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<プロフィール>
ノバセル事業本部 グロースパートナー事業部 ビジネスプランニンググループ長 立花 一雲さん
外資系広告代理店を経て、広告代理店イミロアの設立メンバーに。その後、ハワイで「イミロアハワイ」を立ち上げる。ハワイで事業会社の運営を経て、2019年ラクスルに入社。
コピーライターへの憧れから始まった広告のキャリア
―そもそも立花さんが広告に興味をもったきっかけはなんだったのでしょうか?
幼いころはテレビが全盛期だったんです。小学生のころに、父親に「テレビはなぜ無料で見られるの?」と聞いた記憶があります。そこでテレビのビジネスが広告料で成り立っているということを知り、次第に興味が広告に移って……。そこからコピーライターに憧れて、大学生のころにはコピーライター養成学校にも通っていました。
―広告の基礎を学んだのは、外資系広告代理店だとうかがいました。
そうですね、外資系広告代理店でコミュニケーションプランナーとして、テレビCMに限らず、デジタルを含めた最適な広告プランをクライアントに提案していました。クライアントのコアアイデアを、テレビCMならどう見せるか、店頭ではどう展開するかといったプランを考えていました。
その後、同じ部署の同僚と日本で広告代理店を立ち上げて独立し、ハワイにも進出しました。外資系企業にいたことに加え、広告やマーケティングの本場という意味でも、もともとアメリカで勝負したいなと思っていたんです。文化的にもマーケティング的にも日本とアメリカの中間であり、好きな場所でもあったので、単身でハワイに飛び込み、ゼロイチで支社を立ち上げました。
とはいえ、ハワイでは広告をやろうとは思っていなかったので、現地法人に投資して、事業オーナーになりつつ、事業価値を上げるためにハンズオンで働いていました。本当にハワイではいろんな体験をしましたね。ハワイでお付き合いのあった方とは、今もノバセルで一緒にお仕事をさせてもらっているんです。不思議なご縁ですよね。
―会社を売却してから、日本に帰るか、アメリカ本土に進出するか、迷われたそうですね。
迷いましたね。ただ、少人数でやることの限界も見えていたので、伸びている産業で価値発揮できる分野はないかなと探し始めたんです。
面接で語った「広告業界の構造を変えたい」というヴィジョン
―その中でノバセルに興味を持ったきっかけはどんなことでしょうか?
前提として、自身の起業経験から、次の挑戦として、属人的にならずスケールするビジネスに関わりたいと考えていました。そんななかで出会ったのが、ラクスル / ノバセル。テクノロジーの力で仕組みを変える、巨大な産業の古い商習慣の変革を実行する、という思想に興味を持ったのが最初です。
面接でラクスル取締役CMOでノバセル事業本部長でもある田部と話をしたときに、「広告業界の構造を変えたい」という話をしたことを覚えています。
あとは、事業会社というポジショニングで広告ビジネスをやることに勝ち筋があるな、チャレンジしがいがあるなと思ったのが2つ目です。
また、さまざまなキャリアを持ったプロフェッショナルが創業メンバーとして集まっていることが会社としても強みだと思いましたし、そこに惹かれて入社しました。
―ジョインしてみて、ノバセルの印象はどうでしたか?
僕が入ったのは2019年12月だったのですが、まだ本当にスタートアップといった雰囲気でしたね。メンバーも20~30人といった規模でした。社内や組織のルールもこれからといった感じで、カオスでした(笑)。でも成果は出ていたし、「これからどんな価値提供をできるか」をみんなで考えている姿が印象的でした。広告産業は歴史もあり、既に大手企業も存在していますので、僕らだから提供できる異なる価値を追求していました。ノバセルはスピード感があり、“走りながら考える”といった姿勢だったし、その方向性も大きくはズレていなかったので、期待が大きかったです。
コロナ禍でも売り上げを伸ばせた勝因
―実際にノバセルでの立花さんの役割について教えてください。
ノバセルでは大きく2つの事業があり、1つはテレビCMの効果を可視化するSaaS型プロダクト「ノバセルアナリティクス」を担当するSaaS事業です。2つ目はグロースパートナー事業という、マーケティングの観点から顧客の成長(グロース)にパートナーとして伴奏する事業部です。僕が所属しているのは後者です。クライアントの経営課題をヒアリングし、テレビCMを中心にマーケティングの領域において解決の手助けをする立ち位置です。クライアントの直近の課題を解決するのはもちろん、何年後にはどうあるべきかを考え、マーケティング戦略――つまりどういったチャンネルを使って、どういった層にリーチするのか――をクライアントと一緒に考える。その役割をノバセルではグロースパートナーと呼んでいます。
―ビジネスプランニンググループを統括する立場で、立花さんがいま注力している分野は?
我々が「ノバセル」と言っている以上、クライアントの業績を伸ばすのはもちろんですが、ノバセル自体の数字が伸びていないと説得力がない。我々の事業も伸びていれば、それが優秀な人材に来てもらえるモメンタムになるわけです。そのため、直近では、売上の数字の伸びに責任をもつというのが1つ。
もう1つは、それを個人でやるというよりも、チームとして仕組化することを考えています。ノバセル自体、チームで戦った時に他社と違う価値提供ができるのかというフェーズです。
新しい価値が提供できれば、新たな人材に来てもらえますし、“人材が集まる場”を見据えながら、この半年~1年ぐらいで試作してみたいですね。
―広告ビジネスは対面が主流で、クライアントに伴走するといったイメージが強いです。それでもノバセルはコロナ禍のオンライン主流時期でも売り上げを伸ばしていましたが(※2019年の売上高10億から、20年は28億円、21年は67億円)、その勝因はなんだったのでしょう?
まずは僕たちの中で、提供できる価値を明確にできたというのが挙げられます。あとは、ノバセルを選んでいただきたいクライアント、例えばスタートアップ企業や、投資ラウンドでいうところのシリーズB・Cあたりといった企業のコミュニティに、ノバセルの認知が浸透してきたことがあります。大企業と違って、そういった企業はなによりスピード感を求めていますし、調達してきたお金をどう使うかにもシビアです。ラクスル自体が上場前からテレビCMに投資してきましたから、そういった規模の企業には伴走できますし、ノバセルの言葉を信用してもらえるといった手ごたえを感じています。
「マーケティングの民主化」を叶えるために必要な人材とは
―今後立花さんがノバセルにおいて目指すヴィジョンとは?
まず1つは、ノバセルのヴィジョンである「マーケティングの民主化」の実現です。まだまだ我々のサービスを知っていただけていないので、これからは大都市以外にも広げていき、各地域の良質なプロダクト・サービスをマーケティングの力で伸ばしていけないかと考えています。
もう1つは、ノバセルにより魅力を感じてもらえる組織にすることです。我々のモデルは新たな人材に魅力を感じ続けてもらう必要があります。ノバセルは業績が伸びている、他社とは違うことをやっている、それに加えて生産性が高く、報酬も良い、となれば選ばれない理由はないので、そこを目指していきたいですね。
―実際に立花さんが一緒に働きたいと思うのは、どんな人物像なんでしょう?
ただ言われたことをこなすのではなく、「ここを改善したらもっと良くなる」と課題を見つける人がフィットすると思います。それを解決するためのテック(エンジニア)もいるし、さまざまなバックグランドと専門性をもってサポートするチームも整っていますので、まず課題に気づくことが重要。なので、顧客が抱える問題についての解像度が高い人、高める努力をする人は向いていると思います。
僕が入社した当時のノバセルはカオスだったという話を先ほどしましたが、いまは成長段階としてもいいフェーズに入ったと感じます。組織としても60人くらいでフラットな雰囲気ですし、若手メンバーの裁量も大きい。実際に2年目からマネジメントをしているメンバーもいます。今よりも裁量と責任とスピード感をもって働きたい人、入社して2~3年経ったものの、いまの会社での未来像が描ききれれないと考えている人にはぜひ挑戦してほしいですね。