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アルバイトから“羽ばたく社員”へ。“人を諦めない会社”で、最大限の挑戦を

大手メーカーのセールスプロモーションや営業手法の独自提案を行い企業の売上拡大支援を手がけるエスプールセールスサポート。その一方でひとり親や学生など働き方に制限のある方を積極採用し、教育・定着を図っている。そんな当社でアルバイトスタッフから内勤の社員として登用された串田 千晶のこれまでの軌跡を追った。

前職からドロップアウトし出会ったのは、“おもしろいアルバイト”

           ▲大学研究室展示の様子(画面中央が串田)写真:松尾 宇人

人と人とのふれあいがなかなか取りづらい昨今の情勢。それでも、対面で得られる人の温かさは、いつの時代もこころを動かす。エスプールセールスサポートはそんな想いを胸に、企業のニーズに合わせてさまざまな土地でプロモーションを行ってきた。また、現在は人が現場で動くプロモーションだけでなく、更に社会貢献性の高い新たな事業展開を見せている。

そんなエスプールセールスサポートと串田が出会ったのは2016年4月のこと。ただ、それまではまったく違う領域でキャリアを重ねていた。

串田 「大学では美術を学んでいましたが、美術に限らず本も好きだったので、大学院時代と修了後、図書館で働いていたんです。図書館では読み聞かせや講座企画など楽しく日々仕事をしていたものの、ただ単に本を扱うだけではなく、本をつくりたいと思うようになりました」

その想いをかなえるため串田はその後、書籍のデザインの会社へ就職。やりたいことができることに喜びを感じていた。ただ、そのやりがい以上の過酷さに、串田は疲弊していく。

串田 「とにかく同時進行の作業が非常に多かったです。本は出版までに時間がかかることもあり、数本同時に対応します。例えばAの書籍のデザイン提案の回答を待っている間にBの書籍の修正対応をし、並行してCの書籍の打ち合わせに参加......。というような働き方が当たり前の進行でした。先輩のデザイナーは10本同時に対応していましたが、私はそれができずにいっぱいいっぱいで辛くなってしまいました」

そのスピード感の中で、自分の能力・方向性とのギャップを感じた串田は、一年半で職場を離れることに。そこで出会ったのがエスプールセールスサポートだった。

串田 「書籍デザインの会社を離れた後、一度図書館の仕事へ戻りましたが、他のこともやってみたいという気持ちが生まれてアルバイトを探していたんです。そしたら単発アルバイトでおもしろそうなものをみつけたので、すぐに登録会に行きました。

そこで印象に残っているのは、今まで経験した種類の仕事だけではなく、こんな業務があるんだという驚きを得られるものが多かったこと。例えば歯医者に関する路上アンケートだったり、遠方まで行き、商品の調査をしてきたり......。

おもしろいと感じる仕事がとにかく多かったです。その後、国際NGOの月額継続支援サポーターを募集する仕事と出会い、その獲得業務が性に合っていたのか、単発ではなく長く携わることになりました」

「このままでいいのか」という危機感から、内勤社員へ

              ▲エスプールセールスサポート入社後の串田

自分の価値観と違う人の考えを知ることや、その人の人生に少しでも関われること、自分が一生懸命説明したことに共感してもらえてそれに獲得数がついてくることで仕事が楽しいと感じられるようになった。楽しみながら獲得数を伸ばし2年が経過した頃、串田の考えが変わり始める。

串田 「図書館とアルバイトの2足のわらじで頑張ってましたが、将来を考えたときにこのままでいいのか、いつまでこの生活を続けていくのか──と思うようになったんです」

将来に悩んだ串田は、フィールドコンサルタント社員へ相談を持ちかけた。

串田「フィールドコンサルタントという役割はアルバイトスタッフを教育し、一緒に数字をつくり、その中でよりよいマネジメントやプロモーション方法を考えるという最もスタッフに近いポジションです。そのひとりにとても頼れて、現場で背中を見せてくれる方がいました。

悩みを打ち明けたらすぐに『うちの社員になったらいいじゃないか』と言ってくださって、それからとんとん拍子で話が進み、現在の上長との面接を経て内勤社員として入社が決まりました」

内勤社員としてあらためて採用された串田。現場を経験していることを活かし、スタッフのシフト反映から給与処理・勤怠締めなど、労務業務全般を任されることとなる。

串田 「最初はとにかくスタッフを守りたいという気持ちが強く、働きやすい環境をつくったり、相談に乗ったりすることに全力を注いでいました。ただ、あまりそこに偏りすぎると会社の利益が守られません。案件がなくなるなんてことになればスタッフの仕事がなくなってしまいます。それは絶対に避けなくてはならないという思いで働いていました。

そんな中で学んだのは、“いい人と思われないくらいが丁度良い”ということです。記憶に残っている学校の先生って、優しい人ばっかりじゃないですよね。厳しいことを言っていても、後から正しかったなって思えることもある。今嫌われたり憎まれたりしても、ちゃんとそれで会社やスタッフがうまくいくなら正しいと思うことをするのが一番大切だと思うようになりました」

学んだことを活かし、働き続けるうちに、串田は頼られる存在に。労務以外にも単発試験運営の採用・現場運営など別の業務も任されるようになっていく。

自由度の高さが、エスプールセールスサポートの魅力

             ▲新プロジェクトのメンバーと (画面左が串田)

串田 「タスクが多くてパンクすることもありました。ただ、書籍デザインの時と違い、無理なことは無理と伝えることや抱え込まないことが大事だと思えたのは大きかったですね。それは、エスプールセールスサポートが、上司にも自分自身の気持ちを伝えられる・伝えやすい社風だったことからです」

エスプールグループでは、部長でも社長でも「さん」付けで呼んだり、上司が部下へ意見をきいたり、若手でも自身の考えを自由に発言できる環境がある。そこから業務改善につながったり新しい事業が生まれたりすることも、珍しくない。

串田 「自分の考えを言って反対されることもありますが、ちゃんと自分でやりたいことを模索して、周りにアピールすれば理解を得られ、実現することも多いな、と感じます。

アルバイト時代に相談した現場の社員の方が、『うちの職場では1回や2回の失敗で切り捨てたり見捨てたりすることは絶対にしない。失敗したことをどう活かすかという過程まで必ず見てくれる。もちろん失敗したときは怒られるけれど、それですぐその人を諦めない。その人の成長を願っている会社だよ』と言っていましたが、私も本当にその通りだと思っています。

私がアルバイトから社員に登用してもらえたように、可能性を認められれば、枠にとらわれずチャレンジさせてくれます。諦めさえしなければ、これからどんどん新しいことを進めていける環境があるんです。自由度の高さは当社の魅力だと感じます」

2014年11月に設立したエスプールセールスサポート。まだ若い会社であるがゆえにアルバイトから社員になったり、現場社員が責任ある立場に登用される場合も多く、可能性は無限大である。それを体現するように、串田は新しい業務を任されている。

串田 「最近はメインの業務が変わってきました。今まで私がやっていた労務業務を担当する方が新しく増えたので、私は労務の一部を担当し、昨年の年末位からクリエイティブな業務に関わっています」

期待に応えるため、模索状態から“解”を探り続ける

          ▲シニアパレットイメージ図(制作:株式会社サイバーポート)

2021年現在串田が行っている業務は、プロジェクトのキャンペーンポップやバナーなどのブースデザインと、シニア向けメディア事業「シニアパレット」のクリエイティブデザイン・発注・各媒体審査などデザイン制作から納品・運用工程である。シニアパレットとは新しくエスプールセールスサポートで誕生した事業で、SNS広告などのオンラインでは中々プロモーションが行き届かないシニアマーケティングに特化し、各企業の特性や課題に合わせたシニアプロモーションをサポートしている。

串田 「アルバイト時代から今までを振り返ると、紆余曲折の中で本当に様々な領域で仕事をさせてもらいました。気づいたら自分の守備範囲が広がっていた感じです。回り回って好きなデザインの仕事もできるようになり、あらためて新しい挑戦ができることに喜びを感じています。

最近は自分のつくったデザインがクライアントやその先の人々に届くことが嬉しいです。まだ始まったばかりなので、手探りの部分も多くありますが、これからクライアントの利益と共に、社会貢献に繋がるものをつくっていけたらと思っています」

これまでの経験から信頼を積み重ね、やれることの幅も広げてきた串田。シニアの人たちの生活をより豊かにする、目に留めてもらうためにも良いものをつくっていきたいと語る。

串田 「いつもいつも楽しく仕事をしている訳ではありませんし、どちらかというと私の場合苦しくて極限状態になったときに、新しい気付きが生まれるんです。その気付きの連続が良い刺激になっています。

組織で働く以上考え方の違う人が当然沢山います。その中で、新しい物事を進めていくのは本当に大変です。ただ、ひとりで仕事をするより絶対に気付きが多いですし、改善できたとき、達成したときに大きな喜びを感じられます。特に当社では新しいことをどんどん進めていこうという雰囲気があるので、日々学びが多く、充実していますね」

様々な環境の中で時に辛い思いをしてきた串田だが、現在は幅広い領域で業務と向き合いながら毎日を過ごしている。クライアントの期待に全力で応え、自分が日々成長していくため、串田は今日も走り続ける。

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