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会社の支援で10個の資格を取得。未経験からエンジニアとして開花

PROFILE
■佐々木 康晴

東京・市ヶ谷にオフィスのあるIT企業・ルーシップは、SES事業の他に、世界的な営業支援ツール『セールスフォース』の導入・活用コンサルティング事業も手掛けている。この事業を発案し、立ち上げたのがエンジニアの佐々木康晴。新事業の運営にも、現場での開発プロジェクトにも、さらには自社内の業務ツール開発にも携わり、ルーシップの成長を牽引している。エンジニアとして大活躍している佐々木だが、実は、業界未経験でエンジニアに転身したという。今回は、未経験入社からどのように成長を遂げたのか、そのキャリア・ヒストリーを本人に語ってもらった。

未経験者の成長を支える教育制度が魅力だった

最初に、自己紹介を兼ねて、佐々木さんがルーシップに入社するまでのキャリア・ヒストリーを聞かせてください。

私は、ITとは全く異なる業界から転職してきました。元々、教育大学で学び、保健体育の教員免許を取得。卒業後は、身体や健康に関連した仕事をしたいと思い、エステティックサロンや、エスティシャンの養成スクールを展開している会社に就職しました。入社後は、地元である東北のスクールでインストラクターを担当。ところが、2年半ほど働いた後、東京本社の情報システム部に異動になりました。それがIT業界へ転身する、きっかけでしたね。

異動してからは、社内の業務システムの運用保守や、営業支援ツール『セールスフォース』を使った顧客管理を担当。ITに関わる仕事をしていく内に、どんどん興味が湧いてきて。「もっと専門性を高めたい」と考え、IT企業に転職することにしたのです。そして、様々な会社の中から、ルーシップの母体となるIT企業を選びました。未経験からエンジニアへとスキルアップできる教育制度が充実していましたし、SESなので色々な仕事が経験できることが決め手でしたね。その2点については、母体となる会社から分離独立してスタートした、ルーシップも同じ。そのため、私も設立と同時に、ルーシップへ転籍しました。


上司からの無茶振り(笑)が成長の糧に

入社後、一人前のエンジニアへと成長する上で、会社からどんな支援がありましたか。

まず、入社直後の3ヶ月間は、研修を受けて基礎を学びました。前職で情報システム部に在籍していたとはいえ、現場に出て通用するレベルではなかったので、研修で学べたことはありがたかったです。

また、資格取得支援制度も活用しました。合格すれば費用を会社が負担してくれるもので、『Oracle認定Javaプログラマ』や『LPIC』などを取りました。3年間で10種類ほどの資格を取得したので、ルーシップで一番、多くの資格を持っているのは私かもしれません(笑)。資格は客観的にスキルがあることを証明してくれるものなので、未経験からスタートした私には心強い武器になりましたね。

10種類はすごいですね! では、上司や先輩のサポートで役に立ったものはありますか。

ルーシップの取締役である、仁田脇さんと一緒のチームで現場に携わり、OJTで鍛えていただいたのが大きかったです。仁田脇さんは、私にとってチャレンジングな課題を与え続けてくれました。例えば、ユーザーインターフェースの設計業務をメンバーに割り振る時、最も複雑な表示画面を担当するように言われて。とんでもない無茶振りでしたが、そこは負けず嫌いな性格なので、何とか完成させました。きっと仁田脇さんは、そうした私の性格も見抜いていたのでしょうね。

そうやって経験を重ね、勉強していく内に、気が付くと、お客様からご指名で「佐々木さん、お願いします」と言われることが増えていました。


新事業を発案して立ち上げた

お客様から指名されて仕事をいただけるのは、エンジニア冥利に尽きますね。では、そのように挑戦を続けることで自己成長を遂げてきた佐々木さんが、今、挑戦していることを教えてください。

ルーシップの新事業立ち上げです。これだけ多くのハイスキルなエンジニアが在籍しているのだから、SESだけでなく、もっと事業の幅を広げてもいいのでは、と考えたのです。そこで、前職でも経験した『セールスフォース』について、企業への導入・活用コンサルティングの事業を企画。上司に提案したところ、すぐにゴーサインを出してもらえました。

最初は私を含め3名で始めたプロジェクトでしたが、今ではセールスフォース・ジャパンさんからも私達のコンサルティングを評価していただき、ユーザーをご紹介いただけるまでに。プロジェクトメンバーは15名に拡大しました。お陰様で新事業の業績はずっと伸びています。


大活躍している佐々木さん。ルーシップの自慢できるポイントはどんなところだと感じていますか。

チャンスを与えてくれることと、提案が通りやすいところだと思います。例えば、「体調不良なので休みます」といった、社員から会社への勤怠連絡のシステム化。以前はメールで連絡するだけだったのですが、システム化することで勤怠のデータベースを作れるのではないかと思って、簡易的なツールを作ってみたのです。それで、「こんなものを作りました」と上司に報告したら、ものすごく褒められて。今も会社として使ってくれています。

風通しの良い会社ですね! 最後に、今後の目標を聞かせてください。

『セールスフォース』の導入・活用コンサルティング事業を更に発展させて、いずれはルーシップから分離独立させて、新会社にしたいですね。ただ、「その新会社の社長になりたいか」と言われると、まだそこまでは考えていません。会社や事業を運営していくことよりも、新しいことに挑戦し続けていきたい。現場の仕事も続けていきたいので、悩ましいところですね。

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