皆さん、こんにちは。
カリフォルニアオフィスの臼坂です。
今回は、アメリカにおける”Meal Kit Delivery Service”(食材キットの配達サービス)と、そのサービスを提供しているBlue Apronというサービスについて書きたいと思います。
アメリカの料理事情
ハーバードビジネスレビューの調査によると、料理をすることが好きなアメリカ国民は10%しかおらず、90%の国民は料理をすることを好まないという結果が報告されています。
確かに、前に働いていたアメリカの会社では、家族のために、会社帰りに夕食をテイクアウトして買って帰るという従業員が何名かいました。
まわりのアメリカ人の友人達を見ても、料理好きな人は稀で、外に食べに行ったり、テイクアウトしたり、冷凍食品を買ってきて食べたりという人が多い状況です。
先日アマゾンに買収されたWhole Foods(オーガニック食品のみを扱う、少し高価なスーパーマーケット)なども、総菜コーナーを大きく設け、テイクアウト向け販売を行っています。
また、冷凍食品に関しては、こちらのスーパーマーケットにおける冷凍食品コーナーの大きさと、その種類の多さに、本当に驚かされます。
Blue Apron(ブルーエプロン)について
Blue Apronは、2012年に創業したNew Yorkに本社を構える会社です。現在カスタマー数が約1百万人、提供キット数が年間約4百万キット、売上が約1000億円になるMeal Kit Delivery Serviceです。 アメリカにあるMeal Kit Delivery Serviceを提供している大手の一社になります。
私自身も、元々Blue Apronを知っていたわけではなく、数少ない料理好きの友人から紹介を受けて、試しにオーダーをしてみたことろ、味はもちろんのこと、素材の良さ、作ったことのない料理が作れるということが魅力で、今も続けている状況です。
Blue Apronの仕組み
まずBlue Apronのホームページでユーザー登録をします。 すると毎週8つのメニューが提供され、その中から3つのメニューを選んでオーダーすることができます。1つのメニューは、最低2人前からのオーダーで、家族の人数が多ければ、それに合わせてオーダーすることができます。
このメニューは、毎週毎週、新しい8つのメニューが提供されるので、どんなメニューが選べるのか一つの楽しみになっています。
また、必要のない週はメニューを選ばずにスキップすることができるため、必要のない週はオーダーしないくても良い仕組みになっており、値段は、1食/人当たり約$10に設定されています。
自分でスーパーで食材を買ってくることを考えると少し割高なのですが、必要な食材や調味料が必要な分量だけ送られてくることを考えれば、かなりお得な料金設定になっていると思っています。
調味料に関しては、オリーブオイル、塩、コショウは自分で用意する必要がありますが、それ以外に必要な調味料は全て送られてきます。
送られてくる食材
オーダーした食材は、保冷剤がはいった段ボール箱で届きます。
ちなみに、配達曜日も指定することができ、自分が自宅にいるときに配達してもらうようにすることができます。
前のブログ「アメリカにおける宅配業者の配達について」でも書きましたが、こちらの宅配業者は、不在の場合、玄関先に置いていってしまうので、配達曜日が選べるのと、大き目の保冷剤が入っているのは本当に助かります。
段ボール箱をあけると、レシピが入っていて、どの料理の食材が入っているかということが分かるようになっています。
このレシピには、その料理を作るにあたって必要な食材や調味料・料理手順が載っているので、、後日自分自身で作ってみたいと思った時に、このレシピを見ながら食材を買いに行って、実際に作ることができるので、保存ができるのは非常に有難い限りです。
また、そこに記載されている食材と調味料は、全てパッケージの中に入っています。
今回の料理は、30分程度でできる料理メニューとなっていたのですが、実際にレシピを確認しながら作ってみたところ、40分程度で完成することができました。
Blue Apronの良さ
Blue Apronの良さを纏めると、こんな感じかと。
- 今まで自分が作ったことがない料理が作れる
- 必要な食材と調味料が、必要な分だけ入っている
- レシピがあるので、後日、自分で買い物をして同じものを作ることができる
- 1食当たりの値段がリーゾナブル
- 必要な週だけオーダーできる
自分で料理をする場合、日本食が多いのですが、Blue Apronを始めてから、今まで使ったこともないような食材を使ったり、自分が知らない調理方法があったりと、正直、凄く楽しいというのが本音です。
また送られてくる食材に関しても、どの食材を取ってもすごく美味しく、食材選びにも力を入れていることが分かります。
最後に
今回Meal Kit Delivery ServiceであるBlue Apronについて書きましたが、料理離れが起きているアメリカの状況を反映したサービスで、個人的には面白いサービスだなぁと思うとともに、このようなサービスを通じて、様々な人が料理をするということの面白さを知って貰えればなぁと思います。