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京都大学で特別講義を実施! 京大生と考える、学芸員有資格者の新たなキャリアの可能性をレポートします!

こんにちは!誠勝(広報担当)の最上です。

新年度が始まり、早くも2ヵ月が経とうとしていますが、みなさまいかがお過ごしですか?

去る2024年5月28日(火)、京都大学 学芸員養成課程「博物館情報・メディア論」(担当教員:京都大学総合博物館 五島 敏芳講師)にて、

特別講義「“常識外”の発想で創る学芸員有資格者のキャリア形成の『これから』〜デジタルアーカイブの利活用を通じて〜」が開催され、

当社社長室 室長で上級デジタルアーキビストの寳德真大(ほうとく まさひろ)が登壇しました。

(2024年6月11日追記)当社が立地協定を結ぶ奈良市様にもHPにてご紹介いただいています。

京都大学は、寳德の母校でもあります!
スタッフともども、フレッシュな学生さんたちとの学びを楽しみにして、構内に入りました。

以下、講義の様子をお伝えできればと思います。
記事の末尾には「おまけ」として、当日の舞台裏もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください!


【講義概要】

▲講義中にて解説をする講師:寳徳の様子

当日は学芸員資格の取得を目指す学生の方々にご参加いただき、上級デジタルアーキビスト資格を持つ寳德から、学芸員有資格者のキャリア形成の現状と新たな展開についてお話しし、学生たちに『学芸員有資格者としての今後のキャリアの可能性』に関して考えていただきました。



▲百聞は一見にしかず!ということで当社持参の専用スキャナ―でスキャン作業を体験中。

また講義の後半では、デジタルアーカイブ構築時に用いられる専用スキャナ―を実際に操作をいただくことで、現場の作業を疑似体験いただきました。


【実施の背景】

過去の記事でも触れてきた通り、学芸員有資格者が博物館施設への就職が難しいという現実があります。

そのような中、約70年ぶりに博物館法が改正され、文化庁の博物館部会の議論でも、デジタルアーキビスト人材の育成が国の社会課題として俎上に載せられています。

平成24年からの学芸員養成課程ではデジタルアーカイブに関する内容が盛り込まれており、学芸員資格取得を目指す学生は、今後多様なキャリアの可能性を秘めているといえるでしょう。

こうした背景から、学芸員資格取得を目指す学生が「博物館施設だけでない」選択肢まで視野を広げ、デジタルアーカイブの利活用による新たなキャリア形成を考えるきっかけとしたいーー本講義にはそのような思いが込められていました。


【講師:上級デジタルアーキビスト 寳德のコメント】

「デジタルアーキビスト人材の育成」という社会課題は、まだまだ広く社会に共有されていませんが、確実に国レベルの課題として議論されています。

かつデジタルアーカイブの制作・公開実務は博物館内製である必要はなく、学芸員有資格者にとって、民間企業も含めた多様なキャリア形成の機会を得られる状況になっています。

もちろん改正法の施行からまだ約1年。キャリア形成の確固たるロールモデルは、社会的にも未確立な状態です。そして「デジタルアーキビスト人材の育成」という課題意識が社会に浸透していくまでには、まだまだ時間がかかるでしょう。

とはいえ「キャリア形成のロールモデル」は、指をくわえて待っていても完成しません。民間企業が積極的に動いて、積極的に作っていかなければならないのです。

私たちは、「デジタルアーカイブの構築と利活用の循環」による文化の保存と発展を目指し、こうしたロールモデルづくりに挑戦しています。今回の講義をきっかけに、少しでもデジタルアーキビスト人材の育成への課題意識・興味関心を持つ方が出てきていただければ嬉しいです。


【おわりに】

現在当社は奈良支店にて25年卒人材の採用を実施しているほか、奈良県主催『サマーインターンシップ・キャリア教育 in 奈良』の受け入れ企業としても参画し、デジタルアーカイブの制作・利活用ノウハウを通じて、主に司書・学芸員有資格者の雇用と育成に力を入れています。

今回の講義レポートが、対象となる多くの学生さんにとって「学芸員有資格者としてのキャリア」について考えるキッカケとなれれば幸いです。

▼過去のインターンシップ実施内容を伝えたWantedly記事はコチラ
https://www.wantedly.com/companies/sei-syou/post_articles/534025

【おまけ】

▲講義前に昼食をいただきました^^@京都大学吉田南構内「吉田食堂」

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