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昨年10月から始まったPivotal社との協業プロジェクト。社内でも「Pivotal」というワードはよく聞くようになったものの、Pivotalとのプロジェクトが具体的にどのように進められているのか、実は社内でもあまり知られていない。それだったら・・・と、年の瀬が迫った12月某日午前8時45分、ラクスルから半ば“出向中”のプロジェクトメンバーの1日に密着すべく、Pivotalジャパンのオフィスに到着。
壁一面のコーポレートカラーが目を惹くすっきりとした受付を抜け、その先に広がるラウンジスペースでは、すでに朝食をとりながら談笑をするグループが何組もテーブルについていた。朝食は毎朝無償で提供されるらしい。曜日によって変わるそのメニューは種類も豊富で、美味しそう。朝食を目当てに時間に余裕を持って出社する社員も多く、この時間はチームにとっても大切なコミュニケーションの時間になっているそう。
▲六本木にあるPivotal Japanの受付。その先には・・・
▲ガラス張りの会議室の奥の窓から光が差し込み開放的なラウンジ。さらに・・・
▲ラウンジには広いキッチン設備も!
▲カウンターに所狭しと並べられた朝食はすべてフリー。内容は曜日によって変わるそう!
▲8時45分。朝礼前には朝食を食べながら談笑したり、軽いMTGをしたりと、和やかな雰囲気
9時6分、時間を知らせる銅鑼が鳴り、出社している全員揃っての朝礼が始まった。ちなみに“6分”というのはたまたまではなくそう決められている時間。9時ちょうどだと遅刻者が多く、9時5分にしてもまだ「もう少し遅くして欲しい」という声があがり、協議の結果「9時6分」というところに落ち着いたのだとか。朝礼ではその日の“ニューフェイス(新参者)”が一言自己紹介をしたり、共有事項の伝達があったりと和やかな雰囲気のまま5分ほどで終了。最後は全員で一本締めをして持ち場に向かう。
▲デジタル時計の横に置かれた銅鑼が鳴ったら朝礼開始の合図
▲朝礼の様子。共有事項などの他、その日の“New Face”の自己紹介なども。日々いろんなプロジェクトが行われ、人の出入りが多いPivotalならでは
▲朝礼を終えたらみんなで朝食の片付け&各自コーヒーなどを淹れて持ち場へ
▲ゴミ箱は引き出しに収められ、分別のマークが。美観を損なうことなく片づけしやすい工夫
▲コーヒーメーカーなども各種取り揃えられています
この日のPivotal(P)×Raksul(R)チームは、プロダクトマネージャー(P/R)2名、エンジニア4名(P1/R3)、そして午前中のみデザイナー(R)が1名参加という7名構成。全体朝礼の後、各自コーヒーなどの飲み物を持ったらチームの島に集合。そこでチームで昨日までの進捗や本日行うことなどの確認を行い、まずは午前中のペアと座席を決める。午前中はPMペア、エンジニア(P)×デザイナー(R)ペア、Ruby開発を担当するエンジニア(R/R)ペアの3組がペアを組み、残ったエンジニア(R)はPHP開発をひとりで担当することに。座席が決まったらデスクの高さやPC環境を自分好みにカスタマイズし、準備が出来たところから業務スタートだ。オフィスをぐるっと見渡すと、エンジニアやデザイナーはほとんどが立って仕事をしている。「その方がやるべきことに集中できる」(メンバー談)とのことで、傍らに置いたハイチェアに時折腰掛けることはありつつも、スタンディングがここでのスタンダードのようだ。
▲9時15分。PMが中心となりチーム朝礼スタート!
▲朝礼を終え、デスクの高さやPCのセットアップなどワーク環境を自分好みに細かくカスタマイズ
▲9時25分。午前中は単独作業と決まり、さっそく作業にとりかかるエンジニア・山本さん
▲亀谷・岡田ペアはコードを見ながら最適なロジックを議論中
今回のPivotal×Raksulのようにパートナー企業とチームを組んで行う場合のPivotalでの基本フォーメーションはプロダクトマネージャー(PM)各1名、デザイナー各1名、エンジニア各2名の8名構成のことが多い。もう少し大きいプロジェクト、例えば異なるサーフェスやディバイス向けのプロダクトを同時並行して行う場合などは、それに応じてデザイナーやエンジニアのペアが増員される場合もあるが、基本的にはPMのペアは1組という。また、オフィスには大画面のモニターがいくつも設置され、それぞれのチームで行っている工数などがぱっと見てわかるようになっている。チームはアイコンで表記されているため外部の人には一見どんなプロジェクトが進められているのかはわからない。ちなみに今回のPivotal×Raksulのプロジェクト名は「忍者キャット」と言うらしいが、その由来を聞いてみると「たまたまそのとき会議に出ていたメンバーが飼っている猫の名前が“ニンジャ”だったから」という、なんともあっけない返答をもらった。プロジェクト名って、そんな風につけられるんですね・・・
▲デザイナー×エンジニアペアがadminページの仕様について議論するのに加わるPMペア。PMはチームの進捗状況やコンディションに細心の注意を払っている
▲その横で議論をしているエンジニアペアの様子を伺うPM・仲田さん
▲アドバイスをしたり、一緒に議論をしたり・・・
▲午前10時。一通りチームの状況を伺ったらPMペアでプロジェクト進捗の確認やサービス設計のロジックについての議論なども
▲現在社内で進行しているプロジェクトの様子がわかるモニター。テスト結果もここで見られる
▲「ほら、今のテスト、うまくいった!」
この日の正午には、テレカンにてラクスル本社にいるCTOと、Pivotal側プロジェクト責任者&メンバー+ラクスルのPMを交えた進捗確認会議が行われた。議題は年末年始を控えて年明け以降の動き方とプロジェクトメンバーの確認など。会話はすべて英語でいくつもの確認を無駄なく行い、30分もかからず会議は終了。会議室はすべてシステムで管理されており、ここでも時間に対する意識は徹底されている。Pivotalのメンバーに聞いてみると会議時間は30分が標準で、40分くらいになると長いな、1時間もすると「こんなに時間をかけてなにやってるの?」と思うらしい。メンバー同士が日々会話をしながら業務にあたっていることもあり、会議を開くのはチーム全員がまとまって話した方がより効率的であると考えられるときだけだそうで、日本企業にありがちな“無駄な会議”というものは、ここでは存在しないようだ。この日、午前中のみPivotalに立ち寄ったデザイナーの中村さんにここでのやり方について尋ねてみると、「スタイリングをするにあたって、エンジニアのインプットをもらいながら、デザイナーの視点から直でコーディング出来るのは非常に効率がよいですね」との答えが返ってきた。
▲12時から始まった会議。MTGガラス張りの会議室では中の様子も一目瞭然
▲会話は基本英語で
▲MTGは基本的に30分単位
▲ペアが抜けている間に、ラクスル側のメールチェックをするデザイナー・中村さん
そうして、2時間半ほど集中して午前中を過ごしたら、あっという間にお昼に。Pivotalでは、ランチタイムは12:30~13:30の1時間と決められており、キッチンカウンターに届けられたランチボックスを選ぶ人もいれば、気分転換に外に出るメンバーもいる。この日はランチMTGもあったのか、用意されたランチボックスを持って会議室に集うメンバーの姿も見受けられた。一方、チームラクスルはみんなで六本木ヒルズ内の定食屋さんでランチに行くことに。
▲ランチタイムの前にキッチンに準備されたランチボックスたち
▲オムライスやパスタといった洋風のものから(細かいことだがメニューはすべて2ヶ国語表記!)
▲ハンバーグやカレー、丼ものまで種類豊富!もちろんベジタリアン用の準備もあります
▲休憩時間の執務スペース。誰もいません。メリハリが大事
~ 閑話休題・ 午後編に続く~