春が訪れ、「HELP YOU(※1)」が提供する本メディア「くらしと仕事」の編集部にも、その運営をリードする新たなメンバーが加わりました。
人材業界歴10年、現在はHELP YOUでフリーランスの採用・育成を担う梶川美輪さんです。「くらしと仕事」編集部は複数名のプロフェッショナルライターを擁する一方で、ライティング未経験のフリーランスメンバーも受け入れており、ライター育成の役割も担っています。
しかし、全ての未経験者がその道で活躍できるわけではありません。数多くのフリーランスに接してきた梶川さんが思う、成功する未経験フリーランスの特徴とは? 人材育成について描く未来を語りました。
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※1 オンラインアウトソーシング「HELP YOU」とは、在宅でインターネットを活用し、業務サポートを行うサービス。
目次
- 正社員採用とフリーランス採用の違いとは?
- 案件立ち上げに欠かせないプロフェッショナルの力
- 「自信のなさ」をどう埋めるかが成功への第一歩
- スキルの掛け合わせがHELP YOUを強くする
- 組織全体でノウハウを共有して次のステップへ
- ガッツを持って共に新たな可能性を拓こう
- まとめ
インタビュイー
梶川美輪さん
人材業界で法人営業と人材コンサルタントを経験。パートナーの海外転勤を機に、フルリモートワークを実践するHELP YOUに出会い、2019年7月にフリーランスディレクターとしてジョイン。OJTで数々の新人ディレクターを育成した実績を持つ。2024年よりHELP YOU運営会社の正社員となり、現在は「くらしと仕事」編集部を含む複数のチームを掛け持ちし、育成プロジェクトを推進している。
ライター
三代知香
飛騨在住のフリー編集者。会社員時代はIT企業でマーケティングやPM、自社ブログの編集長を経験。メディアの立ち上げ経験を生かし、「くらしと仕事」のアクセス解析や新人育成を通して成果向上に取り組むほか、インタビューライターとして働き方や地方活性化をテーマとした記事を手がける。1児の母。
正社員採用とフリーランス採用の違いとは?
この写真とアイキャッチは、梶川さんのお子さんが撮影したもの。
──梶川さんは人材業界歴10年とのことですが、具体的にどんなご経験を?
法人営業を8年、中途採用の人材コンサルタントを1年、地方移住を前提とした職業相談窓口を1年経験しました。人材コンサルタント時代は、月に数十人の求職者と面談をしていた時期もあります。
HELP YOUにジョインしてからは、クライアントと実務担当者の間に立って調整を行うディレクター業務に加え、フリーランスメンバーの採用・育成に注力しています。
──正社員の中途採用と比較して、HELP YOUのフリーランス採用ではどんな点に注目していますか?
HELP YOUにフィットするかどうかに重点を置き、主に3つのポイントを見ています。
◆ ポイント①:仕事を自らつかみとる姿勢
1つ目は積極性です。HELP YOUでは、募集に対しフリーランスメンバーが自ら挙手して仕事を獲得します。そのため、過度に謙虚だったり受け身だったりすると、なかなか担当業務が決まりません。ヒューマンサクセス担当(※2)にお仕事選びの相談ができる体制はあるものの、最終的に仕事を軌道に乗せられるかはご本人の積極性にかかっています。
◆ ポイント②:知識不足を補う独学力
2つ目は自ら学ぶ力です。基本的な教育体制やマニュアルは整っていますが、誰かが教えてくれるのを待つ姿勢だとHELP YOUでは活躍が難しいかもしれません。業務を進めるなかで足りない知識は自力で補う必要があるからです。
◆ ポイント③:答えのない状況への対応力
3つ目は余白を楽しむ力です。マニュアル通り正確に作業をすることが求められる仕事もある一方で、クライアントの需要を読みとり、主体的に動くことが必要とされる案件も多々あります。そのため、自分の頭で考え、動くスタイルを楽しいと思える方がHELP YOUには向いているでしょう。
※2 新しくジョインしたメンバーがスムーズに仕事を始められるようサポートする。ディレクターと実務を担当するメンバーの間で橋渡しの役割を担う。
案件立ち上げに欠かせないプロフェッショナルの力
強いプロ意識で場を引き締めつつ、弾ける笑顔でチームを明るくするのが梶川さんの魅力。
──フリーランスといえば高い専門スキルが必須というイメージですが、そこについてはいかがでしょう?
もちろん、そうしたスキルをお持ちの方は大歓迎です。実際に、HELP YOUには特定分野でのプロフェッショナルなメンバーから、バイタリティやコミュニケーション能力を武器にマルチに活躍するメンバーまで幅広くいます。
HELP YOUで長く活躍している皆さんに共通していえるのは、今お伝えした3つの条件を兼ね備えているということです。
──3つの条件を満たす人なら、たとえ専門スキルがなくても活躍が期待できるということですね。
前提として、クライアントから専門性が求められる業務のご依頼を私が初めて受ける場合は、その分野で高いスキルを持つプロフェッショナルなメンバーをアサインします。サービスの品質を担保するためです。
HELP YOUのディレクター(※3)はクライアントが潜在的に抱いている課題感やご要望を踏まえ、プランを業務レベルに落とし込み、適したメンバーをアサインします。業務コンサルティングを得意とする一方で、必ずしも全ての分野に精通しているわけではありません。もちろん勉強はしますが専門家には及ばないでしょう。
だから、クライアントが求める以上のサービスを提供するにはプロフェッショナルなメンバーの力が不可欠です。業務プロジェクトが立ち上がってノウハウがたまり、マニュアルが整備されて初めて経験の浅いメンバーの受け入れが可能となります。
募集をする際には、各業務への適性を重視します。例えば、マニュアル通りに作業をすることが求められる案件では、正確さや緻密さなどの人柄を見ます。その方の持つ性質が業務にマッチしていれば、十分に活躍の可能性はあるはずです。
このような段階を踏む背景には、自信を持ってクライアントにサービスを提供し、ご満足いただきたいという思いがあります。それは、クライアントのためであると同時に、HELP YOUメンバーのためでもあるというのが私の考えです。
やはり、クライアントに喜んでいただけると嬉しいですよね。顧客満足度を高め、良好な関係を築くことが、楽しく働けるチームづくりにつながると信じています。
※3 HELP YOUにおけるディレクターの役割とチーム体制について詳しくはこちら。
「自信のなさ」をどう埋めるかが成功への第一歩
パートナーの転勤でフィリピンへ。海外への引っ越しを境に働き方をフルリモートに変えたことが、HELP YOUで新たな挑戦を始めるきっかけとなった。
──「くらしと仕事」のライティング業務や一部のクライアント業務など、クリエイティブな分野でも未経験フリーランスを受け入れているケースがありますよね。そこからプロフェッショナルになったメンバーが何人もいますが、その共通点を踏まえ、どんな未経験者と一緒に働きたいですか?
「自信のなさ」を責任感と努力で埋めることができる人です。
初めての仕事へ挑戦する際に、自信がないのは当然です。「自信がない」と前置きして、うまくいかなかったときの保険をかける。自信のなさを露わにし、誰かの助けを期待する。気持ちは痛いほどわかります。私も決して自信満々な人間ではありません。
でも、忘れてはいけないのは、メディアの読者やクライアントにとってHELP YOUスタッフが業務未経験であるか否かは関係ないということです。フリーランスとして仕事を引き受ける以上、シビアな目で成果物を評価される覚悟を持たなければなりません。
成果物の品質に自信を持てないまま、クライアントに納品しますか? 未経験は不完全な仕事の理由になりますか?
誤解してほしくないのですが、虚栄を張る必要はありません。できること・できないこと、得意不得意をディレクターと事前に共有しておくのは大切です。後々、スキルと業務内容のミスマッチが起こる可能性があるからです。
そのうえで、自信を持って仕事に臨める人と一緒に働きたい。一方的に支え、支えられる関係ではなく、自立したプロフェッショナル同士の関係で、共に支え合いながら歩んでいきたいというのが私個人の願いです。
これは、誰より自分自身が多くの先輩方に助けていただいて成長してきたから思うことです。HELP YOUには、未経験者を「応援したい」というマインドを持つメンバーが多くいます。だからこそ、その恵まれた環境に甘えきってはいけないと自らに言い聞かせて歩んできました。
自信がないのであれば勉強をする。事前にマニュアルを読み込む。当たり前の努力をしたうえで、オープンマインドに「助けてください」「教えてください」と伝えれば、それを無下にする人はきっといないでしょう。
スキルの掛け合わせがHELP YOUを強くする
旅行好きという梶川さん。HELP YOUでは、趣味で得た知識が仕事に役立つこともあるそう。
──であれば、スキルに裏付けられた自信を持つ、経験豊富なフリーランスだけを募集する選択肢もある気がします。あえて業務未経験者も受け入れる理由は何ですか?
未経験でも挑戦できる場を提供することは、クライアントの幅広い要求に応え得るフリーランスの育成につながると考えているためです。
600社以上の業務コンサルティング・業務サポートを行うHELP YOUでは、実に広い領域の案件を扱っていますよね。営業事務、経理、資料作成、ライティング、デザイン……(※4)。その全てをカバーするにあたって、複数の領域にまたがり、スキルを掛け合わせて活躍できるメンバーの存在は貴重です。
例えば、金融系のライティング案件の場合、ライター経験が浅かったとしても、銀行での勤務経験や経理のバックグラウンド、金融資格を持つメンバーが重宝されるケースも多々あるでしょう。
一つの分野に特化したプロフェッショナル。いくつかのスキルをバランスよく身につけたジェネラリスト。いずれもHELP YOUには欠かせない存在です。
※4 HELP YOUのお仕事内容について詳しくはこちら。
組織全体でノウハウを共有して次のステップへ
同じチームの林弘美さんと。人材育成に関わる仕事がしたいという思いを日頃から周囲と共有し、挑戦する機会をつかんだそう。
──人材育成について、梶川さんが描く未来を教えてください。
HELP YOUには、すでにスキルの高いメンバーがそろっていますが、ここで終わるつもりはありません。
私は「くらしと仕事」編集部を含め、いくつかのチームをまたいで育成プロジェクトを掛け持ちしています。まだ構想段階ではありますが、その立場を生かし、メンバーがチームの枠組みを越えてステップアップしていける仕組みをつくりたいです。
組織としてノウハウをため、全体のスキルレベルを底上げすることを目指しています。どのメンバーが担当になってもクライアントの期待を超える品質のサービスを提供できれば、HELP YOU自体の価値がさらに向上し、結果的にメンバーがより豊かに働けるようになります。
ガッツを持って共に新たな可能性を拓こう
「『くらしと仕事』が好き」と話す梶川さん。持ち前のガッツで編集部を引っ張っていく。
──最後に、HELP YOUへの応募を検討している人を含め、これから挑戦する仲間たちへエールをお願いします。
私は、何人もの新人ディレクターのOJTを担当してきました。その一人に、全ディレクターの中でもトップクラスの案件数を担当するようになったメンバーがいます。
ディレクターのSさんは、どんなに難しい案件でもためらいなく引き受け、見事な手腕で軌道に乗せます。仕事をまとめ上げてみせるという気概と自信、それらを支えるセンスと努力。成長した、と評価するのもおこがましいと感じるほどに尊敬しています。
今ではプロフェッショナルデザイナーとして引っ張りだこのKさん。以前は、経理の請求書発行からメルマガ文章の作成までオールマイティにこなすメンバーでしたが、一つの実績をきっかけに人気デザイナーとなりました。
私は人材育成やディレクション業務を通して、こうした素晴らしい可能性や卓越した技術を何度も目の当たりにしてきました。こんなにすごい人がいるのか。次は何をやってのけるのだろう。次はどんなに素晴らしいものを生み出すのだろう。
人の可能性は無限大です。どう転ぶかは誰にもわかりません。
私自身、人材業界に入る以前はエステサロンで施術や店舗営業をしていました。HELP YOUで人材育成に携わるようになってからも、毎日が新しい挑戦の連続です。
自身の可能性を広げるうえで大事なのは、誰よりも自分を信じてみること。スキルに自信がなくても、それを埋めるガッツさえあれば、きっと挑戦への第一歩を踏み出せるはずです。
まとめ
成功する未経験フリーランスの特徴は、自信のなさをポジティブに昇華できる人。責任感が強い人。そう語る梶川さんからは、クライアントへのサービス品質にかける強い責任感とプライドを感じました。
同時に、一緒に働くメンバーへの尊敬や愛情が言葉の端々にあふれていたのが印象的でした。自分と対極の考えを持つメンバーであってもその長所に目を向け、無限の可能性について語る表情はワクワクに満ちていました。
経験の有無にかかわらず、自立したフリーランスとして一緒にワクワクを共有したい方は、ぜひHELP YOUにジョインしませんか?
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アイキャッチデザイン/今泉香織