自社の音ってなんだろう?Relicが取り組んだ"社員が参加できるソニックブランディング" | 株式会社Relic
事業共創カンパニーRelicは、前回記事「私たちは何者なのか?組織と事業の急成長に併せ取り組んだ1年のブランディング活動を振り返る。」でお伝えした通り、ブランディング活動に取り組んでいます。その...
https://www.wantedly.com/companies/relic/post_articles/894703
事業共創カンパニーRelicは昨年からブランディング活動に取り組んでいます。
2015年に創業したRelicは新規事業開発を支援するBtoB企業、そして多くの支援がITテクノロジーを駆使するため無形商材の企業です。
なぜ、私たちはブランディングに取り組むことになったのか、そしてどんな取り組みをしているのか。
もしかしたら似たような企業の方の参考になるかもしれない、そんな思いでnoteに残していきます。本記事ではブランディング活動を始めることになった理由と、取り組み概要を簡単にご紹介していきます。目下、ブランディング活動は継続中なので、今後、各取り組みをフォーカスした記事も投稿していきます。
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Relicはここ数年で従業員数が急増し300名を突破、併せて地方拠点の急速な拡大により働く場所も多様になりました。(Relicグループは、開設準備中の拠点含め全国23拠点展開中)
また、Relicの事業は「新規事業開発」に特化し、①SaaS型プラットフォームを提供する「インキュベーションテック事業」、②総合的かつ一気通貫で新規事業やイノベーション創出を支援する「事業プロデュース/新規事業開発支援事業」、 ③スタートアップ企業への投資や大企業との共同事業/JVなどを通じてイノベーションを共創する「オープンイノベーション事業」という3つの柱となる事業を統合的に展開しています。
ITスタートアップとしての側面、プロフェッショナルサービスの側面、はたまたVCのような側面など、多様な側面をもつことから、会社の説明も複雑になってしまい、社員からしても説明コストが高い会社です。
「新規事業開発」を多様な側面から支援できることから、Relicの組織としての魅力は様々あるものの、その魅力がどうにもすべての社員へと伝わっていないと感じていました。
組織と拠点が急拡大するなかでこの課題を強く感じ、Relicはブランディングに取り組むことを決めました。
昨年から現在までに取り組んだことは上の6つ。インナー/アウターともに両面で取り組んできました。
なかにはソニックブランディング(音のブランディング)として、自社を象徴する音である「象徴音®」を活用したBGMやサウンドロゴなどブランドキットの制作など社会的にも珍しい取り組みもあります。
Relicが大切にしている姿勢や考えをいかに表現し、伝えていけるのか。その前に私たちの魅力ってどんなところにあるんだろう?という再認識から始めていきます。本記事では1年間の取り組みをざっくりとご紹介していきます。
2023年2月、まず始めに取り組んだのはブランドを再認識するところから始めました。Relicが資本業務提携を結んでいる新規事業開発のUIUX・ブランディングに特化した株式会社SEESAWに協力を仰ぎ、「Relicの事業としての強み、ブランドとしての魅力」を整理するワークショップを開催しました。
ワークショップではRelicという企業全体としてのブランドストラクチャの整理だけでなく、ビジネス職を中心としたビジネスイノベーション事業本部と開発職を中心としたプロダクトイノベーション事業本部の2つの組織のブランドストラクチャも整理し、組織ごとの強みや特徴も改めて考え言語化していきました。
それぞれの組織の「機能的価値」と「情緒的価値」を掘り下げていく中で、Relicを表現するさまざまなキーワードが挙げられていきます。その中から、次なるブランディング活動につながるRelicのブランドパーソナリティも生まれました。
組織ごとの強みや魅力を整理した本ワークショップを終え、一つ目のアウトプットとして生まれたのが「Relicの強みと特徴」を紹介するWebページです。
本社を東京・恵比寿の恵比寿ガーデンプレイスタワーに構えるRelicは、2023年12月にRelicホールディングスの全グループ会社とともに新オフィスへと移転しました。
(場所は変わらず恵比寿ガーデンプレイスタワー、8階から19階へと拡大移転しました)
最大の特徴は、Relicホールディングスのグループ会社が居を共にするだけでなく、新規事業開発支援の同志であるSEESAW社・Spready社とも同居する点です。
Relicは2社へ出資しており、これまでも業務提携・協業を行ってきましたが、今後は新規事業開発・イノベーション創出支援領域における各社の特徴や強みを生かした包括的な連携をよりスピーディに、より強固に実現できます。
企業の垣根を超えたコミュニケーションの場としても進化した新オフィスでは、各社エリアの中間地点に自由なコミュニケーションができる「Synergy Hub(シナジーハブ)」を設置し、偶発的な出会いや雑談を楽しむことができます。
「1.ブランドの再認識」プロジェクトで言語化されたブランドパーソナリティや自社の魅力をより表現するために、コーポレートサイトと採用サイトを全面リニューアルしました。
また、Relicは2020年から新卒採用を毎年実施しており、新卒世代に向けても自社を適切に伝えるために新たに「新卒専用の採用サイト」も新設。
以前のコーポレートサイトや採用サイトでは、言葉では表現しているものの、Relicで働くメンバーの顔や姿があまり伝わっておらず、事業内容や働くイメージが湧きにくい印象がありました。
刷新したコーポレートサイトや採用サイトでは全面的に“Relicで実際に働くメンバー”の写真を起用し、よりリアルにRelicという会社をイメージしていただけるよう設計されています。
<コーポレートサイト>
<採用サイト>
また、新たに生まれた新卒向け採用サイトは、制作を2023年春に新卒入社したデザイナー星野が担当し、同年代に向けた目線から作られました。特にインタビューページでは、新卒社員が輝くようなレイアウトを心がけたとのこと、大学生のみなさんに伝わることを願います。
<新卒向け採用サイト>
<デザイナー星野のインタビュー>
https://relic.co.jp/new-graduate/interview/interview-detail-4/
さまざまなアウトプットが生まれ、Relicが掲げるVision/Mission/Valueがオフィスやサイトへ体現されていく中、掲げるメッセージが社内メンバーから理解されているのは感じるものの、日頃飛び交う言葉としては硬いかもしれない…と感じたブランディングチーム。「もう少し砕けていて親しみやすく、共感しやすい言葉があればもっと伝えやすい!」と考え、合言葉をつくることになりました。
そうして生まれたのが、「CRAZYing For AMBITION(大志に狂い続けろ)」という言葉。
この言葉は、事業を作り続けるRelicが、挑戦者よりも挑戦者であり続け、みんなが矢面に立つ事をどこか面白がり楽しむ、クレイジーな側面を持ちながら大志というインパクトある成果を生み出す為の合言葉です。
これまでどこか伝わりにくかったRelicという会社がこの一言で伝えられる、そんな風に感じます。
ここまでの取り組みに加え、より多角的にRelicを表現するため、Relicでは象徴音®を活用したソニックブランディングにも取り組みました。
象徴音®は自社を象徴する音で、コミュニケーション課題を“音”を活用し、解決するクリエイティブ・サンプリング・コレクティブ「スポンジ バンッ バンッ」が開発しました。
BtoB且つIT企業であるRelicの音とは何なのか?
本取り組みでは社員が自ら「Relicの象徴音®」を探索し制作過程に参加し、9曲のBGMを始めとしたブランドキットを制作しました。詳しくは下記記事をご覧ください。
さらに、インナー向けの取り組みとして新たにDos&Donts(行動規範)を制定しました。Relicがかねてより大切にしている価値観「Relic-ism」を体現するために、私たちはどのような行動を取ると最短で体現できるのか?
5つの価値観である「Responsibility:絶対的な当事者意識を持って、使命と責任にコミットする」「Entrepreneurship:大志を持って構想を描き、リスクと共に勇敢に挑む」「Lean:呼吸するように志向し、思考し、試行する」「Integrity:大切な人や後世に誇れる高潔さと誠実さで、すべてに向かう」「Co-Creation:大義ある事を成すために、顧客や同志と共創する」、これらを体現するために私たちが「すること/しないこと」を30の行動規範としてイラストも交えわかりやすくまとめています。
2023年2月に始まったブランディング活動、これまで6つの取り組みを行いアウトプットとして現れてきました。
しかし、一連の取り組みを活用し、従業員や社外の関係者の方々に伝えていく活動はここから始まっていきます。
私たちRelicの「私たちは何者なのか?」という問いに対する解答をみなさんに感じてもらうため、これからもブランディング活動を続けていきます。
CRAZYing For AMBITION、大志に狂い続ける私たちを、今後もよろしくお願いします!