(※本ロケは外出自粛要請前に行っております)
こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
僕は食品の買い占めが進む近所のスーパーで、ガラガラの陳列棚に一本だけ残っていた原液のカルピスに運命を感じて購入し、お湯で割ってホットカルピスにしていただいています。
新型コロナウィルスの影響で、人と接する機会が減り寂しいのですが、ホットカルピスの温度で埋め合わせをして、なんとか暖かな気持ちを保っています。
さて、
本日は、「異質」なスペースマーケットのコーポレート部の深堀り記事第3弾ということで、スペースマーケットの法務担当の宇根弁護士に、お話を伺います!
宇根さんは、前職で大阪の法律事務所で弁護士として働いた後、スペースマーケットにジョインしました。
宇根さんは、おっとりとした見た目・口調とは裏腹に、めちゃくちゃ切れ者という一番怖いタイプであると僕は勝手に思っています。それでは、早速行ってみましょう!
ロケ地:オフィス近くのこだわりのカレー屋さん
宇根さんにオススメのランチを聞いたところ、「ランチ巡りとかをあまりしていないので、僕が紹介したらチェーン店のうどん屋とかになっちゃいますよ笑」ということでしたので、スペースマーケットメンバー御用達のカレー屋さん"はしおバザール"に行くことに。
ーカレー屋さんの前に着きました!宇根さん、カレーはお好きですか?
「オススメいただいた、"はしおバザール"のカレーは噂には聞いていたので楽しみです。実はカレーにはこだわりがあって、好みじゃないカレーは食べられないんですよね笑。」
ーまだ紹介できるお店がないと言っていたので食に関する関心がないと思いきや、めちゃくちゃこだわりあるじゃないですか!
「こだわりと言えるかは分からないですが、基準はありますね。」
いつの間にか弁護士になれちゃった感覚ってなに?
ー早速弁護士らしいキレのあるコメントをいただきました。それではインタビューをして参りましょう。
宇根さんがスペースマーケットにジョインしたきっかけを教えてください!
「スペースマーケットの法務担当である石原さんの紹介でジョインすることになりました。石原さんが所属する法律事務所の後輩が僕の司法修習の同期(69期)で、その同期を通じて声をかけていただいたという経緯です。弁護士は司法修習の同期のつながりが強いんですよね。」
ーそもそも弁護士を志したきっかけを教えていただけますでしょうか?
「とあることがきっかけで理系より文系に進みたいなーと思っていたことがあって。そのころ、バラエティ番組で活躍する弁護士を見て、文系だったら弁護士になるのが一番かっこいいし、テレビとか出れるかなとなんとなく思っていたのが最初のきっかけです笑。
その気持ちが大学受験をするまで残っていて、法学部を受験したら受かって。弁護士になるならロースクールに通わないとということで受験したら受かって。ここまできたら司法試験を受けるよねということで受験したら受かって。一緒に勉強してくれる大学・ロースクールの同期に恵まれたんですよね。
なので、特に強い志望動機があって弁護士になったという感じじゃなく、何となく弁護士になっちゃった感覚なんですよね笑。
もしどこかで一留とか一浪とかしていたら、別の道を考えていたかもしれないですが、運よく全て一発で受からせていただいたという感じです。」
ーさらっと天才発言をしましたね。宇根さん、嫌われますよ?
話しているうちに頼んでいた"はしおカレー"が運ばれてきました。
おいしそー!
いくつになったらカレーが目の前に運ばれてきた時のテンションを抑えられるようになるんですかね?
脊髄反射でテンションが上がってしまっている気がします。
ーこだわりの強い宇根さん、こちらのカレーいかがでしょうか?
「めちゃくちゃ美味しいですね!僕の好きなカレーです!かなり色々なスパイスの香りがして、それでいてバランスがいい。お肉もゴロゴロしていて食べ応えがあって、付け合わせの野菜も嬉しいです!」
理屈が通っていないことが大嫌い。理屈で勝負し、ビジネスを積極的にサポートできる企業法務の分野で力をつけたい。
ーお口に合って良かったです!
ではインタビューに戻って、弁護士になって最初に働いた法律事務所での経験について教えてください。
「東京の大きな事務所では若手のうちから専門分野ごとに分かれて仕事をすることが多いのですが、大阪の法律事務所は違うことが多く、企業の契約やM&Aなどを手伝う企業法務も離婚や相続といった個人がお客様の一般民事案件もどちらも経験することが多いんですね。僕は大阪の事務所にいたので、そこで企業法務から一般民事案件まで様々な案件と対峙し、幅広い経験を積んできました。
その中で、法律を駆使し理屈で勝負していく企業法務の方が楽しいな、と感じるようになったんです。離婚や相続などの一般民事の案件は、そのお客さんにとって人生の一大事なわけで、法律論を超えて、ときには人対人としてぶつかっていく必要があることも多いんですよね。でも、そういうのはあまり得意ではなくて…笑。もともと理屈が通っていないことが大嫌いなこともあり、理屈で勝負がしやすい企業法務の分野が楽しいなと思うようになりました。もちろん、企業クライアントの方とも人対人としてぶつかっていくこともあるのですが、その根っこにはビジネスがあり、お互いビジネスがよりよく進むよう合理的に話を進めていくので、理屈で勝負できる分野かなと感じています。」
ー企業法務の分野で力をつけたいという思いについて、もう少し詳しく聞かせてもらえますでしょうか?
「僕は弁護士としてお金をもらうということは、基本的には、法律の専門性・知識を駆使していかにクライアントの課題を解決していくかという技術への対価であると考えているんですよね。なので、そういった法的な技術の部分ではない人間味のような部分で勝負して、お金を頂戴するのは性格に合わないんですよね。
また、訴訟とかの紛争案件だと、被った損害を賠償してもらうとか、基本的には、マイナスをゼロにしていくことが主な仕事なんですよね。でも、個人的には、社会にプラスの価値を与える手助けをしたいなと思っていることもあり、それができる企業法務の分野に注力したい感じです。ビジネスに関わる企業法務であれば、紛争案件だけではなく、ビジネスを積極的にリーガル面からサポートでき、社会にプラスの価値を与える手助けができると思っています。」
水を飲み一息つく宇根さん。
ー企業法務の分野で力をつけたいと思っていたこともあり、事業会社への入社を決めたということでしょうか?
「元々3年ほど法律事務所で働いた後に、出向をしようと思っていたので、ちょうどいいタイミングで話が来たという感じで入社を決めました。
特にうちはシェアリングエコノミーの会社ですが、シェアリングエコノミーの分野はこれからの時代、世の中を大きく変える可能性があると思うし、個人間でスペースの貸し借りを行うスペースマーケットの事業は新しく、法律の側面で力になれることも多いのではと考え、入社を決めました。」
ーベンチャー企業への転職は不安とかはなかったですか?
「事業会社に転職するならベンチャー企業で働いて、ガンガンと幅広く経験を積んで、キャリアの幅を広げたかったので、不安はなかったですね。今後の人生で色々な選択肢を持ちたくて、このタイミングで事業会社なら大手よりベンチャーかなと思っていました。」
ースペースマーケットで実際に企業法務を専門に働いてみて、期待した働き方ができていますか?
「企業法務の分野でいうと、契約書の確認や株主総会の対応など、想像していた通りの働き方ですかね。
それに加えて、法務に限られない、開示業務や有価証券報告書の作成などが経験できているのが自分にとっては新鮮で楽しいです。ここら辺の仕事は数字が絡むので、理屈が通りますからね笑。僕は仕事に飽きちゃうとやる気がなくなっちゃうタイプなので、日々新しいことに挑戦させてもらえて成長が実感できるのはありがたいですね。」
ースペースマーケットのコーポレート部は無茶振りが多いですからね笑。
今後やっていきたい仕事はありますか?
「今後は、シェアリングエコノミー協会とかでシェアに関するルールメイキングに携わったり、ODRという新たな紛争解決手段を考えたり、いかに安心・安全なプラットフォームを作るかというところで、自分が培ってきた法務の経験が活かせるのではないかと思っています。
あと、同じフロアでカスタマーサクセス部の方々が仕事をしているのですが、その仕事は弁護士に似ている部分があるので、力になれると思っています。個人間で発生したトラブルの対応には、ある程度法的なものの考え方があった方がスムーズに進むことがあるので、今後関与していけたらいいなとも思います。
コーポレートリーガルだけでなくビジネスリーガルの部分でも、色々と挑戦ができたら、法律事務所ではできなかったもっと新鮮な経験ができるのではと思います。」
笑顔の宇根さん。
ー働いていて感じる、スペースマーケットコーポレート部の特徴を教えてください!
「う〜ん、他の企業のコーポレート部を知らないのでなんとも言えないですが、職人気質なところがすごいと思います。メンバー全員が主体的に自分から仕事を進めているのに、全員がスペースマーケットに入社するまでは未経験であったというのが驚きです。
一般的にはコーポレート部の仕事は替えが利くものだと思うし、替えを利かせることができるよう仕組み化させていくことが大事ですが、スペースマーケットでは属人化させてとことん各々に考えさせていますよね。なので、他の会社でその職種の立ち上げができるくらいの経験が積めていると思います笑。プロフェッショナルな人たちに囲まれているので、日々別の分野の知識も入ってくるのも良いですね。」
ー本当にとことん鍛えられますよね笑。
「色々な仕事がいい意味で大雑把に振られるので、裁量が大きく自分で考えることを楽しめる人には合っていると思います。先ほどチラリと言いましたが、有価証券報告書を作ってる弁護士なんてほとんどいないと思うのですが、未経験でも裁量をもらいつつ考えながら仕事ができ、法務以外の部分でも確実に自分の力になっていると思います。
自分の専門領域以外の分野にも興味を持って取り組んで、達成するために本気で考えて、そうすることでどこにでも通用する力がつくと思います。」
宇根さん、インタビューありがとうございました!
普段接する機会の少ない弁護士の話を夢中で聞いているうちに、気づけばカレーも完食。ごちそうさまでした!
スペースマーケットのコーポレート部では一緒に働く仲間を募集しています! まずは気軽に話を聞きに来てみてください!✨