就職の前に起業を経験するという独自性のあるキャリアで社会人スタート。世界中を旅行して出会った羊が人生の大きな転機になったそうです。起業を経験した後、羊SUNRISEに入社した小柳さんに「羊SUNRISEで働くこと」についてインタビューしました。
起業したい思いを抱えた旅の途中で羊と出会った
-羊SUNRISE入社のきっかけを教えてください
入社前に個人で羊の卸売のビジネスをやっていましたが、失敗しまして。それでも羊という存在に仕事として関わり続けたいと思い調べていたら、羊SUNRISEを見つけたという流れです。
-若くしてご自身でビジネスを始めたのはすごいですね。どうやって羊にたどり着いたんでしょう
もともと起業したい、社長になりたいという強い思いがありました。
留学した香港の大学では交通経済を学んで、研究室でも一定の成果を出して周囲に認められていたとも思います。この時点では羊は全く僕の人生に関係ない生き物でした。
2回生の時に留学中の香港の大学を休学して、旅人として世界中を巡りました。5大陸全て行きましたが、日本以外は全て羊が食文化の中で重要な位置を占めていたのに驚いて。
旅行中にお金があまりになくて生ゴミを漁って飢えをしのぐことは日常茶飯事、時には運よく地元の人が家でご飯を食べさせてくれるわけです。そこで羊が出てくることは非常に多かった。例えばインドであれば朝のお祈りの際に生贄として殺した羊を振る舞ってくれる。モロッコではタジン鍋での羊焼肉。ニュージーランドでは人より羊の方が多いから、当然羊三昧。
この海外旅行で羊という生き物をはっきり認識しました。そして日本に帰ってきたときに羊の牧場の使用権を買わないかという話があり、ああこれは羊に導かれているなと。それで大学を辞めて羊の卸売の事業を友人と始めました。独立して事業をやるという夢はかなったわけです。実際にはそれほど甘くなくてうまくいきませんでしたが。
羊で挑戦を続ける道を選択
-しかし、羊に対する思いは途切れなかったんですね
はい。羊にどうにかして関わり続けたいと思って就職活動をしました。そこで羊SUNRISEのホームページにたどり着き、去年の11月にアルバイトとして入社、12月に社員となりました。
-面接で関澤社長に会った印象はどうでしたか
羊に対しての思いやビジネスのビジョンがすごいなと感じました。話が溢れてきて止まらない。この方のもとでなら、羊についてより深めることができるはずだと。また、飲食業界の出身でなく、脱サラしてお店を成功させているところに憧れを覚えました。
-入社した決め手を教えてください
通常飲食店というと、調理ができることが第一条件だと思うんですが、羊SUNRISEの場合は必ずしもそうではない。適性に応じて活躍の場が様々あります。僕はもともと料理もできませんでしたが、羊SUNRISEでは接客が重要視されています。ですので、お客様と会話することを磨けば価値を発揮できる。接客のプロとしてお客様に羊の魅力を伝えるスキルが身につけば、また独立して羊に関わる事業をするときに役に立つと思ったんです。
-やはり独立が目標ですか
はい。社長にも伝えていますが、羊に関する事業をまたやりたいと考えています。そのためにも羊SUNRISEで修行をして、羊のビジネスやお店の運営について身につけたいなと。
組織で働く中で自分に足りないところを補っていく
-社会人としては1社目の就職ですよね。面白いこと、苦労していることはありますか
通常の飲食店では考えられないビジネス展開や出会いがあるのは魅力ですね。自分が趣味でよく利用していた会社との絡みが生まれた時には、自分と社会がリンクした感じを味わえました。より大きな世界へ羊が導いてくれるというか。
職場や社会のルールを守って働くことが大変と感じることはあります。羊SUNRISEでいうと接客する上での言葉遣いだとか。
これまで僕は世間から肯定されることが多い人生を歩んできました。格闘技をやっていた時もそれなりの成績でしたし、大学の研究も評価されることが多かった。自分に自信があったんですね。フラットに人と向き合う姿勢が自然だったので、あまり敬語や喋り方を気にしたことがなかった。ですので、羊SUNRISEでの言葉遣いや態度は叱られることが多かったですね。特に経営者や富裕層のお客様が多い店なので、接客に関して勉強になります。
-羊SUNRISEで働く中での今後の目標を教えてください
ゆくゆくは店長を目指したいです。あとは僕の立場は若手の社員として、古くからいる上司の皆さんと一般スタッフの関係性をしっかりつなぐことも求められると思っていて。お店の運営や教育、チームワークという切り口から、お店をよくしていきたいです。