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【資格取得】インタビュー Vol.21_前編|「勉強するのが久々につらいと思いました」計画通りにいかないからこそ気づけた。勉強方法と努力の記録

みなさん、こんにちは。
ヴェシカの飼谷です。

今回の資格取得者は、今年の夏にも資格インタビューに協力いただいたMさんです!
資格取得も素晴らしいですが、インタビューに対してもたくさんコメントをいただき、インタビュアーとしても嬉しい限りです。

こちらのインタビュー記事では、LPIC初学者として、どんな学習の取り組み方から始められたのか。資格取得に向けた計画と実行や、学習中に考えていた事。更には、壁にぶつかった時の工夫や計画の練り直し、そして仕事と趣味の両立など。

Mさんの惜しみない協力のおかげもあり、普段のインタビュー記事よりもテキスト増し増しで、皆さんにお届けする事ができました。そのため、今回の記事は前後編に分けてお届けいたします。
ぜひとも最後までお付き合いください。

Mさんの惜しみない協力のおかげもあり、普段のインタビュー記事よりもテキスト増し増し!
これは編集したり、削ったり、コンパクトにするよりも
「全文読んでもらいたい!彼のそのままの熱量も感じてもらいたい!」と思ったので、
Mさんの原文そのままでお届けします!!

そのため前後編に分けておりますが、ぜひとも最後までお付き合いください。


◎資格取得者
名 前:Mさん(男性)
前 職:家電製品サポートのコールセンター業務

◎合格資格
LPIC-1(101、102)

目標の立て方

取りたい資格を決めた理由をきかせてください。

会社で定められた推奨資格のルールで、Step内で同じカテゴリから取れるのが一つというものがあり、前回プログラミング言語のカテゴリとしてExcel VBAベーシックを取得しました。

残るカテゴリがデータベースかサーバーOSだったため、サーバーOSのLPIC-1に決めました。
今は実機テストの業務ですが、将来的にサーバー保守や運用などのテストに携わる可能性もあるので、その時にある程度知識があればいいなというのが理由の一つです。

あとは、LPICは101と102の二つの試験に合格して一つの資格として認められるため、受験費用が各15000円で計30,000円かかります(推奨資格のStep1で定められている他の資格は15000円なので2倍!!)。
せっかく会社から受験費用が出るんだから、思う存分甘えた方がいいですよね(笑)。


実際に資格を取得して、なにかに役立てられそうですか?

現場では、コマンドプロンプトで機器に指示を送ることもあり、学ぶ前よりはスムーズに業務に携われるようになったと感じています。また身近な体験だと、プライベートのPCや仕事のPC内のファイルシステムが、前よりうまく使えるようになった気がします。

これまでは、なんとなくフォルダにファイルを保存するだけでしたが、どこにファイルが保存されたかわからないとか、実行ファイルがうまく働かないとかのちょっとしたトラブルになったときに、どこに保存されそうだとか、実行のための構成が悪いのではないか?とか、自分で対応できることが多くなったと思います。

もちろん、まだわからないことばかりですが、ネットで対処法を調べたときに、前まではただ指示通りに試してみるだけって状態から、今は多少理解して納得できるようになりました。


学習についての質問

総学習時間はどのくらいかかりました?

合計で170時間強だと思います。
初学者の目安勉強時間が150~200時間なので、大体平均くらいでした。
個人的には時間がかかってしまったなと思いますが、その点については後述します。


学習はいつ、どのように取り組みましたか?

学習方法については、参考書の内容をノートにまとめる期間と学習サイトで問題をひたすら解く期間で大きく分かれます。

 まず初めに、小豆本と呼ばれる参考書「Limux教科書 LPICレベル1」を使用しました。この本の内容を、参考書の章立てごとに、用語とその要旨やコマンドとその使用方法及びオプションを中心にひたすら書き写しました。書き写しながら思ったことは、理解するというよりも、ひたすら暗記することが非常に多いなということでした。個人的に暗記するのが苦手なため、先行きが大変だなと思いました。このノートにまとめる作業は大体40時間くらいだと思います。結構な量だと思いますが、現場入場する前の、自社研修のときにまとめ終え、時間に余裕があったのは幸いでした。101と102は異なる試験になりますが、ノートをまとめる段階で、参考書を通読しどちらも一気にまとめました。

 現場入場して、「Ping-t」という学習サイトを用いて問題演習を始めました。Ping-tはLpic1-101の内容であれば、無料で演習を行うことができます。一方、Lpic1-102などは2640円/月かかります。問題数は101と102それぞれ選択式問題が約700問、記述式問題が約600問あります。そのため、Ping-tでの学習に移った段階で、「101の選択式問題をすべてやる⇒有料プランに加入し102の選択式問題を行いつつ101の模試をやる⇒102の模試をはじめ記述式の問題に手を付ける⇒有料プラン購入から1カ月以内に101と102を同日に受験する」という計画を立てました。102については101の学習内容と被るところもあるため、これでいけるのではと思っていましたが、結果的に有料プラン1カ月を2回購入する羽目になりました。原因は暗記量の多さに対する見積もりが甘かったことと、勉強をダラダラとしてしまったことがあると思っています。

 まず暗記量の多さについてです。これはノートの活用で解決できると思っていました。問題を解いてミスしたところをノートに追記することはもちろん、該当する単語に星印を付けて、自分がミスしやすいところだということを一目でわかるようにしていました。受験勉強でも、この方法でやっていたので、今回もこれで何とかなるだろうと思っていました。ただ結論として、それだけでは賄いきれませんでした。

今になって考えてみれば、受験勉強は、それまでの積み重ねである程度知識や覚えていることがある状態で、よりニッチなところを暗記する必要があります。そういったとき、この暗記「漏れ」をチェックする方法は有効だと思います。しかし、この資格勉強においては、基礎知識がほぼない状態で、1から何までまず暗記する必要があります。となると、必然的にノートはチェックだらけになってしまうでしょう。実際、「このペースだと、ここに星が10個付くんじゃないか?」みたいに思って、間違えたのにチェックを付けなかった箇所が多くあったと記憶しています。

そうこうして問題を解き進め、101の選択式問題を1周することができ、計画通り有料プランを購入し、102の問題演習も並行して開始。しかし、101の時点で覚えることが多く、正答率もなかなか伸びないなか、新しい問題で間違えてはチェックをしてという作業が続くと、だんだんと面倒くさいなという気持ちが出てきました。ただでさえ、自分は暗記が苦手だと思っているので、久々に勉強するのがつらいと思う時期に突入しました。そうして徐々にダラダラと勉強をするようになっていきました。そのような気持ちで勉強すれば、当然のように、正答率も伸びず、問題演習や模試を解いても達成感を得られず、さらにダラダラとしてしまい、負のループへと陥っていました。そして、気が付けば有料プランから購入が1カ月経過してしまいました。

有料プランが切れそうになってようやく、「このままの勉強ではよくないな」と思い、計画を立て直しました。



「101の記述式問題をノートを見ながら解き、その後模試を解く⇒101の試験に合格してから有料プランを購入⇒102の勉強を同様の方法で進める⇒102の試験に合格する」としました。試験の目標日も定め、101はお盆休みの初日、102は8月末としました。これはうまくいきました。

 特にノートを見ながら記述式問題を解くというのは非常に効果的だったと感じます。記述式は、当然ですがわからないと、解けません。選択式はなんとなく解答して当たってしまうこともありますが、記述式ではそんなことができません。そのため、記述式を解き始めたときは、「こんなの覚えていないよ」とイライラしましたし、なんなら「実務ではわからなかったら、調べればいいじゃん」とまで思いました。『だったら、これも試験本番ではないし、見ちゃえばいいのでは?』。そんな怠惰な考えでしたが、結果として功を奏しました。Ping-tの記述式問題では、問題ごとに制限時間があったのが良かったのかもしれません。制限時間内に答えるために、一番手っ取り早いのは暗記していることですが、覚えていないならすぐに解答をノートから探し出すことです。問題を解くたびに、ノートを開いて探すという手間があることで、逆に暗記できるようになり、遂に70%くらいはノートを見ずに解答できるようになりました。加えて、制限時間があるため、ダラダラと勉強をすることも少なくなりました。記述式で解ければ、当然選択式も解けるようになりました。

101は、この方法に切り替えてから、1日2時間の勉強を2週間続け、予定通りお盆休み初日に試験に合格することができました。102もお盆明けから学習を再開し、8月末は過ぎてしまいましたが、9月第1週に合格することができました。どちらも、模試を繰り返し解く中で、正答率は平均75~80%くらいで頭打ち感を抱き、試験を受けました。合格ラインが65%くらいといわれているので合格だけを目指すなら、そのくらいで十分だと思います。


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こちらの記事は、Mさんの資格取得インタビューVol.21の後編です。前の記事をご覧でない方や、詳しく読まれたい方は先に下記の記事からご覧ください。【資格取得】インタビュー Vol.21_前編|「...
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