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世界時価総額2位、世界的大企業アラムコとは

テラドローンは本日アジア初のスタートアップとしてアラムコのVC Wa’edから18.5億の資金調達を実施しました。また、中東を中心にドローン事業を展開するTerra Drone Arabiaを設立し、現地の雇用創出やドローン産業の振興、サウジアラビア主要産業である石油産業の効率化を行います。世界各地の実績を基に、サウジアラビア及び中東地域における持続可能な経済発展に貢献してまいります。

テラドローン、アジア初となる世界時価総額2位アラムコのVC Wa'edより18.5億円の資金調達(累計調達126.6億円) | テラドローン株式会社|terradrone japan
「空から、 世界を進化させる」 テラドローン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹、以下 テラドローン)は、 世界時価総額2位のアラムコのVC Wa'edより、18.5億円の資金調達を実施しました(累計調達額は、126.6億円)。中東に特化した事業戦略に伴い、世界最大級の産油国であるサウジアラビアで、ドローン事業を展開する子会社Terra Drone Arabiaを設立することをご報告いたします。 世界的なドローン市場調査機関Drone Industry Insightsの「ドローンサービス企業世界
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アラムコと言っても馴染みのない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、世界時価総額2位、収益率1位を誇る世界的大企業のアラムコが世界にどのような影響をもたらしているのか、沿革とともに説明いたします。

今回はアラムコの沿革をお伝えするべく、アラムコ・アジア・ジャパン株式会社のHPを引用しております。
※「サウジアラムコ」、並びに「アラムコ」は、いずれも正式社名「サウジアラビアン・オイル・カンパニー」の通称名です。

過去には「サウジアラムコ」を使用しておりましたが、現在は特別な機会を除き「アラムコ」に統一しておりますため、一部表記が混在しております。

世界最大の石油生産会社アラムコとは

アラムコ社は世界時価総額2位であるサウジアラビアの国営石油会社です。一時期はAppleを抜いて、時価総額1位になったこともあります。また、世界で最も収益性の高い企業は実はアラムコになります。直近10年にわたり、Fortune500の上位にランクインしており、歴史的に見ても収益性の高い企業です。また、原油生産能力は2位のブラジル国営ペトロブラスの3倍以上にのぼります。現在、原油価格が過去最高の水準に迫るなか、時価総額が2兆ドルを超える世界で最も価値の高い企業ともいえる「アラムコ」がどのように誕生したのかその歴史について説明いたします。

サウジアラムコの起源
始まりは1933年にサウジアラビアとスタンダード・オイル・カンパニー・オブ・カリフォルニア社(以下、SOCAL)との間で石油利権協定が締結され、SOCALの子会社として、カリフォルニア・アラビアン・スタンダード・オイル・カンパニー(CASOC)が設立されました。その後、サウジアラビア国内の砂漠で石油探査が行われ、1935年に掘削を開始。掘削を続けていると、1938年に石油が見つかりサウジアラビアの繁栄の時代がついに幕を開けました。これがサウジアラムコの始まりです。

サウジアラムコの発展
1940年代後半以降、サウジアラムコはさらなる発展を続け、記録的な石油生産量に到達しました。会社はアラムコ(アラビア・アメリカン・オイル・カンパニー)と改名され、1949年に原油生産量が日量50万バレルに到達(1バレル=約160リットル)。石油生産量の急増に伴い、流通の拡大が急務となり、1950年には、1,212 kmにおよぶ世界最長のトランス・アラビアン・パイプライン(石油パイプ)が完成しました。1958年には、アラムコの1年を通じた原油生産量が日量100万バレルを超えて、1962年には累積原油生産量が50億バレルとなり、アラムコは新たな節目を迎えました。それから1971年までに、ラスタヌラ・マリン・ターミナルから出荷された原油および石油製品の量が、初めて年間10億バレルを上回ったのです。

サウジアラビアに政府による国有化推進
1970年代、サウジアラムコはサウジアラビア経済の支柱となり、国有化が進められました。1973年、サウジアラビア政府はアラムコの株式の25%を取得し、翌年にはその持株比率を60%にまで引き上げました。1980年にはサウジアラビア政府が保有する比率は100%となり、その8年後、アラムコのすべての責任を引き受ける新会社として、サウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジアラムコ)を設立しました。1984年には、アリ I. アルナイミが初のサウジアラビア人として社長に就任し、1988年には同国人初の社長兼CEOとなりました。翌年の1989年には、サウジアラムコは石油生産・輸出企業から総合石油企業への転換を進め、米国Texaco社との合弁事業であるStar Enterprisesを設立しました。この事業はその後、TexacoとShellが設立したMotivaに引き継がれ、2017年に、サウジアラムコがこのテキサス州ポートアーサーにある米国最大の製油所の単独所有者となりました。

成長企業のM&Aを経てグローバル企業へ
1990年代、サウジアラムコは世界各地で提携や関係強化を進めました。海外投資も行い、1991年に韓国の双龍精油(2000年にS-Oilに名称変更)の株式を35%取得しました。1994年には、フィリピンの原油精製・販売の最大手であるPetron Corporationの株式の40%を取得し、さらに1996年には欧州での海外投資も行い、ギリシャの非公開会社であるMotor Oil (Hellas) Corinth Refineriesと同社のマーケティング担当子会社Avinoil Industrial Commercial and Maritime Oil Companyの株式を50%取得しています。

さらなる多角化を目指すサウジアラムコ
2000年代の早い段階で”世界をリードする総合エネルギー・化学企業になる”というビジョンを掲げ、サウジアラムコはさらなる多角化を進めました。非金属製品や原油から直接製造した化学品など、石油から生み出される価値を様々な方法で提供することにより、サウジアラムコは、石油・ガスの従来型の市場や用途を超え、より環境に優しく効率的な石油の生産と消費を可能にする新たな技術ソリューションへの投資を行ってきました。新型の高性能エンジンや燃料による輸送効率とサステナビリティの向上も、そうしたソリューションの1つです。サウジアラムコは、さらに何十億バレルもの石油や何兆立方フィートものガスを、当社のみならずサウジアラビアとその国民にとって価値あるものに変えていくことを目指しています。そして、信頼されるサプライヤーとして、サステナブルなエネルギーを世界に提供し続けたいと考えています。                       サウジアラムコの沿革 探究心がつないだ歴史

アラムコの直近の動きについて

ここからは世界的大企業のアラムコが今どのような動きをしているのかについて説明いたします。

アラムコは2022年5月11日に、Appleを抜き、時価総額で世界1位となりました。現在はAppleの株価が回復し、時価総額2位となっています。また、第3四半期決算では、純利益が前年同期比39%増の424億ドルになり、これは原油価格の上昇と販売量の増加が寄与したと考えられています。順調に成長をし続けているアラムコは2022年11月9日に開催された第24回日経フォーラム「世界経営者会議」でエネルギー危機について「石油とガスへの投資を大幅に削減したことが原因だ」と指摘し、そのうえで、同社は「エネルギーの安定供給とカーボンニュートラルの両立に向け取り組む」と発表しました。10月には世界的なエネルギー移行の支援を目的とする15億ドル規模の投資ファンドを設立しています。また、各国政府が化石燃料からの脱却を進めているなか、同社は戦略的買収、出資、提携を通じて新たな市場に事業を拡大しつつあります。例えば、代替燃料として水素事業を展開するために自動車メーカーとの提携やスタートアップへの投資にも取り組んでいます。

さらに今回、テラドローンも新たな市場としての可能性を評価され、18.5億の資金調達を実施することができました。今後も石油経済に代わる新たな市場への拡大、事業成長するアラムコに注目です。

最後に

今回の発表で注目が集まったアラムコについて、沿革とともにお話しましたが、グローバルでNo.1を目指す当社は、今後更に積極的にグローバル展開を加速していきます。
ベンチャーとして、グローバルで強力に展開している企業は数少ないと思います。現在将来の海外経営人材を募集しているため、ぜひご応募をお待ちしています。当社が重視するChallenge as global No.1のもと、新産業領域で世界に通用する企業を一緒に創っていきましょう。

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