こんにちは。内定者の近森です。3周目が回ってきました。今回は「入社までの過ごし方」です。僕はこの3ヶ月ヨーロッパ(計8ヵ国)を回っていたので、その事について書こうと思います。(トップの写真はポルトガルの大航海時代を称えたモニュメント。あの時代の冒険心は僕の比じゃないんでしょうね。鳥肌です。)
内容に入る前に、感謝すべき事ですが、僕はいい教育を受けてきたと感じています。小学生の頃から学習塾に入って、私立の中高一貫校に進み、そして東京に私大へと進みました。僕のラインの友達を見れば、医学部やロースクールや国家公務員や有名企業の社員が綺麗に並んでいます。この光景を見て、自分の当たり前が社会の平均値から離れていて贅沢なのではないかと考えたりしていました。それと同時に、考え方が守りに入っているのではと引っ掛かっていました。このまま無難に過ごして行けばそれなりの人生を歩んで行くだろう的な、自分のやりたい事があっても何かを言い訳にリスクを負わなくなっていくのではないかという恐怖を感じていたんですね。
そうした背景があり、様々な価値観に触れてみたいという事、思い切って冒険をしたいという事で約3ヶ月ヨーロッパを回ってきた次第です。分かってます。この発想自体が贅沢ということを。ただやりたいなと思ってた事を多少無理してでも出来た事が何よりの成長です。
ここからが本題!!
この3ヶ月様々な経験をしました。思い出した事を少し書きます。
-クリスマスイブや日曜日に教会のミサに参加しました!観光で行くような所ではなく小さな街の教会だったので、権威や繁栄ではなく安らぎやコミュニティとして根付く宗教を見れたのは新鮮でした。
-兵役終わりのバカンス中の韓国人と飲んだのも印象的でした!体は鍛えられていましたが、年齢的にも日本の大学生とほとんど変わらない雰囲気で、本当に国防を担ってたのかと不思議な気持ちに。そこにバルセロナっ子もいて、同じ民族同じ言語なのに統一できない国(韓国と北朝鮮)と、異なる言語異なる民族なのに統一された国(スペインとカタルーニャ)についてディスカッションみたいなのが始まり、日本にいるとあまり感じないナショナリズムを触れることが出来たのもいい思い出です。
-あとは中国人の英語を本気で中国語だと思った事件ですね!ホステルで中国人に話しかけられて、何言ってるか本当に分からずとりあえず笑顔を返したら、なんか苦笑いされました。けどその後カリフォルニアっ子とその中国人普通に会話してました。はい、僕が悪いんですね。きっと僕の英語もジャパングリッシュなんて言われてたことでしょう。
-他にはくだらないですがスペインでバルに通いすぎて、お会計でワンシックスティーはまだ考えるけどウノセセンタならすぐ払えるようになってました!あのちょい飲み文化は最高です。しかも安い。
-あと衝撃だったのは、英語の上手なイタリア人になんでそんな喋れるのか聞いたら、仕事に就くために英語を勉強したって言われたこと!さらに言えばポルトガルでマリファナって声を掛けられた時、普段は無視してたんですがお酒を飲んでいたのもあってお金が無いから無理だと返答してしまったら、すぐそこで現金下ろせるよって返されたのも覚えてます。一枚上手でした。流暢な英語とクレバ―さを兼ね備えた人がマリファナ売ってるんですね。日経平均がどうとか見るよりはるかに勉強です。
‐最後に、口を開けばあの女の子が可愛いとかしか言っていなかった中年クロアチア人が、毎晩寝る前に靴だけは磨きよるんですわ。ずるいわー。そんなん日本で教えて貰ってないよと。あの瞬間だけは彼を尊敬しました。
一人旅だったので普段なら見過ごすような事をいかに面白く捉えられるかの戦いでした。なので、話をするとまだまだ色んなエピソードがあって止まりません。(ここではうっすい箇条書きみたいになりましたが。) ただやっぱり経験するとしないとでは大きな違いだなと。高校の世界史で興味のなかった内容も、実際訪れてイメージが湧けばかなり親しみを持てました。新鮮な光景が感性を刺激するのは当然ですが、自分の持っている知識が目の前の光景と結び付く、この感覚がたまらなかったです。これからの日常生活において、いかにこうした刺激を得て過ごせるかが課題です。
振り返って3ヶ月何より楽しかったです。この経験をどう活かすかというよりは、経験がどこかで勝手に活きてくるものだと僕は考えています。なので仕事にどう活きるかは僕にも分かりません。ですが、とにかくいい男になって帰ってきたと思います。