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“技術力”で終わらせない — 生成AI時代の“突破力”を身につけるために
フロントエンドだけじゃもったいない:迷い始めた20代エンジニアたち
こんにちは。タビアン株式会社の難波和之です。
私はこれまで100件を超える開発プロジェクトを再生し、大小さまざまな新規事業やSaaSプロダクト開発を支援してきました。10歳からプログラミングを始め、大学・大学院で情報・システムを学び、学生起業からエンジニアとしてのキャリアを歩んだ私だからこそ伝えたいことがあります。
それは、「フロントエンドなど“1つだけの専門領域”だけにとらわれると、これからの時代のエンジニアとしての伸びしろを狭めてしまうかもしれない」という点です。
もちろん、ReactやVueなど特定の技術に深く精通するのは素晴らしいことです。ですが、2025年現在は生成AIが台頭し、プロダクトを素早く届けるための開発スタイルが急激に変化しています。結果として、単一領域に特化するだけではビジネスを支えるインパクトを生みづらくなり、「もっと全体を見渡せるエンジニアが必要」という声が高まっているのです。
ということです。最近、20代のWebエンジニアからこんな声をよく耳にします。
- 「フロントエンドの需要は高いから、このままスキルを磨けば安泰…と思っていたけど、実際どうなんだろう?」
- 「フロントエンドエンジニアとして大規模開発に参画してきたけど、今後エンジニアとしてのキャリアはどう築けば良いのだろう?」
- 「ChatGPTやCopilotのおかげで、コードのかなりの部分が自動化されそう。じゃあ、私たちエン
これらの疑問は、生成AI時代ならではの新しい葛藤ともいえます。確かに、2020年代になってからフロントエンドは専門職化したので、一度フロントエンドの職人になっておけば、大規模SaaSや成長中のスタートアップ/ベンチャーの現場にひっきりなしに呼ばれて、仕事が途絶えることがなさそうなイメージがあります。一方、私自身、10代からプログラミングしてきたとはいえ、技術トレンドの目まぐるしい変化を前に「本当にこのスキルセットだけで大丈夫?」と自問することが何度もありました。
本記事では、“狭い専門性”にこだわるのではなく、**生成AI時代にこそ必要とされる「突破力」や「事業価値を創出する総合力」**を、どのように身につけていくかを掘り下げてみます。
生成AIがもたらす「エンジニアリング」の価値変化
タビアン流・生成AIの活用例
ChatGPTやGitHub Copilotなど、生成AIの登場でプログラミングの現場は大きく様変わりしています。タビアンでも実際に、以下のような使い方を進めています。
- 要件定義書、設計書等ドキュメントの自動生成/要約
- API仕様からテストデータの自動生成
- UIモックの作成をサポートし、コンポーネントや画面遷移の雛形を一括生成
- ソースコードや設計のレビュー補助の依頼
- コマンドラインツール/スクリプトのプロトタイプ作成
ポイントは、「AIを使って省力化できるところはどんどん任せる」という割り切りです。人間の時間は限られているので、定型的な作業をAIに委ねることで、エンジニアはより上流の設計やビジネスの検討に時間を割けるようになります。
「じゃあ、技術は要らないの?」という誤解
とはいえ、「技術が要らない」という話ではありません。むしろ、生成AIがコードを書いてくれる時代だからこそ、AIとともに要求要件を分析し最適な設計を検討し、AIが最適な実装を行うように指示出しをし、AIが自動生成したコードを読みこなし、カスタマイズし品質を高められるような、AIと共存しアウトプットを最大化するエンジニアは今後ますます必要になります。
- 仕様や要件をどう切り分けてAIに伝えるのか
- 返ってきたコードをレビュー・リファクタして品質を高めるには、どんな視点が必要か
- ビジネスロジックやUX面で矛盾がないかをどのように見極めるか
こうした工程には、依然としてエンジニアの技術的な基礎力が欠かせません。“コードを書く”時間そのものは減るかもしれませんが、“最適解を引き出すために導く”場面での活躍の幅は、むしろ広がっているのです。今までは「フロントエンド実装さえできれば、ある程度の評価が得られる」という時代だったのが、これからは“+α”の視点や“ビジネスへの理解”がないと、十分な評価に繋がらないという傾向が強くなるでしょう。
フロントエンドだけで評価される時代の終わり? —— “システムを全部を作れる”意義
プロダクトを最速でデリバリーする重要性
現在の開発現場の潮流は「いかに早くプロダクトをユーザーに届け、改善を回すか」という点にシフトしつつあります。SSR(サーバサイドレンダリング)が一般化し、フロントエンドとバックエンドの境目が薄れてきている中、フロントエンドだけ分業していてはスピード感が出にくい局面が増えているのです。
さらに、クラウドとインフラの進化で、フロント・バック・インフラを一体で扱う開発が当たり前になりつつあります。フロントエンドのみ深掘りしても、他がブラックボックスではAIに正しい指示が出せません。「プロダクト全体」を見渡す視点があって初めて、真に早いデリバリーが可能になります。
3-2. “作ったものが捨てられる”理由
たとえ技術力があっても、作られたプロダクトが使われなければ意味がありません。世の中には、完成したのに捨てられるソフトウェアが数多く存在します。
- 使われない:ユーザーに響く価値がない
- 儲からない:ビジネスモデルが破綻している
- メンテできない:長期運用を見越した設計がされていない
- 時代の変化に対応しない:新技術や新ニーズを取り込めない
だからこそ、全体を理解してプロダクトを作り、世の中に残されるプロダクトに仕上げていくエンジニアである必要があります。フロントエンドだけで評価される時代は、こうしたビジネス・運用面の要求を満たすには十分ではなくなっているのです。
破壊的成長を促す「3つのヒント」
仮に、単一領域を極めていくような技術的な研鑽を行ったり、「エンジニアの次はとりあえずEMかテックリードになりたいな、そしていずれはCTOになれるといいな」というような、既存の枠組みや価値観を大きく壊すことなく、従来の延長線上でゆるやかに積み上げていく成長スタイルを「漸進的成長」という言葉で定義するならば、急激な市場環境の変化に対応し、これからの時代に求められるエンジニアになるためには「破壊的成長」を望む必要があるでしょう。
「破壊的成長」とは、これまでの専門領域や固定観念を一度壊し、事業やプロダクト全体を見渡せる視野を獲得することで、エンジニアとして飛躍的に進化することを指します。技術の枠を越えてビジネスや運用まで視野を広げ、生成AIなどの新しいツールを使いこなしながら「ユーザーに使われ続け、利益や価値を生み出し続けるプロダクト」を実現する力を身につけることが、破壊的成長のゴールです。
では、どうすれば破壊的成長に辿り着けるのでしょうか?
単一領域に固執せず、でも技術の基盤は磨く
フロントエンドだけ、バックエンドだけ、といった枠をいったん取り払ってみましょう。もちろん、得意領域を持つこと自体は大切ですが、プロダクトを作る上流工程やUX、事業側の課題にも視野を広げることで、AIを操る指示力や全体の設計力が身につきます。ただし、**技術の土台(コンピュータサイエンスの基礎や設計のセオリー)**をおろそかにしないこともポイントです。
“AIを従える”姿勢を持つ
ChatGPTなどのAIが優秀になればなるほど、人間が「こういう要件で実装してほしい」「ここを重視して最適化してほしい」といった指示を的確に行うことがますます重要になります。AIが吐き出すコードをそのまま使うのではなく、プロダクトの狙いに合う形へ誘導する。そんな“オペレーション能力”が、エンジニアの新しい強みになるでしょう。
使い続けてもらえるサービスを意識する
コードを書くだけのエンジニアから抜け出すには、**「自分が関わったサービスが使われ続ける」**というゴールを意識するのが一番です。新機能を追加するタイミングや収益化の設計、ユーザーが離れないためのUXの改良など、継続的な運用と改善が求められます。エンジニアがそこにコミットすることで、プロダクトが廃棄される可能性を大幅に減らせるのです。
タビアンの「開発駆け込み寺」:現場でこそ学べる実践知
タビアンが提供する「開発駆け込み寺」は、うまくいかなかった開発プロジェクトや停滞している新規事業を再生するサービスです。
- 残されるビジネス・プロダクトを作るための企画/構想部分からの共創
- 要件定義と事業コンセプトのすり合わせ
- AIを取り入れた短期開発サイクルの構築
- 運用・保守の仕組みづくりと改善提案
この一連の流れは、「フロントエンドだけやっていればOK」という考えでは到底うまくいきません。技術面も、ビジネス面も、運用面も、全方位に配慮しなければプロダクトは継続しないからです。若手エンジニアがここに飛び込めば、単なるコーディングを越えた“プロダクト全体をつくる視点を実践のなかで身につけられるでしょう。
まとめ — いまこそ“破壊的成長”へ踏み出し、時代の変化を創るエンジニアへ
生成AIによってコーディングがスピードアップするほど、エンジニアに求められる役割は「ただコードを書く」から「全体を設計し、AIを使いこなし、サービスを長く使われる形に仕上げる」方向へシフトしていきます。
- フロントエンドやバックエンドなど、単一領域だけで満足しない
- AIに正しく指示を出し、最適解を引き出す技術的な基礎力を磨く
- 素早くプロダクトを届け、実際に使い続けてもらうための運用・改善を意識する
これこそが、いま必要な“破壊的成長”のカギ。タビアンは、その実践の場を「開発駆け込み寺」として用意しています。もしあなたが「フロントエンドは好きだけど、それだけに閉じこもるのはちょっと物足りない」「AI時代にふさわしいエンジニアとしてステップアップしたい」と考えているなら、ぜひ私たちと一緒に、新たな可能性を切り拓いてみませんか?
あなたの“実現力”は、まだまだこんなものではないはずです。技術力を糧に、枠を超えて挑戦することで、エンジニアとしてもビジネスパーソンとしても、何倍にも成長できる時代がやってきています。どうか、目の前の小さな専門領域だけでキャリアを終わらせるには、もったいなさすぎます。