はじめまして!ツクリンク株式会社の採用広報のたなか、通称たなしゅうです。
これまでツクリンクではプロダクトやお客さまに愚直に、真摯に向き合ってきたのですが、一方で、会社のことはあまり積極的に発信できずにいました。
会員数が65,000社を超え、今後さらに事業拡大していくフェーズに入ったこのタイミングで、ツクリンクを正しく知ってもらい、共感してくれる仲間を増やしていきたい。ツクリンクが目指すものや、取り組み、メンバーを知るきっかけになってもらいたい。
そんな想いでこれから定期的にインタビュー記事を中心に情報発信していきたいと思います。これらの記事を通して少しでもツクリンクという会社のことが伝われば嬉しいです。
ということで、記念すべき第一弾はツクリンクの代表である内山にインタビューしてみました!
全二部作ですが、今回は創業から現在までの道のり、そしてこれからのツクリンクが目指している方向についてお伝えします!
ひょんなことから始まったツクリンク
まずは会社のはじまりについて教えてください
もともと建設会社で鳶職から管理職までと、15年ほど仕事をしていたんですけど、徐々に建設業界で働くのがきつくなっていってしまったんですね。職人さん一人一人の給与もどんどん下がっていきました。私自身の年齢も30を超え、守るべき家族もいる中で、「このままやっていけるのだろうか」と危機感を募らせていました。
そんな中、世間ではサイバーエージェントやGREE、DeNAのようなIT企業が勢いに乗っていて、華々しくメディアで報道されていました。建設業でやってきた自分からすると、ITという“仕組みで売り上げを上げていく”企業が輝いて見えたし、とても惹かれました。
自分も何かITに関わる業態で稼ぎたい、そう考えていた時に、起業家の家入一真さんが抽選で共同起業する人を募集するというツイートイベントが開催されるのを知りまして。家入さんと何かやれるなら面白そうだ、と抽選に参加するも敢え無く落選。その後、抽選で外れた人たち数千人のFacebookグループに参加すると、やはりみんな何かしらの志を持っている人が多くて、その中で会える人とオフ会という形で渋谷に集まることになりました。そこで集まった6人でとりあえず会社を興そう、ということになり、それがツクリンクの前身であるハンズシェアのはじまりでした。
ひょんなことから始まったんですね
そうなんです。(笑)
ただ、会社を興したのは良かったんですが、みんなそれぞれに本業があったので、週に一度集まる程度のサークル感覚で運営していました。一年ほど経ったときにはメンバーも4人になっていて、そろそろ本格的に動こうかということで、起業家プログラムのビジネスプランコンテストに出ることになりました。
(その時にプレゼンを行った湯本さんは現在も活躍中)
どのようなビジネスプランにしようかと話し合っていた際に、これまでの自分の建設業での経験を振り返ってみると、業界の非効率性や古い体質、慣習など課題だと感じる点は多くありました。特に人手不足という問題は常にありましたし、業界内の繋がりも自分たちの商圏エリアや知り合いのツテなど非常に狭い。そこをITで繋げる事で解決することもあるのではないか。それが今の建設業マッチングプラットフォーム「ツクリンク」のはじまりです。
上述のビジネスプランコンテストでは無事に出資していただける中に選ばれたのですが、最終的にはご縁があった他の投資家さんからの投資を受けることになりました。
内山さんが代表になるまではどんなことがあったのですか
それまでは全員が代表を勤めるくらいフラットに時々で代表が替わっていて、一時期は共同代表体制もありましたが、もう一人の共同代表の者や社外取締役と話し合い、最終的には現在の一人代表体制に至ります。もともと、目立つ事があまり好きではないので代表という役割は自分には似合わないかもなと思うこともありましたが、投資家の方々からお金を出していただいている事には報わなければと覚悟を決めました。
投資家や従業員への責任を果たしたいという想いは強かったのですが、この時はまだ業界を良くしたいなど大それた想いを持つ余裕はなかったですね。どうやったら勝てるか、生き残れるか、まずは自分たちの幸せを第一に考えていました。
影響力が出始めて変わりだした視座
代表になってから現在まではどのような道のりでしたか?
これまで会社として大変なことは当然多々ありましたし、サービスとしても当初はお金がなく広告が打てなかったので、とにかくお客さんに満足してもらえるよう、口コミで広げてもらえるよう誠心誠意対応していました。会えるお客さんには必ず会いに行き、名刺作成を請け負ったり、HPを作成するなど、マッチング以外の部分でも何でもしていました。お客さんとの交流会を開催して、名刺交換をしながら「こういう世の中にしたいんです」と泥臭く地道に活動していましたね。それが結果的に満足度や信頼に繋がっていったと思っています。
転換期の一つとして、2016年頃からスマートフォンが建設業の人たちにも普及し始めたのをきっかけに、業界への影響度が少しずつ出てきたなというのを実感しました。同時に会社運営をする上で業界のための視点を持つようにもなっていきました。それまでは会員数100~200社程だったので、出資者や従業員、身近にいる建設業の方々のために仕事をしていましたが、ツクリンクというサービスが徐々に広まっていくにつれ、建設業界そのものの構造を変えなければいけないのではと思うようになりましたし、自分たちなら出来るのではないかと感じるようになりました。視座が変わり始めたタイミングだと思います。
創業から現在までの歩み
現在では、おかげさまでほとんど広告を打つことなく会員数65,000社を超えており、今後も堅調に成長していく見込みです。今までは他社の動向にも敏感でしたが、ここ最近ではあまり意識しなくなりました。建設業界そのものが幸せになる・育っていくかどうかをより深く考えるようになりましたね。
これからのツクリンクとは
今後やらなければならないことや見据えているビジョンを教えてください
会社としてやらなければいけないことは山のようにありますが、まず、個人的な事をお話しすると早く社長業を引退したいです。(笑)
私は社長の仕事は自分より優秀な社長を育てること、連れてくることだと考えています。そうしなければ会社は50年100年と続いていかないし、会社は自分(社長)のキャパ・器以上にはならないものです。自分よりも優秀な社長を早く見つけることを目標にしつつ、すぐには現れないからこそ、それまでは自分自身が誰よりも成長しなければという矛盾を抱えながら毎日を過ごしています。
ただ、その中でここ最近、優秀な人が入ってきてくれたり、メンバーの皆が成長することで、自分のこれまでの仕事を巻き取ってくれています。おかげで3年、5年、10年先の建設業がどうなっていくとより良くなるのかを考える時間を取らせてもらえるようになってきました。
サービスのお話をすると、インターネットの本質はマッチングである、と思っているので今やっているサービスの真ん中は変わりません。優秀な人・職人と優秀な会社をつなげたい。
今後の細かな打ち手については、今はお伝えすることができないのですが、建設業の大きな課題の中に「働き手の高齢化及び人手不足」があります。
国土交通省の調べでは、建設業における55歳以上の就業者が約34%、29歳以下が約11%という、他産業に比べても高齢化が進んでおり、5年、10年後にはさらなる人手不足に陥るであろうという結果が出ている状況です。
この問題を一気に解決することは容易ではないですし、中長期的な目線で解決していくしかありません。若い人たちがプロスポーツ選手を夢見たり、エンジニアやYouTuberなどのように、目指したくなる業界にしていく必要があります。建設業で働く人、働きたいと想える人が一人でも多く増えることですね。
そのためにも建設業は稼げる業界にならなければいけません。年収2,000万、3,000万の職人が当たり前にいる業界にしていきたい。子供たちや若い人たちが夢を持って建設業界を目指すことで、人手不足解消もそうですし、業界全体が幸せになる仕組みを作っていきたいと考えています。
そのためにツクリンクが出来ることは何でしょうか
例えば、設計士や建築士の場合、有名になっていくと「〇〇さんが設計した建造物」という風に設計士自身がブランドになり、その建物が価値あるものとして評価されたり、値打ちがつきますよね。それと同じように「あの職人の〇〇さんが建てた建造物」という形で職人さんが一種のブランドになり、価値や値打ちが発生する状態にしていくのも一つの手段だと考えています。
また、「物流」一つ取っても現場で必要な物のコントロールなどの効率が良くなくて、多分に改善の余地があるし、「移動」についても、見積に関する移動や現場への長距離移動などが非効率的だと考えています。
こういったものは氷山の一角に過ぎなくて、一つ一つ解決すべき課題が山積みだからこそ、ツクリンクが果たしていける役割もたくさんある=やるべきことが山積している状態なんです。
じゃあ実際にそれをどうするのかというのは、ここではお伝え出来ないんですが、実際に建設業界の方々や組合の方々にこういう事をやろうと思います、など具体的なビジョンをお伝えすると、大絶賛してもらえてるし、賛同いただいています。(この辺りについて詳しく聞きたいという方はカジュアル面談などで、ざっくばらんにお話出来ればと思いますので、HRにお気軽にご連絡ください。)
そして、私たちツクリンクでは現実的にこれらの問題への一助になり得る段階まで来ました。パーパスである「産業構造を変え、豊かな未来をつくる」の実現に向けて既存のサービスを社員みんなでさらに良くして、一つ一つ出来ることを増やしていきます。
これらの課題解決を一緒になってやってくれる人や、面白みを感じてもらえる人はぜひ来て欲しいなと思います。レガシーな産業で大きな課題ではありますが、その分、やりがいも社会的インパクトも大きいと思っています。
はい!第一弾、いかがでしたでしょうか。
ツクリンクのはじまりから、これまで。そして、これから目指す方向性が少し見えてきたのではないでしょうか。第二弾は内山の大事にしていることや、仕事観、採用にまつわるお話をお届けいたします!
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