学習管理アプリ「Studyplus」はユーザー数300万人突破、大学受験を目指す高校3年生の3人に1人が使っています。2012年のリリースから広告宣伝費はほぼなし、中学生から社会人まで勉強を頑張るユーザーに支持されています。今回は、廣瀬社長へのインタビューを通して、「教育業界はどのようなマーケットなのか」「スタディプラスのビジネスモデル、将来性」をお伝えします!
―まず初めに、「教育業界」はどんなマーケットだと思われますか?業界の特徴や将来性について教えてください。
イノベーションの余地が大きい、一定の規模がある安定したマーケット
教育業界はマーケット自体が超巨大というわけではありませんが、安定して一定の規模があり、イノベーションの余地も大きな業界だと捉えています。例えば、教育業界の広告市場は約1,000億円程度と、比較的に大きいマーケットです。また、人の一生に影響が大きい分野なだけに、他業界と比べると変化のスピードがあまり速くなく、新規参入が起こりにくいという特徴もあります。
先生の役割はティーチングからコーチングへ、国も教育業界の変化を後押し。
将来性という点では、今後安定的に成長していく業界であり、伸びしろが大きいと考えています。1つ目の理由は、前述したような業界の特徴によって遅れている「IT化の加速」、2つ目の理由は、「ティーチングからコーチングへ」と教育の在り方が変化していくことだと考えています。これまで先生に求められる役割は、先生から生徒に知識を教えるコミュニケーション、「ティーチング」でしたが、現在は問いかけや双方向のコミュニケーションによって自発的な行動を促すコーチングが重要視されています。実際に、塾では集団授業から一人ひとりへのケアを手厚くできる個別指導へニーズがシフトしています。
また、国も教育に対して危機感を持っていることも教育業界への追い風になっています。例えば、経済産業省はデジタルテクノロジーを活用した教育のイノベーション=『EdTech(エドテック)』の推進部署を新設し、民間企業も招へいするなど動いています。まさに今、教育業界に大きな変革が起きようとしている状態だと言えます。スタディプラスは今年で8期目になる、EdTech業界では長くビジネスを続けている会社です。イノベーションを起こし、業界の発展・変革をリードする存在になりたいと考えています。
―教育業界ならではの特徴や課題に対して、イノベーションを起こし業界をリードしていくことが求められているのですね。次に、スタディプラスのビジネスモデルについて詳しく教えてください。
ユーザー数300万人突破!No.1の教育アプリへ
スタディプラスは2つ事業を展開しています。1つ目はBtoCサービスである学習管理アプリ「Studyplus」です。大学や塾・予備校などメインユーザーである高校生に広告を出したい企業からの広告収入よって収益をあげています。Studyplusには300万人超のユーザーがおり、大学進学を目指す高校3年生の3人に1人以上が「Studyplus」を使っています。高校生ユーザーが多く集まっているメディアは少なく、あってもエンタメ系がほとんどです。大学や塾などの教育機関は、高校生向けに広告を出したくてもエンタメ系のサイトに広告を出すことに抵抗があり、アプローチに頭を抱えていたのです。「Studyplus」は学習に特化したアプリで、かつ勉強に前向きなユーザーが多く、教育機関に広告出稿先としてご好評いただいています。
2つ目はBtoBサービスである「Studyplus for School」という塾や予備校向けのSaaSです。生徒は「Studyplus」を使って学習記録をし、先生は「Studyplus for School」でいつでも生徒の学習管理ができ、コミュニケーションをとることが出来るサービスです。2017年8月にリニューアルリリースした新しい事業ですが、既に約60法人、200教室に導入済みと好調です。同じようなサービスが無く、先駆者として壁にぶつかりながらも、サービスを続けてきた結果です。
―廣瀬社長が、次の事業展開を考える際に軸にしていることを教えてください。
キーワードは「教育」×「IT」。「Studyplus」を中心に事業を展開
「Studyplus」の強みは、コンテンツではなくプラットフォームであるということです。そのため当社は、膨大な量の学習データを持っています。例えば、「東大に合格した人が、どの参考書を使ってどのようなスケジュールで勉強していたか」というデータを出すことができます。「Studyplus」というプラットフォームをいかに大きくしていくかを考えながら、次なる事業をどんどん派生させていきたいと考えています。また、創業の理由であり、「Studyplus」をつくるきっかけである、『誰もがなりたい自分になることを応援すること』『学習のモチベーションを高めていくこと』という思いも、とても大切にしています。
―今後のビジョン、具体的に取り組んでいくことを教えてください。
学習領域におけるNo.1「バーティカルメディア」へ
大きな方針としては、学習領域に特化した「バーティカルメディア」を目指しています。そのための具体的な取り組みは3つ。1つ目はプロダクトの提供価値を拡大することで高校生ユーザー層の裾野を広げることです。現在は学習意欲の高いユーザーがほとんどですが、学習意欲がそう高くないユーザーにも「Studyplus」を使ってもらえるよう、記事コンテンツや大学情報の提供をスタートする予定です。「勉強のやり方が分かったらモチベーションあがった」「キャリアが決まることでモチベーションがあがった」というユーザーを増やすことで、より多くの人々の学習の継続・夢の実現をサポートできると考えています。2つ目は、クライアントごとのニーズにより細かく応えられるよう専門の営業チームをつくり、マネタイズを進化させていくことです。特に大学広告の領域では、「大学広告×デジタル」の領域でNo.1を目指し、大学の入試広報のデジタルシフトを後押しします。3つ目は学習記録データの解析・AI活用により、最短距離で目標達成できる勉強法のレコメンドを可能にすることです。当社に蓄積されている学習に関するデータから、「志望校に合格した人たちが、どのような学習をしていたのか」といった情報を提供し、ユーザーの夢の実現をより強力に支援していく構想があります。
スタディプラスでは現在、一緒に働く新たな仲間を探しています。最後に、一言メッセージをお願いします。
「学ぶことを楽しめる方」、ぜひお会いしましょう!
私たちは、『学ぶ喜びをすべての人へ』をミッションとして掲げています。 そのため、社員1人ひとりが学び続けていくということをとても、大切にしています。向上心がある方、学習意欲がある方とぜひ一緒に働きたいと考えています。少しでも興味を持っていただけた方、まずはフランクにお話しできたらと思います!
廣瀬社長ありがとうございました!
教育業界はどんなマーケットなのか、そこでスタディプラスが展開しているビジネスモデルや将来性について、少しでもイメージを掴んでいただけたら幸いです。
「まずは話を聞きたい」という方も大歓迎です!ぜひ気になった方はご応募ください!