偶然か必然か、RITにはエンジニアと起業の学校G’s ACADEMY出身のエンジニアが3名在籍しています。全国に情報通信業を営む企業が約1万2000社もある中で、同じエンジニア養成スクール出身者が3名も集まるなんて、これは何か理由があるのかもしれない!と、お三方に話を伺いました。
メンバー紹介
Mさん(左)2019年入社。ジーズアカデミーTOKYOフルタイム総合LABコース5期生。
岸本さん(中央)2020年入社。ジーズアカデミーTOKYOフルタイム総合LABコース5期生。
川野さん(右)2021年入社。ジーズアカデミーTOKYOフルタイム総合LABコース9期生。
Q.RITとジーズアカデミーは似ていると感じるところはありますか?
– チャレンジしたい人と課題・技術が集まる場所
M)RITはチャレンジを応援する会社で、ジーズアカデミー(以下、ジーズ)も何かにチャレンジしたい人が集まっている場所っていう、そんな親和性はあるかなっていう感じです。
岸本)ほんとそれだよね。
川野)結構RITとコミュニティの性質が似ているのかもしれないですね。ジーズはこういう課題を解決したいから技術を学びたいっていう人が多いですけど、RITも日々提案というか、クライアントさんの課題がたくさん集まってきていて、それに対してデザインも含めて技術ができる人が集まっているという。課題と技術が集まる場所という意味で、とてもシームレスにジョインできる。コミュニティとしてすごく似ているなって思います。
– 技術は課題を解決するための手段という考え方を持つ、ちょっとドライなエンジニア集団
M)基本的にRITっていう会社は開発の際にMVP(Minimum Viable Product *)の作成から入りますけれど、ジーズでも「なぜMVPを作るのか」を教えてもらいました。RITで求められるMVPの知識を身につけている人がジーズにも多いので、根本的な考え方から合っていると思います。
岸本)本当にそうだよね。なぜMVPを作る必要があるのかを考えるときに、必然的にビジネス側の側面も考慮せざるを得ないってなったときにソフトウェア開発だけではなく、その事業も理解をする必要があるよねっていう前提がRITにも僕らの通っていたジーズにもあって。他の受託会社だったら、そこまでエンジニアが考える必要ないっていうケースが多そうじゃないですか。そういう意味ではRITは親和性が高いのかなって思いましたね。
川野)やっぱりRITのエンジニアは、デザインもそうですけど、ビジネスデザインの理解もかなり求められますよね。そこはジーズのコンセプトである、「技術を手段として捉える。加えてビジネスを立ち上げる」じゃないですけれど、各々作りたいものを課題に沿って作るけど、その課題を解決するための手段としてのプログラミングっていう考え方をコンセプトにしているので、ある意味技術に対してちょっとドライなエンジニア集団。技術を手段として捉える、そういうところが染み込んでいますよね。
岸本)それ、かっこいい!
川野)ありがとうございます(笑)。RITのエンジニアとしてクリアしなきゃいけないのって、その技術ももちろん必要ですけど、単価に対して価値を出すためには技術だけじゃなくてビジネス的にどの機能を優先に開発するとか、どういうUXを実現してあげるかっていう、進む方向によって技術の価値って違ってくると思うので、そういう方向性を正しく定めてあげるみたいなことも必要になりますよね。そういう意味では技術だけを教えるスクールではなく、ちゃんと事業作りのための授業があって、そこを成功させるための手段だと捉えているところが良いところだなと思っています。
*完全な製品・サービスではなく、顧客に価値を提供できる最小限のプロダクトのこと。顧客が抱える課題を解決できる最低限の状態で製品・サービス提供し、リリース後は、顧客からのフィードバックなどを参考に、新機能の追加や改善点の見直しを図ること。
– 自走するのが当たり前
岸本)最近カジュアル面談や一次面接を担当させてもらっていますが、担当者としてRITのカルチャーに合っている人かなっていうことを見定めるわけじゃないですか。その時にやっぱりジーズに来るような自分で目的をもってどんどん行動していくような自走力の部分を評価対象として見ることがあるかなと思って。
M)うん、そうですね。RITからすると選考の過程において自走力があるのかなっていうところと、ジーズでもRITでも言われたことではなく、自分やお客さんの課題をプロダクトにするっていう方針なので、普段どういうことを考えてどういう課題に対してどういうアプローチをする方なのかなっていうのは気になりますね。
岸本)そう、まさに! 自走できる人ってやっぱりパッションがあったりするわけじゃないですか。実際にRITで働くと、あれをしろ、これをしろとは言われないし、自走するのが当たり前だよねっていうベースだから、言われたことをやるじゃなくても、自分で何かしらしてるみたいな。そういう働き方なので、ジーズに関わっている人には合った働き方の会社かもしれないです。
川野)RITにマッチする人はジーズにいる可能性が高いみたいなことですね。確かに、ジーズではこういう風に開発しろとか、型に押し付けるようなことはしないですもんね。基本自由で、作りたいものに対して最適なものを選んで自分で学ぶっていうスタンスなので、何かプロダクトを作り上げた人は、ある程度自走できる人なのかなと感じます。
– 多様性のある環境
岸本)ジーズに来る人って、いい意味で変わった人が多かった記憶があるんですよね。
M)そこら辺はRITとジーズの親和性はあると思う。RITで感じるのは真面目な人が多いことと、変わった人を排除しないっていう所だし。
岸本)確かに。
川野)ジーズには起業したいとか、技術を持っている、持ってないに関わらず、キャリアをある意味捨てて、来る人は結構いますね。学生さんもいますし、あとはSIer辞めてくるパターンも。でも本当に多様でエンジニアリングに直接関係ないような、大学関係の仕事している人とか化学系メーカー在籍ですっていう人までいて、多様性はすごいありましたね。
岸本)みんな違うし、いろいろなバックグラウンドの人がいますよね。RITにもジーズにも。
M)実際ジーズは面白かったよね。
岸本)面白かったね。大人の夏休みっていう感じで。
M)そうね、モラトリアム的な。
川野)パンチラインきましたね(笑)
岸本)最初はきついけど、めちゃくちゃ楽しい。
M)そうね。
岸本)だってジーズで出会った人とか、今でもあったりするし連絡とったりしますもんね。しません?
川野)しますします!
岸本)昔働いていた会社の人とは全然連絡をとらないけど(笑)、それぐらい親睦を深められる場所だよね。
川野・M)確かに!
Q.ジーズ在学時にもっとやっておけば良かったことはありますか?
岸本)僕はないですね。出せるカードは全部出してきました。出し惜しみするほど優秀じゃないので、できること全部やってきました。
川野)僕は「技術書をもっと読んでおけばよかった」と思いましたね。授業のままにやってきましたけど、ジーズ最後のアウトプットでコードがめちゃくちゃ汚かったんです。もっと技術書とか読んでおけば綺麗になったのかな、もっと早く作れたのかなって思ったりしますね。逆にRITに入った後、技術書を読むようになったので、こんないい学び方があったのか、みたいな。(在学中の)半年間、日中は仕事がないわけなので本を読む時間はあったのに読まなかったんですよね、あんまり。ものすごくもったいないことをしたなって思っています。
M)ジーズにいる間に、「何かをちゃんとリリースしてお金を稼ぐ」みたいな経験をしたかったですね。お金を稼ぐために一つのプロダクトを作って、サービスとしてローンチするって、就職してからだとなかなかできないので。RITだったらそれができる環境ではありますけど、ジーズ在学時は時間が潤沢にあって、いつでもサービスの壁打ちとかもできる所だったので、やっておけばよかったなと思います。
川野)うん、確かに。1回リリースすれば本業があってもメンテはなんとかできますよね。
M)そうですね。サービスでお金を稼ぐっていうのは1回やってみたかったな。
Q.エンジニアとして成長を実感できていますか?
岸本)僕はありますね。それこそMさんと一緒にプロジェクトをすることが多いですけど、フィードバックをたくさん貰えるんです。友達だからこそ言いやすいし、はっきり言ってくれることもあるので、そういう意味でも成長するいい環境ですね、僕は。ラッキーだと思っています。
M)……。
岸本)え、なんか言ってよ!
M)あ、え、そうなんだ、そういう風に思っていたんだ。そうだなっていうね。
岸本)Mさんのケースはどうなのか教えてよ。
M)うん、成長はしています。コードレビューもしてくれるので、一般的に通用するようなコードになれますし、クラウドも自分で触ることができるので、コードを書くだけではなくて、インフラ面から自分で考えて作ることで成長できていると思います。
川野)Mさんのおっしゃっているコードレビューもそうですし、フロントとバック、インフラまで全部触れて、かつ、ビジネス観点とかデザイン観点を考えなきゃいけないので、RITの環境はサービスを作るにあたり、技術だけでなく全体的に力がつく環境だなと思っています。ジーズ時代からの変化としては、ジーズの時は課題があって、解決するためにコレが必要だけど、ちょっと面倒くさいから一旦置いとこうみたいなことをしていたけど、今はその課題を解決しないと価値にならないので、解決した上で新しい技術を半強制的に楽しみつつやり抜くっていうのは力になります。あとはいろんな案件に関われるので、そのたびに新しい課題と新しい技術に触れるっていうことが半年から2年ぐらいのスパンで出来るっていうところですね。一番力がつく環境というか成長できる環境に居るなって思っています。
――
みなさん、ありがとうございました!
「チャレンジしたい人と課題・技術が集まる場所」「技術は課題を解決するための手段という考え方を持つ、ちょっとドライなエンジニア集団」などなど、パワーワードが連発した座談会でした。言葉通りのカルチャー、仕事環境なので、少しでもRITに興味をもっていただけたら幸いです。