくということもあります。
採用媒体からの応募という入口が多いのですが、採用はどこからつながるのかわからないことを認識して行動することはとても大事だと感じています。
村上氏:私たちも知名度はない状態での採用活動となるので、待っていても採用はできません。そんな中で要となっているのが、Hiring Managerです。募集する職種の直属のマネージャーが、Hiring Managerとして責任をもって採用活動を行ってます。
自チームのポジションの採用を行うための媒体選定から、スカウト送信、面接を行ってます。
Hiring Managerが採用に責任をもって行うことで、候補者に実際に任せられる仕事の詳細など濃い情報を伝えられることが大きな利点となっていると感じてます。
■「共感採用」に関しての注目度は?
川口:今回のイベントにもある「共感」ですが、実際に採用する中でどのくらい重要視されてますか?
日野浦氏:「共感」はなによりも大事にしています。
採用は「誰を同じバスに乗せるか」ということと同義だと思うのですが、特に0→1でチームを立ち上げるというタイミングでは、共感がない人は同じバスには乗せられません。着地点に共感した上で、同じ方向を目指すということが大切だと思っています。
また、採用したあとで実感するのですが、共感しているメンバーと一緒にする仕事ってすごく大きな力になりますよね。人数は少なくてもハイパフォーマンスを生む上でも共感は鍵になると思います。
村上氏:私たちも「共感」は率直にとても大事にしています。とはいえ、「共感」をどう見極めるのかはとても難しいですよね。
弊社では選考過程で約3つのテーマを持った選考を行います。それぞれの面接の回で自社のカルチャーにフィットしているか、私たちの会社に共感しているかを判断する基準となるインタビューテーマが決められています。カルチャーフィットや共感性を重要視している分、明確な判断基準を各面接回に持つことで「共感」を見極めています。
川口:なるほど、お二人とも共通しているのは「共感」を大切にされているということですね。広島でビジネスを展開している企業も、首都圏と変わらない「共感」という軸で採用活動を行っていることが今日、改めて分かりました。
オフラインならではの臨場感と普段はなかなか聞くことができないようなお話もあり、非常に盛り上がったパネルディスカッションとなりました!
県庁も広島でビジネスを始める方を手厚く支援!熱く語る5分間ピッチ開催
さらに会の後半では、広島でビジネスを始める企業をお手伝いする施策をお伝えしたいと、広島県庁の3名による5分間ピッチを行いました。
■イノベーション推進チーム(ひろしまユニコーン10担当)歳森 靖子 氏
■県内投資促進課 八巻 淳 氏
■イノベーション推進チーム 地域産業デジタル化推進 木津 早苗 氏
3名の方々から熱いピッチを行っていただき、「広島県庁の施策を知る機会がなく貴重な機会になりました」との感想もありました。最後に広島県庁から熱いメッセージをいただきました。
▼イベント参加者たちの声
- 新しい採用方法を知る事が出来た。共感というのがいろんな意味でキーワードであると認識できました。
- 誰とバスにのるかと乗りたいと思ってもらえるか?というお話にとても共感しました。実際どのくらい採用に工数をかけてるかや計画段階からどうやってるのかなどのお話を聞けてよかったです。
▼イベントに参加したWantedlyメンバーの声
・PR担当として「想い」を武器に仲間集めができるというWantedlyの特徴は、地方企業の皆様にこそ使ってほしいと思ってきました。個人的には広島出身の家族ができたことや、コロナ前のひょんなことから県庁の方と知り合うことで少しずつつながりや取り組みが増えてゆき、今回のようなイベントを開催することが出来たのは非常に感無量でした。ご参加いただいた皆様の真剣な眼差しを見る中で、もっともっと期待され、そのご期待を超えるような存在になっていきたいと思っております!
・今回のイベントを通して広島の企業さん、そして広島県庁の皆さんの「盛り上げていくぞ」という熱量を肌で感じることができました。日々PCに向かって仕事をしていると、なかなか感じられない部分でもあるので、とても貴重な経験になり感謝しているとともに、これからも一緒に盛り上げていけることを願ってます!
今回のイベントでは、広島県でビジネスを展開されている皆さんの熱い想いを直接お聞きすることができるとても貴重な時間となりました。
ウォンテッドリーでは、今後も広島県をはじめ、様々な地方自体の皆さんとの連携を強化していきたいと考えています。全国各地で「シゴトでココロオドルひとをふやす」ことができるよう、今後の取組にもご期待ください!