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大きな前進の一年、2024年を振り返って

こんにちは!スーツの宮本です。2024年も終わりに近づいています。この1年、皆さんの支えがあったからこそ、株式会社スーツは新たな挑戦に挑み、大きな進展を遂げることができました。チームのタスク管理ツール「スーツアップ」を通じて、表計算ソフトのような慣れ親しんだ操作性を保ちつつ、タスクの抜け漏れや期限遅れを防ぎ、チームの業務を「見える化」してお客様の労働生産性の向上をしたい。そんな想いで走り続けたこの一年は、気づけば飛ぶように過ぎていました。何よりも印象的だったのは、2024年4月に「スーツアップ」のβ版をサービス提供して以来、たくさんの新しいお客様との出会いや、支援してくださるパートナーの皆さんの温かい声。それが、私たちを動かし続けた原動力です。さて、この場を借りて、今年どんなことが起きたのか、少しだけ振り返らせてください。

株式会社スーツは、中小・中堅企業やスタートアップの労働生産性を向上するSaaS「スーツアップ」を開発・運営する経営支援クラウド事業を立ち上げるために、新たに2022年12月に設立されました。未曾有の人口減少社会を迎える日本社会で、日本経済を維持・発展するために、企業の労働生産性を向上させさせたいと考えています。 

1. 「スーツアップ」β版のリリース


今年の大きなマイルストーンの一つは、4月に「スーツアップ」のβ版をリリースしたことです。私はその時点では入社していなかったのですが、元々は4月1日にサービス開始予定だったそうですが、エンジニアチームが寝ずに開発をしても、どうしても不具合が取り切ることができず、結局4月10日のリリースとなってしまったそうです。

β版では、タスク・組織・コミュニケーション及び分析の基本機能に加えて、表計算ソフトにはないタスク雛型、期限通知及び定型タスクなど、チームのタスク管理をかんたんに毎日続けられる機能が搭載されました。

特にタスク雛型は、「スーツアップ」の目玉となる機能で、経営コンサルタント、公認会計士や弁護士など各種プロフェッショナルと最先端技術のAIによって制作されています。β版をご利用いただいているお客様から「とても便利にタスク雛型を使わせてもらっています!」という声が届いた瞬間は、チーム全員が喜びで湧き上がりました。

「スーツアップ」は、単なるプロジェクト・タスク管理ツールではありません。AIを活用したタスク雛型のレコメンド機能や直感的なUIによって、チームの労働生産性を大きく底上げすることを目指しています。実際にご使用いただいたお客様から、「こんな機能が欲しかった!」という熱い感想をいただくたび、私たちの目指す方向性が間違っていないことを実感しました。その一方で、「もっとこうしてほしい」「こんな使い方もできたら」というフィードバックもたくさんいただきました。それらはすべて宝物のようなデータであり、これからの進化の礎になると考えています。

2. 著名VCやPEファンドからのシード・ファイナンス


当社にとって初の資金調達となるシード・ファイナンスは、当社代表者の小松とCoCFOの高橋が主導し、2024年の当社のハイライトの一つとなりました。

小松がこれまで培ってきた豊富な経験と人脈を活かし、資金調達活動を的確かつ戦略的に進めたことで、当初の予定どおり、2024年6月には2億円の資金調達を実現することができました。

そして、この資金調達活動は、私たちにとって単なる資金調達以上の学びをもたらすものでもありました。特に印象的だったのは、中小企業向けSaaSビジネスに対する逆風です。中小企業のスタッフのITリテラシーの低さ、中小企業のIT投資の少なさや財務脆弱性から高単価に設定できない点など、多くのベンチャーキャピタリストから厳しい指摘を受けました。しかしながら、徹底したユーザーヒアリングやアンケートデータに基づいたファクト(事実)とそれに対する問題解決のアプローチ方法の経営戦略の合理性から、結果として、多くの素晴らしい投資家の皆様から関心をいただくことになりました。

その結果、著名なベンチャーキャピタルやプライベート・エクイティ投資会社からご出資を得ることができました。リード・インベスターにベンチャーキャピタルのmint様、フォロー・インベスターにベンチャーキャピタルのグリーベンチャーズ様が運営するグリーベンチャーズ2号投資事業有限責任組合、SMBCベンチャーキャピタル様が運営するSMBCベンチャーキャピタル7号投資事業有限責任組合及び投資会社のGOF様を迎えることができました。なお、本資金調達に伴い、2023年4月に、当社がマラトンキャピタルパートナーズ様に対して割当てをしたJ-KISS型新株予約権は株式に転換いたしました。

このような素晴らしい第一線の投資家の皆様からご出資を得ることができたことは、当社のビジョンと「スーツアップ」の成長可能性が高く評価された証といえます。これらの投資家は、単なる資金提供者ではなく、私たちの成長を共に支える強力なパートナーとして期待を寄せています。

調達した資金は、「スーツアップ」の進化を加速させるため、また、営業体制の構築のために大事に使わせていただいています。特にシステム開発においては、タスク管理画面において、より直感的で快適な操作性を実現するために多くの時間を費やさせていただいています。そして、システム開発の進捗に伴って、秋以降には本格的な営業体制の構築を開始させていただいています。

現在は、新たに株主となった投資家の皆様と定期的な報告会を開催するだけでなく、株主の皆様からの積極的なご支援をいただいており、中小企業を束ねる地方の金融機関グループの皆様を30行以上もご紹介いただくなど、当社の可能性を広げていただいています。

 4. 私の入社と営業体制の構築


10月から、私もこの株式会社スーツの一員となりました。入社してすぐに着手したのが、営業体制の構築です。これまでプロダクト開発を中心に動いていた組織に、新しい風を吹き込むような形で営業チームを作り始めました。

実は、私が入社した時点では営業担当者が1人もいませんでした。そのため、小松とセールスフォース出身者の営業体制構築のコンサルタントと共に、一から営業体制を作り上げていくという貴重な経験をすることができました。この過程で特に力を入れたのが、インサイドセールス体制の構築です。ターゲットとなるお客様のリストの作成、メール連絡やテレアポといった運用をゼロから準備し、それに必要なシナリオ作成、ツール選定、スタッフのトレーニングまでを徹底的に作り込みをしました。また、中長期的な観点から、営業活動をより効率的かつ効果的に進めるために、CRMツールとして、セールスフォースを導入しました。この導入により、営業プロセスの可視化や、リード管理・顧客対応の精度向上が実現し、チーム全体のパフォーマンスが飛躍的に向上しました。

これらの取り組みを通じて、営業の基礎だけでなく、組織のゼロからの立ち上げに必要な考え方や実行力を学べたことは、私自身の大きな成長につながっています。最初のうちは手探り状態でしたが、実際にお客様と対話を重ねる中で、だんだんと形が見えてきました。特に印象的だったのは、現場のリアルな声を聞ける機会が増えたことです。「スーツアップ」がどのように使われているのか、どんな課題があるのかを直接知ることで、私たちのプロダクトがお客様のニーズにどう応えられるかが明確になりました。

さらに、営業活動を進める中で感じたのは、タスク管理の効率化が労働生産性の向上にどれほど重要な役割を果たすかということです。たくさんのお客様が「もっとかんたんに働きたい」「もっと効率的に働きたい」という考えを持っており、「スーツアップ」がその実現に貢献できることを心から誇りに思っています。

5. 2025年の展望

2025年。新しい年は「スーツアップ」の正式版がリリースされる記念すべき年になります。

今年1年間の「スーツアップ」β版の導入・運用で培った数々の経験や学びを糧にし、さらに多くのお客様のビジネスを支援していくことが、私たちの次なる目標です。

私たちはこれまで、多くのユーザーの皆様から貴重なフィードバックをいただき、それをもとに機能の改良やサービス全体の改善に取り組んできました。そして、来春にはいよいよ正式版をローンチする予定となっています。この正式版では、ユーザーによるタスク雛型の機能、チャットツール連携についても個人ユーザー単位でリマインド通知ができるようになる(現在はグループ単位)など既存の機能をさらに強化し、より多くのユーザーにとってより直感的で使いやすいツールとなることを目指しています。

正式版のリリースに向けては、ただプロダクトを改善するだけではなく、多くの人に「スーツアップ」を知っていただくための取り組みにも注力していきます。メディアへの露出を増やし、プロダクトの魅力やその活用方法を分かりやすく発信していく計画です。

さらに、お客様との直接的な接点を増やすためのセミナー開催も積極的に進めていきます。これにより、「スーツアップ」が単なるツールに留まらず、労働生産性の向上や効率的な働き方を実現するための標準ツールとして、より広く認知されることを目指しています。

また、新たな営業方法として、パートナーセールスを開始する予定です。お客様の紹介制度と販売代理店制度の構築を通じて、より広範なお客様にアプローチを行い、この3年間で磨き上げてきた「スーツアップ」を全国に広げていきたいと考えています。

私たちが実現したいと考える、日本企業の労働生産性の向上を実現するため、チーム一丸となって、あらゆる課題に挑戦してまいります。この新しい年に待ち受けているであろう数多くの出会いや挑戦に、胸が高鳴る思いでいっぱいです。2025年という新しいステージにおいて、私たちの取り組みがどのような形で結実していくのか、そして、それが多くの人々やお客様にどのような価値を提供できるのか、ぜひ一緒に見届けていただければと思います。




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