今回は、プロダクトの品質管理を担うQA(Quality Assuarance)エンジニアの大橋竜也さんにインタビュー!ユニファに転職した大橋さんが感じた会社の魅力や、現在携わっている業務について、そして今後のキャリアへの意気込みなどを伺いました。
※本インタビューは2022年9月時点の情報です
プロフィール
大橋竜也(おおはし・りゅうや)
プロダクトデベロップメント本部 プロダクトマネジメント部 QA推進課
新潟県出身。大学卒業後、歯科医療機器を扱う会社で約10年ほど勤務。設計・開発部門でWindowsアプリ開発や、工場での製造ラインの立ち上げ、エンドユーザへの対応などエンジニア業務以外にも幅広く経験。その後、2021年5月ユニファに入社。
プライベートは、お話好きの6歳の娘を持つ一児の父。趣味は料理やビーズなどの手芸で、手先を動かすことが得意。娘への栞作りをきっかけに、しばらく出来ていなかったビーズを使った手芸を再開しようと考え中。コーヒーにも本格的にハマっている。
代表土岐から感じた“想いの熱さ”と「子どもとの時間を大切にしたい」という願い
——トップの熱量に心惹かれて転職を決意
ユニファの求人を見つけたのは、本当に偶然でした。最初はちょっと関心があるという程度でしたが、調べていくうちに「応募してみよう」と強く思うようになりました。というのも、過去のインタビュー記事などを見ていくうちに、代表土岐の熱量がダイレクトに伝わってきたからです。私自身もちょうど子どもを持つ親として、「未来の子どもたちのために何かできないか」と模索していたこともあり、熱い想いに惹かれた部分が大きかったと思います。
実際に入社してからも、「CEO Talk」という社内向けメッセージを定期的に実施されており、「やはり熱い方だなあ」という印象は変わりませんね。代表である土岐自身の言葉で、会社全体の動きや未来に向けたビジョンを知ることができるのはありがたいなと思っています。
——子どもと向き合う時間を大切にできるワークライフバランスを求めて
当時4歳だった子どもとの時間をもっと取りたかったという個人的な想いもありました。転職前の職場では歯科医院で使用される機械やソフトウェアのQA業務を行っていました。新卒で入社したこともあり、裁量のある仕事を年々任せてもらえることは大変ありがたく、自己の成長にもつながっていました。
一方、当時は平日は仕事だけで、なかなか家族との時間を創ることが難しかったのが正直なところです。転職を考えはじめたのも「家族や子どもと過ごす時間をもっと大切にしたい」という思いが子どもの成長と共に強くなったからでした。
ユニファのコーポレートサイトにもありますが、 “幸せは、家族とある。そのことを忘れさせてしまう社会ではいけない。“というメッセージには、強く共感しています。パーパスの実現のために、私自身もユニファの一員として力を尽くせたらと思っています。
ユーザーの声を社内から拾い上げ、不具合なく使いやすいサービスを保育現場に届ける
——QAエンジニアとしてのワークスタイル
ユニファでの業務は、サービスのテスト期間とそれ以外とで少し異なります。テスト期間中はとにかく仕様書通りに動くのか、バグがないのかを洗い出す作業に取り組んでいます。
例えば、2つの「数字」の和を計算するようプログラムされたwebサイトがあった場合、「数字」という言葉から多くの人は、「1」、「2」でのアラビア数字を思い浮かべるかもしれません。ですが「一」、「二」の漢数字を思い浮かべる方もいます。また、使用場面を考えた際、不安定なネットワーク環境下の場合や、使用機種が異なることも想定され、様々な観点からバグが発生する可能性も出てきます。また、実際はバグではなくても、使用するエンドユーザーである保育施設の先生方が使いづらい仕様でバグと受け取ってしまった場合、顧客満足度の低下を招くことも考えられます。
保育の現場では、20代から60代まで幅広い年代の方が働いています。ユーザーごとにITリテラシーも異なるため、タブレット端末の扱い一つとっても、使い方が異なるんです。
私たちはユーザーと直接接する機会はほとんどありませんが、その分、slackなど社内ツールを通じて、営業やユーザーの電話対応を統括されているカスタマーサクセス部、オペレーション部のメンバーから課題を随時ヒアリングすることを心がけています。現場を直接担当していなくても、ユーザーからの反応を身近に感じられる環境は本当にありがたく、「どうすればユーザーにとって使いやすくなるのか」を常に考えるヒントにもなっています。
また、テスト期間以外だと、日頃のテストから得た知見の整理や検討をチームで行い、今後の改善に向けて社内資料を作成しています。
QA業務はチームで行うものなので、会社のバリューでもある「One More Step」の気持ちで、さらによりよいものをご提供できるよう、今後も追求し続けていきたいですね。
——家族の時間と業務時間との両立
現在は、基本フルリモートで行っています。お昼休憩の他、上長に事前に相談の上、途中で中抜けすることも可能なので、平日でも家族との時間はしっかり確保できています。
おかげで、妻や子どもの笑顔と共に過ごせる時間を大切にできるようになった気がします。何気ない、日々の小さな幸せを感じることが、仕事のモチベーションにもなるので、オンオフが切り替えられる環境はありがたいです。
ユニファならではのQAエンジニアの働きがいと将来に向けたキャリアプラン
——QAエンジニアとしてのモチベーションを高めてくれるユーザーの声
現場からのユーザーの声の共有、他メンバーからの意見などは、基本的に社内ツールのslack上で日々活発に交わされています。
もちろん機能追加や修正のご意見もありますが、「この改善でユーザーが本当に助かってる」「機能追加後、社内の業務がやりやすくなった」といった感謝の言葉もたくさんいただきます。
サービスを世に出すまでのプロセスを担う作り手としては、実際に使っている人からの感謝の声は本当に励みになります。「よしやったぞ!」という思いでいっぱいになりますし、更にモチベーションも上がりますね。
QAエンジニアの品質管理の対象は個人的に幅広いと考えており、子どもたちの安全に直結することを思うと機能不全や不具合は許されません。
反面、QA業務に限った話ではありませんが、様々な外部要因の影響でスケジュールが遅延する中で、サービス品質とリリースタイミングの折り合いをつけざるを得ないこともあります。だからこそ、一人ではなく、チームメンバーと議論を交わし合いながら、限られた時間の中で最善のサービスをご提供できるように努めていきたいと考えています。
——ユニファ社内におけるQAエンジニアのキャリアパス
ユニファでは、QAエンジニアのキャリアパスは大きく分けて2パターンあると思います。チームを統括するマネージャータイプか、専門領域を極めるエキスパートタイプか、人それぞれ違いはありますが、私としては後者を突き詰めたいと思っています。
子どもたちの安全に関わる可能性が高いサービスでも「この人に品質チェックしてもらえたなら安心だ」と思ってもらえるようなエンジニアになりたいですね。
例えば、ルクミーのサービスのなかでも私が初期から担当している「ルクミー午睡チェック」というシステムがあります。タブレットと医療機器を組み合わせ、午睡中の園児の体の向き・体動を検知し、アプリで記録および出力するサービスなのですが、チームで見守りができるので安心感が増した、というご報告をいただくこともあります。
ルクミーをはじめ、これからもユニファから様々なサービスが生まれていくことでしょう。QAエンジニアの立場から、子どもたちの健やかな未来を守れたらうれしいです。
「Play Fair」のバリューのもと、品質を上げていくための議論を交わしたい
——ユニファのQAエンジニアに向いている人
当然のことながら、ユーザーは一人ひとり思いや考え方が異なります。私たちが予想すらしなかったような使われ方が現場では起こって”当たり前“なのです。私たち開発者とユーザーとの間にある認識や価値観のギャップをすり合わせ、より高品質なサービスを提供していくためにはチームの力が必要です。
エンジニア一人ひとりの観点を持ち寄り、それぞれの経験や知識をもとに議論し合うからこそ、スタンドプレイではなし得ない高精度のテストができると考えています。
「Play Fair」のバリューにもあるように、一方的に意見をぶつけるのではなく、それぞれの考えをまず受け止めた上で、建設的な議論ができるメンバーならいつでも歓迎です。
「保育の知識は全くないが大丈夫か」という不安もたまにお伺いしますが、その点は全く心配ないと思います。 私も前職は、歯科医院向けの医療機器・ソフトウェアのQA業務で、保育分野は全くの未知数でしたが、他のメンバーに一から教えてもらえたり、業務を進めていく中で身につけていっています。
ユニファの場合は、分からないことがあっても周囲に聞きやすく、何でも答えてもらえるオープンな風土があるように感じますね。
一人で黙々と作業をすることも良いのですが、分からないことがあっても前向きに、周囲とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていける人のほうがユニファの環境とは合っているかもしれません。これからのユニファのサービスの品質向上を担う新たな仲間との出会いを楽しみにしています。
大橋が制作したビーズ作品。写真中央は、ビーズ作り再開のきっかけとなった、自身の娘がお気に入りの本に使用し始めた栞。
《編集後記/Editer's Notes》
大学ご卒業から約10年従事した会社からスタートアップであるユニファに転職した大橋さん。大橋さん自身が「家族」を本当に大切に想い、そして仕事でもエンドユーザーである「保育者」の皆様を大切に想う様子が随所に感じ取れました。また、仕事帰りに書店でたまたま手に取った恐竜の図鑑に、娘さんが大橋さん作成の栞を挟んで使っているという心温まるエピソードなども共有いただきました。真面目で愛情深い大橋さんのお人柄がとても伝わってくるインタビューでした。本当にありがとうございました!