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会社が目指していきたい"あり方 "

techners CEO じゃっきーです。

前回はミッション、ビジョン、バリューって本当にいるの?と当たり前を疑ってみることからスタートし、最終的に1人1人の幸せを実現するには共感パワーを中心に据えることが必要と結論づけました。

共感を中心に置いたチームを目指して | techners
techners CEOじゃっきーです。会社経営をはじめよう!と思い立ったきっかけは、もっともっと人のことを理解したいという願いからでした。人のことを理解し、それを通じて社会を理解していくことが...
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今回はその続きとして「technersは何を共感の源泉に掲げているのか?」に触れながら、より掘り下げて考えていきたいと思います。

これから関わる多くの方達に、どのような共感を期待したいのか?

technersでは次の2つを"永続的"に"同時"に目指していこうと最近整理を行いました。

①「100年以上続くような時間軸でも成立するあり方を追い求めること」
②「自分達が価値創造の主体になっていること」

「XXX業界で⚪︎⚪︎⚪︎を実現する」というような内容ではなく、自社の目指していきたいあり方を共感の源泉に据えることにしました。

会社そのものが僕自身を超えて発展し続けていくことを考えると、何か大きな課題を解決するプロジェクトのような表現での共感は難しいと思います。それはその課題が「未来永劫取り組むにふさわしいものか?」という点にあります。例えばインターネット、スマホ、AIのような世の中の前提をひっくり返すような革新が起きた際にも成立し続ける課題を定義するのはとても難しいです。時間軸を少し長く取れば、資本主義や政治体制なども加味し始めるともうギブアップです。

さらに付け加えると、特定の領域・課題への共感には前提知識が必要だという点も挙げられます。知れば知るほど好きになるのが人の性でしょうし、知らないことには共感も何もないと思うのが正直なところです。今後多くの専門性高く、突き抜けた方達と一緒に美容業界で事業を営んでいきたいですが、その方々が美容業界の抱えている課題に最初から強く共感いただけるとは思えません。

主にこの2つの理由から、具体的な課題の解決ではなく、自分達のありたい姿を定義することで共感の対象を紡ぎ出しました。

100年以上の時間軸でも耐えられるあり方とは?

ではここから、目指しているあり方の1つずつをそれぞれ掘り下げてみたいと思います。

多くの意思決定において捉えている時間軸の長さでGo/No Goが決まるのでは?と考えています。

例えば、「顧客ファースト!」と掲げた際に、それはどの程度の時間軸を前提にするのか?で大きく行動レベルでの意思決定の内容は変わってきます。「契約or売上が立つまで」と捉えれば、その後のアフターフォローはスコープ外になるでしょうし、「顧客の成功まで」と捉えればより長い時間で深い関与が必要になってきます。また、前者を前提に収益モデルを組み立てれば「複数年契約の料金体系(=自社の売上構築を優先)」になるでしょうし、後者を前提にすると「成果ベースのトランザクション課金(顧客の成功を持って自社で収益化)」となるなど、収益モデルからもその会社が目指している方向性が伺えると思います。

また、事業の取り組み方にもこの観点は反映されてくると思います。近年の株式市場を鑑みれば、大きく資金を調達しトップラインを上げることで短期間で上場まで果たすことは理にかなっていたでしょう。しかし、50年事業を運営すると考えた時には、果たして同じ手法で事業運営を行うのか個人的には疑問を持っています。短期的に事業を大きく育てるのであれば、「市況」や「市場選択」の寄与が大きくなりますが、長期的に育てるのであれば「チーム」や「組織の成長」が優先されるのではないでしょうか?この両者は決して連続した成長として取り扱えるものではなく、組織が目指す方向を決意した際に決まってくるものだと考えております。

僕含め創業メンバーでさえも、100年後には流石に経営に携わっていることはないでしょう。個人の人生の時間軸を超えて、組織が良い意思決定を行ない続けていくには「長い時間軸でも成立するあり方」という1つの基準ははまりが良いように思います。

価値創造に取り組み続けていきたい

2つ目は「自分達がやる意味・意義があるのか?」ということを常に問いかけていきたいとの思いから紡ぎ出されたものです。

新しい価値を作ることは、字面では簡単に書けますが膨大なエネルギーが必要で大変な作業です。世の解決されていない課題に対して、独自の価値観から物事に取り組み、独創的な解決策を生み出すことで価値が生まれます。誰かが辿った道を辿り続けることでは、模倣はできたとしても価値創造はできません。そして、一度作られた価値はすぐさま陳腐化し、その価値を失っていきます。

そのため、取り組むこと全てに「これは自社がやる意味があるのか?エネルギーを注ぐ対象なのか?」と常に問いかけ続けていきます。そして、それを潜り抜けた"意味ある課題"に注力し続けることで、それぞれが"意味ある課題"に取り組んでいるという充実感を得られるのではないでしょうか?

日々の業務が"意味ある課題"と接続されてはじめて、毎日の仕事でも強い充実感が得られ幸せに繋がっていくのだと思います。

変化をし続ける、共感で繋がった組織

technersで共感の源泉に掲げている2つのあり方は、事業領域も具体的な取り組む方法も規定していません。何も決まっていないからこそ、どんな領域でも、どんな取り組み方でもOKということになります。2つの基本的なあり方に沿っていれば、自社で取り組むに値し、かつ取り組むことができるテーマに積極的に取り組んでいきたいと考えています。

未来永劫続いていく組織には、常に変化をし続けることが必要だと思います。そして、変化をし続けていくものの、根っこにある共感の源泉は変わらずにあり続けるからこそ組織として成立していくものだとも思います。

理想論が多く散見されるかもしれませんが、こんな組織があったらいいなという希望を大真面目に考えてみました。ちょこっとでも興味を持たれた方、もう少し掘り下げて聞いてみたい!という方はぜひカジュアルにお話をしましょう!ご一読頂きありがとうございました!

補足1:あり方について「ビジョナリーカンパニー1 第3章」は大変参考になった内容でした。名著!また、独自の価値観を長い時間にわたって発揮していた意味では「破天荒な経営者たち」も参考になりました

補足2:2つのあり方を紡ぎ出してみたものの、抽象度が高くハマりが悪いな〜〜〜と感じているのが現在の課題感でもあります。もっと日常遣いで利用でき、かつ独自の言い回しを絶賛探しております(ワーディング苦手です...)。freee社の「マジ価値」星野リゾートの「リゾート運営の達人になる」は非常に端的で、かつ考えさせられる深みが備わったワーディングで良いな〜〜〜と考えております。ピッと思いつく日を待ち望んでいます...🙏

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