2019年7月にこのブログで、ニットのメンバー(社員)が秋沢さんのことをどう思っているかなどについて紹介しました(「ニットの社長ってどんな人?社員のリアルな声を公開!」)。では、秋沢さんはメンバーに対して、どんな想いをもっているのか? ニットの人事が、秋沢さんの心境を聞いてみました。
《目次》
・みんなチャレンジャーでハイパフォーマー
・まわりの人への思いやりを忘れない、みんな“いいやつ”
・メンバーの充実した人生と成長のために
■みんなチャレンジャーでハイパフォーマー
‐秋沢さんは、あまりみんなのことを褒めないけど(笑)、メンバーをどんなふうに見ていますか?
ニットは創業から3年目で、まだまだ知名度が低い会社。そんな無名で安定していない会社に入社するというのは、すごくチャレンジングなことだと思う。大きな海の中で、小さな船を漕いでいくようなもの。
ニットのビジョンやミッションに共感してくれる人は少なからずいるけど、じゃあ、それらを実現させるためにどうするのかと言ったとき、実際に自分自身の手を動かしてその実現に向かってくれる人は、決して多くない。だからこそ、今いるメンバーたちが、ニットに飛び込んで来てくれて、今はまだ小さな船にも関わらず、それを一緒に漕いでくれることに感謝している。
みんなそれぞれ、いろんな事情を抱えている中で、日々、業務に真摯に向き合ってベストを尽くしてくれている。仕事と子育ての両立に苦労していたり、親の介護で東京と大阪を行き来していたり。そして、みんなハイパフォーマーなんだよね。そういうメンバーが揃っている組織やチームって、なかなかないと思う。
メンバーたちが日々交わすチャットの会話を見ていてつくづく感じるのは、みんな「世の中のために、自分ができることはなんだろう?」と、常に考えている人たちなんだな、ということ。組織の中にいると「社長が決めたから」「いままでそうしてきたから」と、思考停止してしまうこともあると思うけど、ニットのメンバーはいつも自分で判断して動いているよね。
毎週開催している事業会議でも、「もっとこうしたい、ああしたい」という改善策やアイデアを積極的に提案してくれる。それって、当事者意識をもって考えているという証拠。いつも、「そこまで考えてくれているんだな」と、うれしく思っています。
■まわりの人への思いやりを忘れない、みんな“いいやつ”
‐そんなメンバーたちに、伝えたいことは?
オフィスに来て働く人、地方や海外で完全リモートワークで働く人など、ニットのメンバーはみんなが同じ場所にいる訳ではないんだけど、それでもフォローし合いながら業務を進めているところは、ニットならではだと思う。困っているメンバーがいたら、担当領域ではない業務でも、「サポートできるところがあったら言ってね」とか、「これは私がやっておこうか?」みたいに声をかけあっている。あと、ミーティングなどでのちょっとした発言や、チャットの中での些細な会話を覚えていて、何かあったときに声をかけてあっているのも、とても頼もしく感じている。
これは、ニットのバリューで言うところの「ボーダレス」(自分の役割を超えて、困っているメンバーがいたら手を差し伸べる)ってことになるんだけど、それをメンバーが実行してくれている。そういうのってすごくうれしいなと思いながら、僕はメンバーのことを見ています。
誰かに言われたわけでもなく、褒めてほしいからでもなく、心から、困っている仲間に手を差し伸べることができる人たち。「自分だけ活躍できればいい」「自分の手柄にしたい」と思っている人はいないよね。
まわりの人への気づかいを、自然にできる人たち。“愛がある”人たちっていうのかな。“いいやつ”(ニットが求める人物像の中の「Integlity:いいやつ」のこと)が集まっているなって。そんなコミュニティというか、文化がある組織になっているのは、すごくうれしいこと。
ほかの経営者にこういう話をすると、「なんで社員が、そんなに自主的に動いてくれるの?」って言うんだよね。それって、当たり前のことじゃないんだなと、改めて思う。僕は、経営者として社員に恵まれていると思うし、そういうメンバーのことを誇りに思っています。
■メンバーの充実した人生と成長のために
‐2019年に入ってメンバーが5人増えて、体制も変わりましたよね。そんな中で、秋沢さん自身に変化はありましたか?
今までは案件一つひとつのことや、事業の方向性について考えることが多かったけど、最近は、社員のみんながもっと活躍できる環境をつくっていかなくては、みんなが経済的にも精神的にも充実した人生を送れるようにしていかなくては、というプレッシャーを、より感じるようになったと思う。
経営者としての僕のミッションの一つは、メンバーが最高のパフォーマンスを発揮できるようにすること。そのために、事業とポジション、メンバーのやりたいことや適性をうまくマッチングさせることができたらいいなとか、この人とこの人がコラボしたらもっとおもしろいことができるんじゃないかなとか、そんなことを考えたりしている。
1on1ミーティングなどで一人ひとりの話を聴いて思うのは、みんな、それぞれの視点から社会課題やその解決策について考えているということ。いろんなアイデアを提案してくれる。それらを実現させるためにどういう環境をつくったらいいのか、会社としてどんなサポートができるかということを、しっかり考えていかないといけないと思っています。
そして、ニットのミッション「あなたがいてよかった」をすべてに人に の実現に向かって、この先の道のりはまだまだ長い。だからこそ、僕たちが見ている社会課題を一緒に解決してくれる仲間を、これからも着実に増やしていきたいと考えています。
〈ライター後記〉
このWantedlyのブログ記事作成を通して、約半年間、ニットという会社やメンバーの方々を見ていて思うのは、ニットは、まさに「少数精鋭」の組織で、常に試行錯誤しながら変化しているということ。「トライしないで時間がどんどん過ぎてしまうよりは、トライして失敗して、リカバリー策を考えていったほうが、結果的に目標に到達するのが早い」と、秋沢さんは話していました。
一方で、会社の土台づくりには、じっくりと時間をかけている印象。そこに、「人」を大切にするスタンスが表れていると思います。
HELP YOU ライター:小笠原綾子