島根から日本はもちろん、世界各国で販売される寒天和菓子の老舗・津山屋製菓株式会社。世の中の動きを敏感にキャッチし、成長し続ける魅力的な会社です。
今回インタビューを行ったのは、営業2課のエースとして活躍中の山本さん。挑戦者を尊重し、成果を評価する社風や、仕事へのモチベーションについてお話を伺いました。
《山本さんのプロフィール》
広島にて服飾専門学校を卒業後、アパレル販売や大手雑貨チェーンでの勤務を経て、津山屋製菓に入社。現在は営業2課のエースとして新ブランド「いづも寒天工房」の営業や商品開発・店舗運営そしてマーケティングなど幅広い業務を担当。
――まず始めに、津山屋製菓入社までの経歴を教えてください。
広島の服飾専門学校を卒業し、最初はアパレル会社に就職しました。販売業務をしていたのですが、ノルマもあり店長とも反りが合わず辞めてしまって。笑
一度島根の実家に戻りましたが、その後また広島に行き、大手雑貨チェーンにアルバイトとして入社しました。アルバイトから正社員となり、新店オープンを任されたりして8年間働きました。祖父母の体調が悪くなったため、再び島根に戻ることになり、高校時代もお世話になっていた焼き肉屋でアルバイトをしながら、事務職を中心に面接を受けていきました。ですが、事務未経験や介護の事情もあり、なかなか仕事が決まらず、最後に受けたのが津山屋製菓でした。
――個人の状況を考慮して、採用していただけたと聞きましたが。実際の面接はどのような感じでしたか。
「ここも不採用だろうなぁ。」と思って受けた面接で、社長が前職での経歴を評価してくれました。「すごい経歴だね!介護も今の仕事も考慮するから是非うちに来てほしい!時間も合わせるよ。幸せになってほしい」と言っていただいて。即答で「こちらこそ是非おねがいします!」ってなりましたね。他人なのに家族のような温かみを感じました。
――家族のような温かみを感じるのは素敵ですね。
そうですね。入社後も社長が私の家の状況や娘のことを覚えてくれていて、親身になって話を聞いてくれます。最初は優しすぎて「何か裏があるんじゃないか」と疑っていたほどです。笑
ですが、社長は誰に対しても家族のように接しておられて、根っから社員を大事にしてくれる人なんだなと実感しました。「仕事も頑張っているし、家庭も頑張っているね!」と一個人として私を認めて評価していただけますし、給与面でもしっかり反映してくれています。
【全部自分でやりたい!その気持ちから世界が広がった】
――入社は事務職からのスタートだったのですか。
入社当初は営業サポートの仕事でした。見積もりを作成したり商品見本を送ったりしていたのですが成果がわかりにくく、単調な作業が続くので眠たくなっちゃって。「私、単調な仕事は向いてないわ!」とそこで気づきました。笑
ちょうどその頃、現上司の小倉が店舗開発・通販の立ち上げ等、クリエイティブな仕事をしていて、小倉から「前職を活かしてお店(社内新ブランド・いづも寒天工房)の管理、運営を一緒にしない?」と言っていただきました。「楽しそう!」と純粋に思えましたし、社長からも「山本さんはパソコン作業より、自分で考えて動く方が向いているよ!」と言っていただけました。
――現在は営業をやりながら商品開発も担当されるなど幅広く活躍されていますが、どのような経緯で担当することになったのですか。
最初は営業が向いてないと思っていたし、自信もなかったので本当にやるつもりはなかったんです。笑
でも、小倉が別の事業(子会社の常務)をすることになり、いづも寒天工房の管理担当が私しかいなくなり「もうやるしかない!」ってなりました。そうしてるうちに、いづも寒天工房のことは上司(小倉)よりも私が詳しくなっていて、社内の色んな部署からだけでなく、お客様からや広報、営業などの問い合わせの対応を私がするようになり、「いづも寒天工房のことは私に任せて!」という気持ちになりましたね。
商品開発については、もともとは社長と上司(小倉)がずっと担当していたんですが、子会社に集中することになって開発が止まってしまって。誰がやるの?となった時に「自分の仕事だけにこだわるな」っていう社長の教えにも背中を押されて、「やります!」って手を挙げました。 そこから、商品がどういう経緯でできるのかを学んでいく中で、専門的な知識や経験が必要なので品質管理や営業担当の方を巻き込んで、チームで開発に取り組むようになりました。
こんな風に必要に応じて、仕事の幅が広がってできることが増えていく。信頼し任せてくれるっていうのが、この会社のいいところですね。
――商品開発をする上で大事にしていることはありますか?
世に出ていない、革新的な商品をつくることが前提ですが、まずは美味しいかどうかが第一です。うちにしか出せない「もっと食べたい!」「大切な人へプレゼントしたい!」と思える商品を作ることを意識していますね。 パッケージは、自分がもらった時に「うわ!すごい!可愛い!」と感動できるかどうかを大事にしています。あとは、津山屋フィロソフィ(津山屋製菓の仕事観・仕事のやり方・行動の指針)にもある《お客様第一と考える》を頭に置いて、実際に自分がお客様だったら「これを購入したいか?」という視点も大切にしています。
【社長のような人になりたい!この会社にずっといたいと思える。】
――津山屋フィロソフィ(津山屋製菓の仕事観・仕事のやり方・行動の指針)から影響を受けたことはありますか?
「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」にはとても影響を受けました。能力が乏しくても、熱意や考え方がプラスの思考なら、人生や仕事の結果がプラスになる(幸せになる)という教えです。新しいことに挑戦する時や、仕事でうまくいかない時もこのフィロソフィを思い出してプラス思考をするようにしています。社長を見ていても、フィロソフィを意識することで人徳が高くなると思いますし、私も社長のような人になりたいので、津山屋フィロソフィを自分のものにして深めていきたいです。
――世の中の動きに敏感な会社とお聞きしましたが、どういったところで感じますか?
時代を先取りする商品を作ろうという社長の考えがあり、営業をはじめ、全員で常に情報を集めています。「うちのお菓子はこれで安心」といった慢心が一切なく、次の柱になる商品がないか常に模索していますね。 売れ続けるために何を変えるべきか、を常に考えていて社長自身も東京などに調査に行き、SNSでも情報を収集して、最新の流行を商品開発に取り入れています。以前は「店でアサイーボウルをやってみよう!」なんて話もありました。でも当時は市場にアサイーが売れてなくて断念したんですけどね。笑
こんな風に、キャッチ力と適応力が高く、「まずはやってみよう!」という精神が根付いている会社なので、他社には真似できない独自の商品がどんどん生まれているんだと思います。
――10年後の津山屋製菓をどうしていきたいですか?
現状では商品製造の依頼はたくさんいただくものの、工場のキャパシティの問題で受けられないことが多いので、工場や事務所の機械化・システム化を進めて、効率化していきたいです。そうすることで生産性を上げて、売上を今の3倍にして、働くみんなの給料も良くしていきたいですね。
――すでに考えが経営者ですね。
ありがとうございます。普段から社長と小倉(子会社常務)と一緒に仕事をしていることが多いので、その影響だと思います。笑
――個人的な目標はありますか?
いづも寒天工房の商品をもらったお客様に「すごくいいものをもらった」と思ってもらえるブランドにしたいですね。販売する人も作る人も誇りを持てる商品にしていきたいです。あと、味やパッケージを考える時に「山本さんに任せる」って社長から信頼されるように成長したいです。
――津山屋製菓で活躍できる方はどういった方だと思いますか?
「やってください」って言われるのを待つんじゃなくて、会社にとって今何が必要かを考えて、自分で「やりたいです!」って動ける人が向いてると思います。
提案する時も言葉だけじゃなくて、提案したからには自分で解決に向けて動いていけるかどうかが大事です。津山屋製菓では新しい仕事を自分から提案して動く人には、社長はじめ経験豊富な仲間がサポートしてくれるので、新しいことに挑戦できる環境が整っています。是非そんな環境で「いっちょやってやろう!」という仲間が増えていくとうれしいなと思います。
【津山屋製菓株式会社では一緒に働く仲間を募集しております】