私はサツドラホールディングス㈱のインキュベーションチームという部署に所属している三浦(みうら)です。
こちらのnoteには初投稿ということで、書きながら緊張しておりますが(汗×200)
見て頂いた方が少しでも興味・関心を持っていただければ嬉しいです。
世界の中でも日本は人口減少が非常に進んでおり、日本の中でも北海道は特に深刻です。
さらに人口減少だけではなく、高齢化伸び率全国1位、特定健康診査受診率全国ワースト1位など様々な課題が多くある地域で、まさに世界の課題先進地域。
このような北海道で、様々な課題を解決しようと私たちサツドラホールディングスはドラッグストア事業を中心としながらも、分野を飛び越えた様々な機能を持ったグループ会社を擁し、北海道の課題解決に向かってビジネスを展開しています。
今回はそんな私たちの地域と共に取組んでいる事業や事例をお話できればと思います。
地域コネクティッドビジネス?インキュベーション?三浦?となっている方がほとんどだと思いますので自己紹介、チーム紹介をした上で地域コネクティッドの取組みについて書いていければと思います。
■自己紹介
・2014年に酪農学園大学を卒業後、㈱サッポロドラッグストアーに入社
・札幌で3店舗勤務後、翌2015年函館へ異動
・函館では5店舗経験し、2017年に店長へ
・翌2018年に沖縄へ異動し、店長として2店舗経験
・2020年にサツドラホールディングス㈱インキュベーションチームへ出向~ 現在
■インキュベーションチームとは?
インキュベーションチームってなにをやっているの?と社内外から聞かれる事が多いので簡単に説明させていただくと、地域連携窓口/新規事業窓口/地域連携・新規事業に関する各部署間の繋ぎ役を中心にやっており、最近では代表の富山さんからもサツドラの何でも屋と言われています。笑
最近ではインキュベーション(incubation)という言葉を多く聞くようになりましたが、本来の言葉の意味は「孵化する」という意味を持っています。
■地域コネクティッドビジネス/地域との取組み
地域コネクティッドビジネス
地域コネクティッドビジネスとは....
これは私たちサツドラホールディングスが掲げているビジョンで、正式な文言でいうと「ドラッグストアビジネスから地域コネクティッドビジネスへ」というものになります。
ビジョンとはミッションを達成する為に、今の時代や会社の成長の中で私たちがどうあるべきか、を言葉にしたものです。
その先に私たちのミッションである「健康で明るい社会の実現に貢献する」が存在しています。
このミッションは創業以来変わらないもので、時代が変わってもとても新鮮味のあるものだなと感じています。
ただこのミッションを達成させる為には様々な手段が存在して、時代が変わる毎に手段も変わってきます。
私たちは北海道という地域で多くの課題を解決するにあたり様々な構想を考えており、その手段として、これまでのドラッグストアだけの枠を超えた展開が必要だと感じ、「地域コネクティッドビジネス」というビジョンを掲げています。
細かくお伝えしていきたいところですが...先日代表の富山さんもnoteに書いていたので是非コチラをご覧ください!
地域との取組みについて
私たちは先程のビジョンを掲げながら、様々な地域と連携を行っており、現在は4町と「包括連携協定」等を締結しています。
◇江差町
◇東川町
◇利尻町
◇大樹町
そもそも包括連携協定とは?みたいなところもあると思います。
包括連携協定とは
「福祉・環境・防災・まちづくりなど、地域が抱える様々な課題に対して自治体と民間企業等が双方の強みを活かして課題解決に向け連携していく」という取組みです。
とは言ってもなにをやっているのか分かりにくいと思いますので、サツドラHDが特に深く入り込んでいる「江差町」の取組み事例をご紹介いたします!!
と思いましたがその前に少し江差町の紹介を。
江差町
江差町は人口7,500人程の小さな町で、歴史や文化が残されており、街並みや景色がとてもキレイな町です。
江戸時代~明治時代初期まで「鰊漁」で栄え「江差の五月は江戸にもない」と言われた程だったそうです。そんな鰊漁が栄えた当時の家が残っていたり、鰊漁の時に歌われた当時の歌が残っていたりと、とても歴史や文化を感じる事が出来る町です。
いにしえ街道
開陽丸
その他にも北海道で一番歴史のある祭り「姥神大神宮渡御祭」があります。このお祭り期間中は人口7,500人の町がなんと3万人になるそうです笑
行きたい...!!
姥神大神宮渡御祭
最近では江差町で有名な観光名所「かもめ島」でグランピングならぬ「マリンピング」が話題となっています。
これも景色が良さそうで、もう最高ですね...
マリンピング
歴史、文化、お祭り、景色だけではなく、ご飯も美味しいです!!
お店を紹介したいところですが、長くなりますので・・・
コチラをチェックです!
ちょっと長くなりましたが、こんなにエエ町なんですよ。
行った事がないという人がとても多いですが、是非一度は足を運んでみて下さい。
江差町との事例
ということで話を戻して江差町×サツドラの取組みをご紹介。
江差町とサツドラホールディングスは2020年3月27日に「包括連携協定」を締結しました。サツドラと町村では初の包括連携協定の締結でした。
連携協定の締結内容としては次の6つを軸としています。
1.まちづくりや地域の振興、発展に関すること
2.一次産業の振興に関すること
3.歴史や文化、観光資源の活用に関すること
4.地域振興を担う人材の育成に関すること
5.災害時における生活物資等の供給に関すること
6.前各号に掲げるもののほか、前条の目的を達成するために必要な事業に関すること
これらを軸としながら、江差町の課題(テーマ)を洗い出してもらい、その課題に合うサツドラグループの機能を掛け合わせ、最終的な姿(ゴール)を設定した上で、町の課題解決に向けて動き出しました。
テーマに沿った形で、実際になにをやっていけば良いのかイメージを共有し、どういう取組みを行えば、どのような効果が出るのかという点も踏まえながら、実際の取組みを考え実行していきました。
そして実際に取り組んでいる内容がコチラです。
5つのテーマの中で、江差町さんと協力をしながら様々な取組みを行っており1つずつ紹介していきたいと思います。
1)健康(医療・福祉)
サツドラが出しているウォーキングアプリ「サツドラウォーク」を町全体としてPRしていただき、町として取り入れていただきました。
実際に使っている町民の方からは、「歩くのが楽しくなった」「通勤を徒歩にした」等ありがたいお言葉もいただく事ができました。
その他には、フィットネス講座、管理栄養士による栄養相談会も行いました。こちらはコロナ禍という事もあるので、現地開催もやりつつオンラインでの開催も推進していきました。
こちらは他の記事でサツドラ管理栄養士の髙橋さんが紹介してくれますので、是非見てみて下さい!
2)地域産業/経済
ここの取組みが一番インパクトのある出来事だったかもしれません。
2021年5月17日に初の自治体オリジナルEZOCA「江差町EZOCA」がデビューしました。
サツドラグループのリージョナルマーケティングが運営する北海道共通ポイントカードEZOCAの一つで、EZOCAの種類としては11種類目となります。
江差町EZOCAの強みは、「利用すればするほど町へ還元される」という点です。域内還流を活性化させるという目的を持ち町内のサツドラで使用すると町内へ還元されるというスキームを組んでいます。
更に町内40店舗の商店街でもカード利用可能となっており、江差町全体のカードとして活用されています。
町へ還元されたお金は、健康診断時等に町から町民へ付与予定の健康ポイントや、歴史や文化を維持する為に活用されていく予定です。
まさに「町民の町民による町民の為のカード」だと勝手に思っております!
3)コミュニティ
ここでは町民の方と触れ合う事を目的とした活動を行いました。
実際に講師を招き、ノルディックウォーク体験会や、サツドラのビューティトレーナーを活用した、大人のエイジングケアセミナーを実施。
さらに町の美化を目的とし、えびす浜の清掃活動等を行いました。
ただ単純に事業をやっていれば良いという訳でもなく、町民の方と実際にコミュニケーションを持つことは、シンプルに必須だなと実感しました。
今後は店長や店舗従業員の方も参加できるような形を組めれば、更に町と密接な関係を築いていけるのではないかと思います。
4)移動
現在取り組んでいる真っ最中で、具体的な動きはこれからになります。
何をやるのかと言いますと、「江差町でMaaS事業を展開し、町民のスムーズな町内移動を実現する」ことです。
2020年11月4日に関係各社、大学と提携を結び地域課題の一つとなっている「移動」を解決する為に取り組んで行きます。
5)教育
ここでは高齢者向けのスマホ教室を開催。
高齢者の参加者が親しみやすいように、現役大学生を講師に迎え、一方通行(講師1人のみ)の教室ではなく、双方向(複数人)でスマホを教えられるような環境を整え実施しました。
当日は講師だけで教える予定が、想像を遥かに超える大盛況。笑
町職員、私たちインキュベーションチームも入らないと追いつかないくらいでした。
入っても追いついてはいませんでしたが笑
正直な話、LINEくらいは普通に出来るだろうと甘い考えを持って挑みましたが、若い世代と上の世代の間にこんなにも差があるものかと驚きました。
「LINEは来るけど返し方が分からない」「スタンプってどうやってやるの?」「LINEで電話できるの?」「アプリってなに?」などなど。
これがリアルな現状で、聞きたくても聞ける環境が多くはないのです。
だからこそこのような機会を我々が設けて、情報を提供していく事は本当に重要な事だなと思います。
何か1つだけでも出来る事が増えれば、見える世界も変わってくるのも事実で、教室の後半にはコロナ禍で会えなかったお孫さんとテレビ電話で会話をしたり、LINEを通して家族と会話ができたりと、教室を終えた後には笑顔で「ありがとう」「また来たい」などありがたいお言葉を頂きました。
キャッシュレス決済やネットショッピング、SNSなど若い世代が何気なく使っている機能を教えていく事も必要ではありますが、実際に地域の住民の方が必要としている機能は違ったりするので、地域毎にあった機能、情報、サービスをいかに提供していくかという事、私たちがやるべき事というものを明確に強く感じる事ができました。
2020年度(2020年5月16日~2021年5月15日)は以上の事業を行ってきました。
勿論2021年度も昨年同様に5つのテーマに沿った形での事業展開を行います。
昨年はイベント中心の取組みを多く行いましたが、今年はこの取組みをいかに「仕組化」できるかというところに焦点を置いて取り組んでいきます。
昨年のイベントでは参加者の方からは本当に嬉しいお言葉をいただく事ができましたが、昨年実施した事がすぐに課題解決になるかと言えば別の話。
今期は昨年同様、健康イベント等を継続的に行いながらも、イベントを実施した事によって、どのようなデータを取っていけるか、そのデータを江差町の課題解決にどう活かすかというところも推進していきたいです。
長くなりましたが、サツドラといえば「ドラッグストア」。
このイメージがまだまだ強いですが、実は色々とやっております。笑
「地域コネクティッドビジネス」もまだまだこれからです。
冒頭にも書きましたが、現在は4町と包括連携協定を結んでおりますが、他の自治体さんともお話をしています。
昨年から共に取り組んでいる江差町さんの事例を先行事例とし、「江差モデル」を作りあげる事ができれば、多くの自治体の課題を解決できると考えています。
その為にまずは江差町のアップグレードに更なる注力を注いでいきます!
今後は他の自治体や、更に詳しい内容も書いていければと。
※本ストーリーはサツドラホールディングス公式note編集部による記事を転載致しております。こちらもぜひチェックしてくださいね!