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【インタビュー】インドア花見のブレイクは「お花見の課題への共感」 広報×マーケターに聞いてみました!

こんにちは。スペースマーケットの平井です。

2018年春・一大ブームを起こした「インドア花見」「エア花見」みなさまご存知でしょうか?

インドア花見・エア花見は、従来の外で実施するお花見ではなく、室内で行うお花見です。「花粉症OK」「場所取り不要」な新しい形のお花見として、20以上のTV番組ほか様々なメディアに取り上げられ、大きな話題となりました。

買い出しも雨も花粉も心配なし。今年は「#エア花見」:空きスペース予約は昨年の10倍以上
2018年は桜の開花宣言が例年より早く出されたものの、3月はまだまだ天気が安定しない。3月21日には東京に季節外れの雪も降り、咲きかけた桜も寒そう。...
https://www.businessinsider.jp/post-164023

今回は、そんなインドア花見・エア花見の仕掛け人の広報・端山(写真右)、マーケター・堀田(写真左)に、ブレイクの裏側について、インタビューしました!

ゲストの声で見えてきた、従来のお花見の課題感

平井:早速ですが、インドア花見・エア花見がこんなに話題となったのはなぜなのでしょうか?

堀田:今までのお花見に対して、たくさんの人が漠然と抱えていた課題の解決策として「インドア花見」を提案したことで、多くの共感をいただけたことだと思います。

元々のきっかけは、昨年2017年のお花見シーズンに、スペースマーケットを利用した人たちからの声だったんです。2017年のお花見シーズンって、ちょうど桜が満開の週末に雨が降っちゃったんですよね。それで外でのお花見ができなくなって、室内でみんな集まれる場所を求めて急遽スペースマーケットを利用したという声が結構あったんです。そのことがきっかけで、お花見の時期って、まだまだ天気も気温も安定しないし、実は実施することにけっこうなツラさもあるのでは?という考えが浮かんできたんです。

そこでスペースマーケットのユーザーにアンケート調査をしたところ、「混雑・花粉・寒さ」などの項目が、お花見に行きたくない理由として多くあがっていることが分かりました。


【お花見実態調査2018】お花見は好きでも7割以上が場所取りしたくない!課題は「混雑・花粉・寒さ」:トレンドの"#インドア花見"とは? | 株式会社スペースマーケット
球場からお寺までユニークなスペースを簡単にネットで1時間単位から貸し借り出来るマーケットプレイス「スペースマーケット」を運営する株式会社スペースマーケット(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:重松大...
https://spacemarket.co.jp/archives/12253
▲スペースマーケットがユーザーに行ったアンケート。「お花見に行きたくない」と回答した138人に、「室内でお花見ができる場所があれば行きたいと思いますか?」と聞いたところ、66%が「室内ならばお花見に行きたい」と回答。「混雑」「花粉症」「寒さ」の課題はインドア花見ならば解決されると考える人が多い。

端山:アンケートの裏付けもあり、「インドア花見」であれば、従来のお花見の課題「混雑・花粉・寒さ」に対する解決策として多くの人に共感をしてもらえるのではないかという仮説のもと、世の中への新しい提案として、「インドア花見」を大きく打ち出すことにしました。

これまで、みんなが漠然と感じていながらもあまり意識していなかった「お花見への課題」を浮き彫りにしつつ、「それに対する解決策が、スペースマーケットにはあります!」というコミュニケーションです。

平井:なるほど、生活者の課題を明確にしたことで、「インドア花見」のやり方がみえてきたのですね。

端山:そうですね。そういった一連のストーリーがあったことが、今回多数の方に共感いただけ、自分でやってみたいと思ってもらえた大きな要因だったと感じています。

ホスト・ゲストの「共感」により、実現できたキャンペーン

平井:既存の課題感へのソリューションとして共感を呼べたとはいえ、大変だったこと、苦労したこともあったのではないですか?

堀田:一番大変だったのは、「インドア花見」ができるスペースを増やすことでしたね。

キャンペーンスタート前は、「インドア花見」ができるスペースがとても少なくて。これではせっかくインドア花見をしたいと思ってくれたゲストがいても、予約してもらえない・・と。

そこでまず、スペースマーケットがなぜ「インドア花見」を世の中に提案しようとしているのかをスペースのホストの皆さんにご理解いただくためのトレンドの発表会と、インドア花見・エア花見を自分たちが持つスペースで開催できるようにするためのスペース装飾ワークショップなども行いました。

ホストの皆さんも、最初は「インドア花見ってなに?」というところからのスタートでしたが、徐々にその意義についてご理解いただき、前向きに取り組んでくださいました。自分のスペースをもっと魅力的ににみせたい!もっと利用してもらいたい!と、自発的に取り組んでいただき、とても心強かったです。


↑インドア花見 ホスト向けワークショップの様子

堀田:結果としてキャンペーン終了までには、「インドア花見」ができるスペースは当初の3倍以上にまで増やすことができました。これも全て、ホストの皆さんにもインドア花見のストーリーに共感いただけたおかげだと思います。

お花見の予約のおかげでスペース利用が増えたという声も多くいただき、少しでもお返しできたかなと思うと嬉しいです。とはいえ、改善点は多々あります。来年は、ホストの皆さんとのより良い連携の仕方も考え、より多くのスペースでインドア花見を楽しんでいただけるよう取り組んでいきたいです。


端山:様々なメディアで取り上げられたことで、嬉しいことにSNS等でもたくさん話題にしていただきました。

中では、室内に桜(造花)を装飾したスペースで行う「インドア花見」に対しては、「それってそもそもお花見じゃなくない?」という疑問の声もありました。でも、このような声は、もちろん想定していました。今までの習慣に疑問符を投げかけるような取り組みは、賛否両論の中で議論されながら少しずつ浸透していくものだと思います。(実際は、リアルなお花が窓から見えるスペースで行う「インドア花見」も提供していましたが!笑)

話題になったことで、これまでお花見やパーティーをするときに「レンタルスペースを借りる」という選択肢を持たなかった方に、知っていただく機会となり、また「スペースマーケット」のサービス自体を多くの方に知っていただく機会にもなりました。

結果的には、キャンペーンが進むにつれどんどん予約数は増え、「インドア花見」が受け入れられていっているのを感じました。


今後も続けたい「共感を呼ぶための理解」、そして「新しい価値の創造」

平井:今回の取り組みの結果を経て、今後はどういった取り組みを考えられていますか?

堀田:今回は、従来のお花見にあった課題感を掘り下げて、それに対して解決策を提案し、共感を呼ぶことができました。今後も、様々なシーンでの生活者課題と、それに対する解決策としての提案、どうしたら自分もやってみたいと思ってもらえるかというような、深いインサイトを理解することを大切にしていきたいです。

みんなに共感してもらえてハッピーになれるような、世の中をもっとおもしろくする体験の機会を提案をしていきたいです。

端山:「インドア花見」だけでなく、様々なシーンにおいて新しい需要を創造することは、新しい価値創出になり、地方創生や社会課題の解決にもつながるのではないかと思っています。

例えば、お花見でいうと、桜並木沿いで「窓から桜が見えるスペース」は、とても人気がありましたが、桜の名所は日本全国にたくさんあります。地方でも、桜並木沿いにある住宅やお店、公共スペースなどを、桜の期間限定でスペースシェアすることで、桜を楽しむための観光客が訪れれば、有休資産の活用だけではなく、地域の関係人口・経済循環を創出することもできそうです。

生活者のインサイトを深く理解し、多くの方に共感していただける提案をしながら、同時に社会的にも意義のある取り組みを積極的にしていきたいと思っています。


端山さん、堀田くん、ありがとうございました!

インドア花見成功の秘訣は、その表面的なワードだけでなく、「課題解決に対する共感」を呼べた結果だということがよく分かりました。今後もスペースマーケットらしい、今までの体験がよりハッピーになる提案にご期待ください!


また、マーケティングチームでは責任者の募集も行なっています。ご興味のある方、ぜひ以下募集要項もご覧ください。

では本日はこの辺りで!次回もよろしくお願いします!


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