こんにちは、広報藁科です。今回は、事業推進部をまとめる船越さんにインタビュー。現在の仕事のスタンスが形成された原体験や、事業拡大に伴う自身のマネジメント方法などを伺いました。
プロフィール
ビジネス本部 事業推進部 部長代理 船越健司(ふなこし・けんじ)
京都生まれ。関西の大学で経営学を専攻し、学生時代にビジネスの失敗を経験。リーマンショックをきっかけに「本気で働く」ことの重要性を実感し、大学在籍中から東京都内の人材に特化したスタートアップで働き始める。その後、約7年間新規事業の立ち上げや事業統括などを担い、執行役員に就任。さらなるチャレンジを求め、家事代行、ベビーシッター派遣など業界大手のベアーズに転職。複数の事業改善プロジェクトを実装し、新規事業にも関与。その後、フリーのコンサルタント業務と会社設立を経験し、2019年7月にユニファに入社。
リーマンショックを経験した学生起業家の「仕事」との向き合い方
——タイミングを早めた新卒入社時代
私の社会人人生のスタートは、学生時代でした。大学3年生の時に友人とビジネスをスタートし、当時はある程度上手くいっていたと思います。そんな時、2008年9月に起きたリーマンショックで、積み上げてきた収益を失うことになりました。
普通の大学生活を送っていたら得ることのなかった経験や損失ではありましたが、逆にここまで本気で仕事と向き合うことや、自分の将来を考え抜くことの重みも得られなかったと思います。
遊びやお試し感覚ではなく、本気で仕事と向き合う経験を積むため、通常の就活ではなくすぐに働かせてくれる会社を探し始めました。
——これまでの経歴
そして、ご縁をいただいたのが当時設立から間もないスタートアップの人材紹介会社でした。当初はITエンジニア・建設領域など専門職のご紹介をしていました。私は計約7年間在籍をしていたのですが、営業から始まり、Webやオウンドメディアの立ち上げ、保育者や介護者などソーシャルワーカー領域の新規事業統括責任者を担い、執行役員も務めさせていただきました。
今振り返ると、まさに結果にコミットし続けた7年間でした。ちなみに、大学は周りの方々にもご理解いただきながら、無事働きながら卒業することができました。この当時の経験が、今の私の仕事に対する全ての根幹になっていますね。
次の成長ステージを考え出した時、家事代行やベビーシッター派遣事業などを行うベアーズにご縁をいただき、「toC事業」「経営企画」というこれまで未経験の領域に挑戦できると、転職を決意しました。そこでは、BPR担当の社内コンサルタントとして、新規事業の立ち上げやサービス品質の向上、業務設計の見直しなど幅広く経験させてもらいました。
その後は、新規事業をベースとしたフリーランスのコンサルタントとして、様々な企業の新規事業の立ち上げ支援をしています。私にとってライフワークとも呼べる大切な活動で、大企業の新規事業開発を通じてより良い社会創りに貢献したいと考えています。
——ユニファに入社を決めた理由
フリーのコンサルタントとして活動する中で、自身の ”家族” と一緒に今後どう成長していこうか、と考えた時に出会ったのがユニファでした。これまで、とにかく毎日仕事一筋で駆け抜けてきました。家族はもちろん大切な存在ですが、仕事に熱中するあまり、家族との時間が作れずに過去に息子から “知らない人扱い” されたこともありました。好きな仕事をしながら、大好きな家族と共にみんなで成長するために、自身の経験や得意な領域で ”家族” をテーマにしているユニファで働きたいと思い入社しました。
——組織のミッション
ユニファの各部署が、最大限の力を発揮し戦える仕組みや土台を作ることが我々のミッションです。
ユニファには数多くの部隊がありますが、各部署が大切な「ルクミー」のエンドユーザーのために日々様々な業務プロセスとシステムを駆使しながら業務をしています。我々は、そのメンバー一人ひとりが、よりスムーズな提案や滞りのない顧客接点を図ることができるよう、システム及びプロセスの見直しだけではなく、コストや工数の最適化、運用の向上など継続的にサービスを磨いていけるような最適な事業基盤を作ることに注力しています。
我々の組織は、残念ながらダイレクトに売り上げを作ることで会社に貢献することはできません。ただ、トップラインを生み出す人達がより生産性高く働ける基盤を作ることで、収益を上げることに貢献できると信じています。
会社がこれからも成長し、そしてより良いプロダクトを継続してエンドユーザーに提供するには、売り上げを生み出し続けることが必要不可欠です。ユニファにとっての大切な顧客は保育施設や子育て世帯の皆様であり、その大切な顧客を生み出し、サポートし続けるユニファメンバー一人ひとりが、我々事業推進部にとっては大切な顧客だと思っています。
——現在の役割
私は、現在16名のメンバーを率いる組織長として、ユニファのビジネスが抱える課題対応、チーム基盤の構築、目標設計、コミュニケーション設計などを担っています。
メンバーには、どのような内容の課題でも前向きに、自分の責任として他部署と共に課題解決を目指すことの重要性を伝えています。マネージャー陣との1on1の実施や、他部署との課題解決のための施策なども実施します。現場で起きている課題や他の部署の動きをいち早くキャッチし、最適な優先順位を判断できるよう、どのような設計ができるのかなど、1秒でも早く意思決定ができるようなバックアップ体制を作り、メンバーへ共有しています。
——具体的な業務内容
事業推進部では、Salesforce、Scalebase、freeeなどのシステムを用いたシステム設計、「ルクミー」全体のサプライチェーン最適化など、ビジネスプロセスを常に改善し続けています。サポート部署は営業、カスタマーサクセス、セールスマーケ、経理まで幅広く、部署横断で密にコミュニケーションをしながら進めることが多いです。
また、経営企画室の月次財務報告などにも関わっており、各部署の意思決定のスピードを上げることが、会社の成長スピードを早めることにつながるため、業務ごとで優先順位をつけながらスピード感を持って進めています。
——働くスタンス
何事も、 “自分ごと” として考え、行動することを大切にしています。これまで様々な経験をさせてもらう中で、どうしても自分軸で考えられない業務内容では、どこか “ヒリヒリしない” 感覚がありました。
新卒時代、創業者の方のお一人が、私の仕事への姿勢に対して、当時の私に足りない部分を一方的に押し付けるのではなく、涙を流して何が大切なのかを教えてくれたことがありました。役職、立場関係なく、 ”自分ごと” として真摯に仕事と向き合い、「仕事とは」を教えてくれた尊敬する方です。
それ以降、嫌われることが怖くなくなったように感じます。時には厳しく、嫌われ役を買って出ないといけない時もあるかもしれません。でも、私はマネジメントをする上で、ご縁あるチームメンバーの可能性に最大限気付き、その力を発揮してあげたいと思っています。仕事で共に戦うメンバーは大切な仲間です。どの場所に行っても、どの仕事を任されても、市場で活躍するビジネスパーソンであって欲しいと思いながら、マネジメントをしています。
また、チームのみんなには、明日、1か月、3か月後だけではなく、もっと先の未来を自分で考えて、動いて欲しいと思っています。より良い保育や子育てができる社会の実現に向けて、これからも素敵な今のメンバーと共にユニファでまい進していきたいと思います。
——ユニファで共に働きたい人
人生をかけて成し遂げたいことがある人と働きたいですね。仕事でなくても、趣味やスポーツでも良いのですが、動機があり、そして目的をきちんと明確にすることでその先に見える景色が変わることを、私自身が経験してきました。
また、関わる部署やメンバーが多くなるので、必要に応じて誰かを巻き込んで課題を可視化し、解決することができる方も向いていると思います。状況に合わせて多様な対応ができるカメレオンタイプの方ですかね!
ユニファでご一緒できることを楽しみにしています。
《編集後記/Editer's Notes》
学生時代の出来事から、現在の組織体制、メンバーに対する熱い想いなど詳しくお話してくださりありがとうございました。終始明るくお話いただきましたが、仕事の話では表情がガラッと変わり、本当に船越さん自身が「仕事」に対し真摯に、人生をかけて真っ直ぐ向き合っている様子が伺えました。船越さん、ありがとうございました!