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【男性育休インタビュー②】「お金の問題で取得できない」をなくす環境作りが、育休取得を促進する第一歩に

Timersでは男性が育児休業を取得し、新生児の育児を共同で行い、そこから多くのことを経験・学ぶことは、新しい時代の家族のあり方や、男性が育児や家事に従事することが当たり前となる社会づくりにおいて、非常に大きなインパクトを持つと考え、2021年1月より男性の育児休業を義務化しました。

前回は執行役員が育休を取得したケースをご紹介しましたが)、今回は2020年の冬に1ヶ月の育児休業を取得したエンジニアのterryさんに話を聞きました。


エンジニア terry                                             前職ではiOSエンジニアとして漫画アプリの開発を経験。2018年にTimersに入社。現在はiOSエンジニアとしてFammの開発を務める。

「リアルな育児」を発信してくれる上司の存在が、育休を取得する雰囲気を創り出す

ーー育児休業はいつから、どれくらい取得したか教えてください。

子供が生まれたのが12月中旬で、去年の12月下旬から1ヶ月くらい育休を取得しました。ただ、育休に入るちょっと前から妻の実家に泊まりながら、そこで仕事をしていました。合計すると3週間くらいは妻の実家にお世話になっていました。

ーー今回育休を取得したきっかけを教えてください。

僕自身、一度結婚して離婚を経験しています。子育ての大変さを知っていたということもあり、育休を取得したいと考えていました。妻は当初「取得する必要があるのか?」と聞いてきました。取得した上で大変じゃなかった時はそれで良いのですが、取得しなかった時に妻が大変な思いをしてしまうと自分も後悔してしまうだろうなと思っていたので、僕の意思で取得しました。

ーー育休を取得すると話した時の周りの反応は?

上司に伝えた時は相談という形ではなく「一ヶ月くらい育休取ります」という形で伝えましたね。僕の上司は2人の子育てをしているので、普段から「このあと家事をするので早く抜けます」「子供が病気なので休みます」と発信してくれてることもあるので、育休取得に対して後ろめたさ等を感じにくい雰囲気は会社としてあると思います。

チームメンバーに伝えた時も「OK〜!」という感じで自然な事として受け入れてくれました。

ーー育休中は主にどんなことをしてましたか?

育休中もしばらくは妻の実家で過ごしました。その中で、夜の寝かしつけとお風呂に入れることは僕が担当していました。実家から戻ってきた後も同様の生活をしていました。

ちなみに僕たちの場合は家事や育児の分担は明確に決めておらず、その時出来る人がやっていました。唯一決めていた分担としては、夜9時から朝の4時までは僕が子供の面倒を見るということです。夜中に起きたとしても基本僕が夜泣き対応をしていました。子供と妻の寝室を別にしていたので、妻の寝る時間も確保できてたんじゃないかなと思います。ちなみに有難いことに、今は夜9時くらいに寝て朝まで寝てくれるようになったのでだいぶ楽になりました。

※Timersではお子様が産まれた際にTimersのロゴ入りのオリジナルグッズ(スタイやTシャツ)をプレゼントしています。

ーー育休中に苦労したことや思い出に残ってることがあったら教えてください

さっきも少し話ましたが、育休が始まったばかりの頃は、妻の実家にずっとお世話になっていたことですかね。義両親との関係性は良好なのですが、やはり気を遣うというのはお互いあったと思います。あとはいつもの布団で寝られないのも意外と辛かったです(笑)

あとは僕は息抜きとしてゲームをやることが好きなのですが、誰にも気を遣わずにゲームができなかったりとか…「子供が寝ていてフリータイムだ!」というときも実家にいたので緊張感はありましたね(笑)

育休を取得することで、育児の大変さを体感した方が良い

ーー育休取得前にこれをやっておけば良かった…ということはありますか?

もっとお金を貯めておけばよかったなと思っています。きちんと計画的に貯めていれば、もう少し長く育休を取得できたなと後悔しています。やはり夫婦共に育休を取得すると「収入が減る」というところは正直ありました。

また、少し前に引越しもしたということもあり、そのタイミングで大きな支出があったのでそこも大きかったです。ただ僕の場合は、1月に会社で育休が義務化され、7日間分の特別補助が出たので、それを貰いつつ有給も合わせて利用したので、できるだけ収入が減らないような工夫はしました。

年末年始も挟んだこともあったので、良いタイミングではあったなと思います。会社に対してお願いをするならば、この7日間分の特別補助が1ヶ月に増えてくれたら良いなと思っています。

※育児休業給付の1支給単位期間ごとの給付額は、「休業開始時賃金日額×支給日数×67%(ただし、基準額の上限は449,700円となり、育児休業の開始から6か月経過後は50%となる)」により算出しますが、Timersでは7日間の育児休業中は勤務時と比べて、収入が減少しないよう特別補助を支給しています。

ーー育休から復帰する上で不安なことはありましたか?

実際復帰して働き始めてみると、リモートワークということもあり、仕事中に少し抜けて面倒を見ることもできたりするので、その辺は臨機応変に対応できたのでよかったですね。

ちなみにこの4月から保育園に通っていますが、もう既に3回くらい熱が出ました。妻も僕もリモートなのですぐに迎えにいけるので、今の働き方は子育て世帯にも合ってると思います。

ーー今後育休取得を考えている男性に一言

僕個人としては、男性も育休は絶対に取得した方が良いと考えています。育児は本当に大変なので、取得した方がパートナーの負担も減りますしね。大事なのは自分もきちんと育休を取得し、育児を共同で行うことで、どれくらい大変なのかを体感した方が良いなと思っています。

「お金の問題で育休が取得できない」が、なくなるような環境作りが大事

ーー育休を取ったことでわかったことや、変化した価値観・考えはありますか?

以前赤ちゃんを育てた時は、10年前で体力も今よりあったのですが、今はアラフォーということもあり体力的にもしんどいのは1つありました。

育休を取得して感じた事は、お金の問題は大きいなという事。妻は出産後は体力の回復等もあるので休まなくてはいけない事を前提としても、「夫に取得して欲しいが、お金の問題もあるので働いてほしい」というケースも大いにあると思います。

Timersでは1週間の特別補助は出していますが、例えばその期間を延長してみたり、他の会社でも特別補助を出す動きがあると、より取得しやすくなるのかなと思います。 お金の心配を少しでもなくしてあげることで、男性がより育休を取りやすい空気・社会づくりへ繋がると感じました。

他には、育休に入る上でのお金周りの情報を得られる機会がもっと増えると良いなと思っています。給付金はタイムラグがあるとか、2ヶ月に1回振り込まれるなど、細かく確認していないと「実は知らなかった」ということもたくさんあります。

僕は1ヶ月の育休でしたが、人によっては3ヶ月や6ヶ月などもう少し長期スパンで考える人も出てくると思います。制度に関する情報も直前ではなく取得を意識し始めた段階など早めにアクセスできるような環境になれば、補助が出る金額はいくら、会社や行政からの補助・給付金はこういったタイミングになっているよねと考えて、それなら3ヶ月育休取得するならお金はこれくらい必要だよね、という計画も立てやすくなるなと感じました。

繰り返すようになりますが、僕は育休を取得して「取得したいけどお金のせいで取れない」というケースが社会からもっと少なくできればと改めて感じました。そうすることで若い人もどんどん育休を取得していけるような環境ができたら良いなと思います。

ーー今後のTimersの制度のアップデートにも色々と参考になる話ですね。会社としても、もう一段目線を上げて「男性が育休を取りやすい環境づくり」をしていければと思います。ありがとうございました。

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