今回のインタビューは、公認会計士&証券アナリストである、管理部門長の中島花絵(なかじま・はなえ)さん。
中島さんのキャリアは、あずさ監査法人での会計監査からスタートします。その後、2008年に「食べログ」や「価格.com」を展開する株式会社カカクコムに入社し、経営企画室長、財務経理部長及び企画IR室長を歴任。2018年1月、管理部門長としてスタディプラスに入社。経営企画・財務管理・IRまで幅広い業務に携わり、部門を統括しています。
そんな中島さんに、東証一部上場企業からスタディプラスへ転職した理由と、仕事にかける想いをお聞きしました!
-これまでのキャリアと、転職の経緯を教えていただけますか?
「自分の力を試したい」ベンチャーへの転職を決意
私は新卒であずさ監査法人に入社し、会計監査業務に従事していました。会計士の役割はクライアント企業の決算書をチェックした上で、正しい処理をすること。決算書に表れている結果を知るうちに、段々と「結果だけでなく、事業における意思決定がどのようにされているのか、そこにどんなドラマがあるのかを知りたい」と考えるようになりました。事業会社のカカクコムへ転職した後は、内部から事業を創っていける面白さを実感しながら、仕事に励んでいました。一方で、会社規模が大きくなるにつれて、現場との距離の開きや業務範囲の頭打ちを感じることが多くなってしまったんです。自分はどこまでできるのか、新たな環境で力を試したくなり、教育系ベンチャーである当社へ転職しました。
-上場企業からベンチャー企業へ転職するのは勇気がいることだったと思います。数あるベンチャー企業の中で、なぜスタディプラスを選ばれたのですか?
事業の多角化にも意欲的!多くのユーザーに愛されるサービスを持つ強い会社
スタディプラスは会員数300万人を突破した学習管理アプリ「Studyplus」を軸に、事業を展開しています。これほど多くのユーザーに愛されるサービスを生み出しているということに、会社としての力強さを感じました。さらに事業の多角化が進んでいる点も魅力の1つでした。ベンチャー企業は1つの事業に集中していることが多いような気がします。しかしスタディプラスは既に、教育事業者向け学習進捗管理ツール「Studyplus for School」という2つ目の事業を立ち上げています。事業拡大に意欲的でチャレンジの幅も広く、まさに私が求めているフィールドでした。「新規事業を立ち上げる元気のある会社で、成長を支えたい」と思ったのです。
-入社してみて分かったことや発見はありましたか?
完璧でないところも含めて、まさに求めていたフィールド
ベンチャーなので体制が十分に整備されていない面もありますが、それも含めてまさに思い描いていた通りでした!
自分で整えていけること、自分の力が試せることにとてもワクワクしています。前職では現場と距離があり、自分の仕事が誰の役に立っているのか分かりにくい環境でした。スタディプラスは30名程の組織なので、自分の仕事がどのようにメンバーの役に立っているのか明確に分かり、やりがいを感じる毎日です。また、インターンの大学生が多いことも新鮮でした。彼らと話してみると、「早く社会に参画したい」と感じている子が多いことに気が付きました。スタディプラスは学生に寄り添ったサービスを提供しているので、“企業として社会を知るための学びの場を提供したい”というスタンスが感じられたのは嬉しかったですね。
-現在はどんな業務をされているのですか?また今後目指したいことを教えてください。
守りと攻めで会社を強く
業務内容は経営企画・財務管理やベンチャーキャピタルや投資家への訪問をはじめとして、総務、人事、広報からなる管理部門の統括と、幅広い業務を担当しています。
スタディプラスは上場を目指しているため、今後はより【守り】と【攻め】の両方の強化が必要になってきます。守りとしては上場手続きや社内体制整備など、上場企業にふさわしい体制づくりを進めていきます。例えば、社内環境が整備されていないとスタッフが雑務に追われてしまい、事業に集中できません。社内のスタッフが安心して挑戦できる環境を整えることが管理部門のミッションだと考えています。
一方で、人事、広報で攻めることも事業成長のために必要不可欠。その他、経営戦略の立案や株主への対応、資金調達サイドなど重要な役割を担っています。
また、会社全体の調整役という役目もあると考えています。各部門間は協力関係でありながら、それぞれの意見を持っています。中立的な立場の私が部門間の調整を図ることで事業成長をよりスムーズにしていきたいです。
-攻めと守りの両面から会社を支えている中島さんの存在、とても心強いですね!最後に、中島さんが働く上で大切にしていることを教えていただけますか?
自分なりの判断軸を持つ
私は働く上で、自分なりの判断軸を持つことを大切にしています。前職の株式会社カカクコムは今や大企業ですが、私が入社した当時はまだ創業10年程のベンチャー企業でした。スピード感を持って事業を拡大していた分、情報が分散しがちで、なぜこのように決まったのか経緯が分からないこともよくありました。そんな中でも、自分の中で納得しながら仕事をしていくと、間違ったことにはなりませんし、仕事に対して責任が持てると前職の経験から強く感じています。
会計士時代に培われた信念
さらに私は元々会計士というバックグラウンドがあるので、より「自分なりの判断軸を持つ」ことの重要性を感じているのだと思います。入社1年目から会社の一員というよりも、“会計士の資格を持ったプロフェッショナル”という意識で会計監査をしていました。デビューしたての新米であったとしても会計基準という拠り所があったので、取締役の方に対しても物怖じすることなく自分の意見を伝えていました。ただ、事業会社に転職後、同じように上司に意見を言ったらとてもびっくりされましたね(笑)。「上司が言ったから」「誰かが言ったから」ではなく、自分なりの信念をしっかりと持ち、納得できるような判断をする。それをきちんとメンバーに共有することを大切にしたいと考えています。ユーザー視点・営業視点・管理部門の視点など、様々な視点がありますが、その時々で何がベストなのかを冷静に判断し、自分の中で正しい判断だという確かな感覚を持って、仕事をしていきたいと思います。
中島さん、想いのこもったお話をありがとうございました!
力を試せる環境があります。愛されるサービスを一緒に育てませんか?
スタディプラスでは、複数の職種で一緒に働く仲間を探しています!発展途上だからこその面白さを感じながら、共に世の中に求められるサービスをつくっていきませんか?少しでも気になった方、ぜひ一度お会いしましょう!