こんにちは。Voicyカンパニークリエイターの “はる” こと高森はるなです。
就職活動や転職活動において、企業からの内定通知書を受け取った経験のある方は多いと思います。
内定通知書は入社へのチケットとなり、企業にとっても候補者にとっても重要なもの。
内定者の方々へ「一緒に働きたい」という気持ちをもっと届けたい。Voicyへ入社するイメージをより明確に持ってもらいたい。そんな思いからVoicyでは、音声を活用した内定通知書、その名も“声のオファーレター”をお贈りしています。
声のオファーレターとは一体なんなのか、ご紹介していきます!
音声の会社だからこそ、選考で“声の魅力”を感じてほしい。
声のオファーレターの誕生は遡ること3年前、2019年のことでした。
当時、本格的に社員の採用へと踏み出したVoicyでしたが、その採用活動は順調とは言い難いものでした。
アーリーフェーズのスタートアップだった当時のVoicyは、人事がおらず現場メンバーが手探り状態で採用を行なっていましたし、生まれたばかりの組織は全く整っておらず、良い待遇が提示できるわけでもなかったため、内定を出しても“候補者の方々に選んで頂けない”という状況が続いていました。
選んでもらえる会社になるためには、どうすればいいのか。
悩んでいた中、あるメンバーから出た「自社プロダクトである音声プラットフォームを採用にも使えないかな?」という言葉をきっかけにたどり着いたのが、音声を使って内定者へと思いを伝える“声のオファーレター”でした。
選考へ携わったメンバーから内定者へ向けたアツい声のメッセージを収録し、自社プロダクトである音声プラットフォーム「Voicy」上の特別チャンネルを通して聴いてもらう。声のオファーレターの立ち上げを担当した現コーポレート責任者の中川は、「音声の会社だからこそ、選考を通じて候補者の方々に“声の魅力”を感じてほしかった。」と語ります。
(中川)当時内定後のフローは、オファー面談で条件面をお伝えするといったとても形式的なものでしたが、声のオファーレターを導入することで「一緒に働きたいと思った理由」「選考で印象に残った点」「入社後に期待すること」など、こちらからの思いもプラスして届けることが出来るようになると思ったんです。採用に対してメンバーが本気で取り組む中で、選考中には伝えきれなかった思いまで伝えきることができますし、内定者の方々に向けて「なぜあなただったのか」をダイレクトに伝えられる貴重な機会になるなと。
音声だからこそ伝わる感情や生感があるので、それを素直な言葉を共に贈ることで、Voicyへと仲間入りするイメージをより強く持ってほしいという気持ちでしたね。
内定者に、メンバーひとりひとりから思いを伝える
2019年7月、“声のオファーレター”の運用をスタート。
当初は選考に携わったメンバー全員が集まり、Voicyらしい賑やかな雰囲気の中で、一人ずつ順番に話していくという形式をとりつつ、実際に声のオファーレターを聴いて入社したメンバーからフィードバックをもらいながらアップデートを重ねていきました。
(中川)Voicyらしさを感じてほしかったので、みんなで集まってわいわいと収録をしつつ、代表緒方を始めとした社員個人の言葉もしっかりと届けられるような形を取りました。
「家族で聴きました!」と言ってくださる方や、内定承諾を音声で返してくれる方なども出てきて、音声で思いが伝わることを実感する施策となりました。
その後、2020年の新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに大きく仕様変更することに。
リモートワーク制度が導入されたことで、全員で集まって収録していたところからメンバーが各々で収録するスタイルへとアップデートを行ないました。
Voicyの賑やかさは伝わりにくくなった一方で、メンバーが一人で1チャプターを使って収録するというリッチな内容となり、個人個人からのアツい思いがより伝わりやすいものになりました。
入社の決め手は声のオファーレター
実は2020年以降、弊社は内定承諾率70%を切ったことがありません。もちろん組織の立て直しや、内定に至るまでの選考フローの影響も大きいと思いますが、声のオファーレターもこの数字には大きく寄与していると考えています。
実際に声のオファーレターを受け取ったメンバーからは、こんな声が。
(2022入社/QAエンジニア)僕は声のオファーレターが入社の決め手でした。当時3社から内定を頂いていたのですが、志望度は横並びの状態だったので、もし声のオファーレターをもらっていなかったら、恐らく待遇などの条件を軸に意思決定していたと思います。
自分の場合は選考で関わってくれたメンバーが多く、受け取った声のオファーレターは15分ほどありました。選考で話した内容などに触れてくれていて、自分だけに向けられたメッセージなのが嬉しかったです。メンバーのアツい思いを受け取ることができました。
(2019入社/パーソナリティサクセス)声のオファーレターをもらえると知らず、受け取ったときにすごく嬉しくて何度も繰り返し聴いたことを覚えています。音声の会社ならではだなと感動しましたし、「自分も声で返すしかない!」と思い、すぐにボイスレコーダーで内定承諾の旨を録音して返信しました。
現在はVoicyの一員として「内定者に嬉しいと思ってもらえる声のオファーレターを贈りたい。」という思いがあるので、選考中にしっかりと候補者と向き合うことを意識しています。
(2022入社/フロントエンドエンジニア)正直ここまで歓迎してもらえると思っていなかったので、声のオファーレターを聴いたとき、メンバーが個別にメッセージを送ってくれたことがすごく嬉しくて感動しました。実は内定前から記事などで「声のオファーレターをもらえるらしい」ということは知っていてワクワクしていたのですが、実際受け取ってみると、思っていたよりも嬉しかったんです。
対面だと照れくさいような言葉も、声のオファーレターを通してだからこそストレートに響くんですよね。中でも、代表緒方からの「Voicyが居場所になるといいなと思っています。」というメッセージはとても印象的で、心に残っています。
(2021入社/PMM)声のオファーレターを受け取ったとき、名前を呼びながら選考中の具体的な印象などについて話してくれていたので、「スペックだけではなく中身まで見た上で、ジョインしてほしいと思ってくれたんだ。」と分かり嬉しかったですし、メンバーの温かい人となりに触れてカルチャーマッチの面でも安心感を持って入社を決断することができました。音声は感情がダイレクトに伝わるツールだと思うので、Voicyの組織に馴染めるイメージが湧きやすかったのだと思います。「面白いことをやっている温かい会社を見つけたから、ここに入社するよ!」という報告の意味を込めて、声のオファーレターは家族にも共有して聴いてもらいました。
今贈る側になってみて、自分がもらったときに特に嬉しかった“名前や選考中の具体的なエピソードを入れ込む”という点を意識しています。声のオファーレターを通して「嬉しい」のリレーをしていきたいと思っています。
音声で築く“Voicyでの声の軌跡”
ここまで紹介してきた“声のオファーレター”ですが、実はこれ、内定承諾者にとっては“Voicyでの声の軌跡”の1ページ目となります。
Voicyでは、VEX(Voice Employee Experience)という人事施策を行なっており、Voicyでの軌跡を音声で溜めていくための「自分専用チャンネル」をメンバー全員が持っています。
自分専用のチャンネルには、今回紹介した声のオファーレターを始め、入社初日に受け取るウェルカムメッセージや、表彰された際に受け取る祝福メッセージ、評価面談後に受け取る上司からのフィードバック、さらに退職時の寄せ書きもメンバーたちから音声メッセージとして贈られますし、中には自分自身の声の日記を溜めているメンバーもおり、Voicyでの軌跡が音声で溜まっていく体験として設計しています。
今回は“声のオファーレター”をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
通常のオファーレターよりは工数がかかってしまうものの、収録にかかる所要時間はメンバーひとりあたり1〜2分ほど。
手軽に収録ができるにも関わらず、アツい思いを内定者へダイレクトに伝えることのできる声のオファーレターは、候補者へVoicyらしさを伝えることのできる重要なツールになっています。