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【社員インタビュー】Web未経験・ゲーム業界出身エンジニアがマネージャーになるまでの軌跡と今後について語る。

◆人物紹介
開発部 プラットフォームユニット マネージャー 田口絢基さん

専門学校在学中、ゲーム制作にまつわる学習に励みつつ、学外のイベントやカンファレンスにも積極的に参加。学外のコミュニティでの繋がりから声がかかり、2015年よりゲーム制作会社にアルバイトとしてジョイン。2Dアニメーションにおけるデモ制作に携わる。その後2017年4月よりソニックムーブに入社。Webバックエンドエンジニアとしてキャリアをスタート。現在は自社サービス「COMSBI(コムスビ)」の開発を担当するユニットにてマネージャーとして従事。

◆あらためて、ソニックムーブへの入社理由を教えてください。ーーー

専門学校時代の先輩がソニックムーブを紹介してくれたことがきっかけで、選考に参加しました。当時弊社では、新卒社員としてエンジニアを採用するのが初めてで、面接のほかに最終試験のような形で3日間のインターンシップに参加し、ゲーム制作に携わったんですよね。

その際に社員の皆さんとのコミュニケーションを通し、それぞれ個性があり、「社会人たるべき者はこうあるべきだ!」と、型にはめようとする文化がなく、各々が個を尊重している社風に魅力を感じたんですよね。自分らしく働いていける会社なんだ! と。無事内定をいただき、入社を決めました。当時の弊社では、自社ゲームアプリの開発もしていたので、まずはそこから案件に携わっていきました。正社員として入社する時は、システム開発への興味があったため、Webバックエンドエンジニアに挑戦することとなりました。なので当時は、コマンド1つくらいしか知らないところからのスタートでしたね。

◆今のお仕事について簡単に教えてください。ーーー

ユニットのマネジメントをしつつ、COMSBIのコア開発・リプレースを担当しています。

今の仕事の割合は、開発よりも、案件・リソース管理などマネジメントの比重が多いかなと思います。今動いている案件は、信頼という意味でメンバーに一任しており、自分は開発の方向性や技術導入の意思決定を担当しています。その他、案件内でメンバーから自分にアラートが上がったタイミングでバックアップできるようにしています。

COMSBIのコア開発については、自分を含めたミドル層のエンジニア3人でやることが多いです。コア機能開発では、現状の機能がサービスとして動いているという兼ね合いもあり、その中でスピードと品質を保ちながらやっていく必要があるんですよね。なので開発にある程度慣れているメンバー+少数精鋭で進めています。

自分はプロダクトオーナーに新しく作る機能について説明し、合意を取り、開発方針の決定から実際に手を動かすところまでを担当しています。

◆開発の方針を決めていく際、どんなところにこだわっていますか?ーーー

そうですね、基本は好奇心ベースで「使ってみたいな」「なんか良さそうだな」という気持ちを大事にしていますかね。

もちろん、このサービス機能に則しているか? 意識していますが、モチベ―ションの土台として、好奇心がないとやり切れないところがあると思っているので。

選定基準のほか、新しい技術を導入するタイミングも大事にしています。やっぱり知見がない中で使ってしまうと、全部自分で解を導き出さなければなりませんし、頑張って解を導きだしたとしても、その技術が廃れたその瞬間に一気に負債になっちゃうこともありますからね。ある程度、有用だということがわかってから導入するようにしています。技術の移り変わりが激しい現場ですからね。自分で調べるだけでなく、マネージャーやメンバーとも話し合い情報交換することもしばしばあります。

なので、ある程度世の中に出ていて、知見が溜まった技術を使っています。いわゆる「デファクトスタンダード」になりつつある技術を検証していき、導入するかどうか決めてますね。

◆現在の自社サービスチームの開発手法や言語について教えてください。ーーー

受託チームと共通しているところが多いですが、インフラはAWSをしており、LambdaやCloudFrontなどサーバーレスを積極的に取り入れていますね。構成はSPAやマイクロアプリケーションなどを採用しています。

アプリケーション開発については、DDDを主に使用しています。アーキテクチャはオニオンアーキテクチャをベースにCOMSBIにアジャストしています。

最近開発することになった新しい機能や0ベースでの新しい案件開発は90%TypeScriptを採用しています。

◆エンジニアとしてキャリアを積む中で意識していたことはありますか?ーーー

どんな出来栄えであっても「結果を残す」ことにこだわっていたと思います。
考え方として例えば、

・やったら100点出せるけど、やらない(結果は0点)
・自分の中のスキルを出し切り、50点でもやり切る

この2つを結果として見たときに、0点と50点になると思うのですが、会社にどちらがコミットしたかでいえば”天と地”ほどの差があると考えているんですよね。

目の前の問題から逃避せずにまずやる。これは1年目のころから意識的にやっていました。

形が不細工でもいいから、失敗してもいいから、「やりきる」というのはすごく大切なんですよね。やりきる経験を癖づけることで、自分の課題や不明点を見つけられるので、成長へ近づく近道と言えると思っています。

◆これまでで何か失敗したことなどはありますか?ーーー

まずは行動することを大切にしていたので、数えきれないほどの失敗はしてきたと思います。特筆してこれだというものは無いのですが、入社して1年目の時は、本当にこの世界に向いてないと思うほどやらかしていて、「障害が起きる → 誰? →  田口です → またか…」みたいなことがずっと起きていましたね。

…で、実は一回、ソニックムーブを辞めようとしたんです。転職の準備として、自分の過去の業務を棚卸ししたり、実績を振り返ってみたりしたんですが「俺まだこの会社で何も結果出せてないじゃん」と思ったんですよね。「ここ(ソニックムーブ)で何もできなきゃどこ行っても何もできない」と気づき、思いとどまりました。

それまでは「いやだなぁ」「なんで俺がやらなきゃいけないんだよ」みたいな後ろ向きな気持ちがベースで仕事をしていたのですが、転職活動を通して、これまでの自分を振り返ったことがきっかけとなり、前向きな気持ちで仕事に取り組むようになったと思います。

◆田口さんがマネージャーになったきっかけや背景を教えていただけますか?ーーー

数年前、当時のエンジニアマネージャーの退職がきっかけですかね。

自分が入社して二年ほどたった頃、ちょうどその時、自社サービスを0から開発していくぞ!というところだったのですが、開発サイドの方向性を決定する立場が不在になってしまったんですよね。今後誰が舵をとっていくんだろうと、周りを見渡したとき「チャンスかも?」と思ったんです。若さ故の短絡的な考えも少しあったと思いますが、元々マネージャーの仕事には興味があったので、チャンスを逃さないように立ち回っていったのかなと思いますね。

そこから、自社サービス開発を進めていくうえでの、仕様や技術などの検証・選定から導入・決断に至るまでを進んでやるようにしていきました。

管理者としての経験がなく、ただ「形だけ」にとらわれるのが嫌だったので、自己学習として書籍も読みつつ、当時マネージャーだった方々の動きを見つつ、勉強していました。マネージャーがやっている業務ができ、成果を出せれば認められると思っていたので、エンジニアマネージャーへの差し込み作業の依頼など、自分から拾って対応するようにしていました。

◆マネージャー不在の中で、ご自身の立ち回りを変えていったのですね。他にはどのようなことをしたのでしょうか?ーーー

特別なことはしていなくて、どんな仕事でも積極的に手を上げ、自分から行動するようにしていましたね。たとえば、誰もがあまりやりたいとは思っていない障害対応も積極的にやっていたのですが、その時のサービスの理解度が上がり、「どこで、何が動いているのか」など、詳細に知ることができたので、仕事を選り好みせずやってきたことが自分の身になってるなと感じています。

若手の頃は自分がやりたくない仕事というのも一定数あったのですが、それに携わることで新しい知見を得ることもできたので、自ら仕事を取りに行ってよかったなと思っています。

そのほかは、教育にも積極的に関わっていきましたね。入社当初は、教育やオンボーディングの体制が整っておらず、せっかく入社してくれた方々が早期に退職してしまうことも多かったんです。でも、せっかくソニックムーブを選んでくれたんだったら、責任を持ってサポートしていかなきゃなと想い、新卒・中途関係なく、入社直後のフォローアップは細心の注意を払ってやっていました。

積極的に仕事を取り始めるようになってから、周りからその評価を得ることが増え、段々と信頼してもらえるようになったと思います。

◆社内の問題から目を背けずに様々なことに取り組んだのですね。自社サービスのプロジェクトでは、ものづくりをするうえでどんな工夫しているのでしょうか?ーーー

ものづくり・組織づくり共通して、色んな視点で考えられるようにしていますかね。開発者・クライアント・その先のユーザー、それぞれの立場に立って、ビジネスの背景や各々の気持ち、開発全体のストーリーを考えるようにしています。自分がメインで担当する案件以外で、メンバーから上がってきた成果物についても、色んな角度から考えて、Goサインを出すようにしていますね。

◆ソニックムーブの「ミッション・ビジョン・バリュー」の中で田口さんが最も重きを置いているものは何ですか?ーーー

弊社のバリューの1つである「ホスピタリティ」ですかね。
何をもってホスピタリティが高いと言えるか、については「物事を考える際の起点が”相手”になっていること」だと思っています。

バックエンドエンジニアは社内の他職能のメンバーとコミュニケーションをとりながら仕事をしているので、特に相手の理解度・目線に合わせながら、プロジェクトを進めていくよう心がけなければなりません。口頭であろうが、文面であろうが、相手の気持ちや理解度に寄り添い、適切な情報を共有できる。それができる人こそ、ホスピタリティの高い人=弊社で活躍していける人だと思いますね。

一方、「言葉にして伝える。」これはまだまだ組織において課題と感じることがありますね。弊社はものづくりにこだわりを持っている人が多く、いわゆる「職人気質」の人が多い職場なので、「背中を見て覚えろ!」といったように、各々が自分の想いや考えを言語化するのが少し苦手なところがあると思います。なので自分から言語化の習慣を伝播できるように、日ごろから一緒にプロジェクトを進めていくメンバーに寄り添い、相手の気持ちになって考えるよう、行動していきたいと思っています。

◆マネージャーになった今、チームを運営していくうえで何か工夫していることはありますか?ーーー

それでいうと開発の体制は工夫していると思います。
現在自分のチームでは、20代・30代・40代と幅広い世代が混在しています。技術や経験、志向、みんなバラバラなんですが、プロジェクトにアサインする際はそれぞれの意思を尊重しつつ、下記のような体制にすることが多いです。

・サービスの根幹を担う「コア機能の開発」をベテラン
・新しいことにどんどん挑戦する、いわゆる花形の「個別開発」を若手

若手エンジニアの方が良くも悪くも、知らない事に対して、物怖じせず突き進めると思うんですよね。これからソニックムーブの戦力として活躍していくために、若手のうちから色んな経験を積んでいってほしいと思っています。特に若手に対しては「やってみたい」という気持ちがあれば、やらせてあげる環境を提供するようにしていますね。

一方、ベテランエンジニアはこれまでの経験から酸いも甘いも知っているメンバーが多いので、問題や課題の発見が早く、プロジェクトが失敗しないよう気持ちにブレーキを掛けながら進んでいくと思うんですよね。ベテラン組のおかげにより、開発基盤が整っているからこそ、安定していて、スピーディーな開発環境が叶っていると思います。

◆ユニットメンバーに期待することは何でしょうか?ーーー

若手メンバーは失敗を恐れず、1つの案件を通して場数を踏みながら、失敗や成功を経験しながら成長して行ってほしいです。ベテランメンバーは存分に持ってる技術・能力を使いつつ、成果を出していってほしいです。今後入ってくるエンジニアたちに向け、今ある技術を伝播していくなど、後世に伝える活動をしてほしいなと思っています。

◆田口さんの中長期的なキャリアプランを教えてください。ーーー

自分のキャリアだけでいえば、いつか自分の会社を作りたいと思っています。
これは学生時代から漠然とそう考えていて、一社員として何か成果を出すのではなく、会社を運営していき、大きな成果を出すことへの憧れがあるんですよね。だから、組織の中での”上”への興味が人一倍強かったのかなと思います。

弊社のようにWeb制作会社が20年以上続いているすごさを目の当たりにしていることで、その想いにより拍車がかかってるなと感じています。

起業するためには、足りていない経験はまだまだたくさんあるなと考えています。ビジネス観点を持ち合わせた事業の立ち上げ経験や困ったときに相談できる社外との人脈作りなど、自分の中でたくさんの課題があります。

今後、これよりさらに視野を広げ、経験を積んでいくために、まずはこのソニックムーブで新規サービスの企画や開発の経験を積み、ゆくゆくは事業部長として、サービスと共に組織を、自分を成長させていきたいです。

◆最後に読者へメッセージお願いします!ーーー

ソニックムーブは、自分次第でどうにでもなる会社だと思っています。手を挙げれば挑戦させてくれる環境であり、今は自分がメンバーにその環境を作っています。一方で「やるなら、やり切りなさい」という厳しさはあるかなと思いますが、結果はどうであれ、やろうとした結果だけでなく、過程にもフォーカスするような社風ですので、自分が頑張っていることは社内の誰かが必ず見ています。

なので、普段からどれだけ自分を律して、物事を前向きに捉えて仕事をするか? はソニックムーブで働いていくうえで重要な要素だと僕は思っています。

何か成し遂げたいことがあり、それに向かって惜しみない努力ができる方であれば、ソニックムーブで働くことをおすすめします。社員の「やりたい」という気持ちを後押ししてくれる会社です。ぜひ面談であなたのキャリアプランや今後についてのお考えを教えていただければと思います。

少しでも気になるという方は、まずはオンライン面談でお話しさせてください。


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