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(システム部 テックリード 二串信弘)
これまでのキャリア
大学卒業後、大手ISPのIIJに入社しエンジニアとしてキャリアをスタートしました。もともと大学ではネットワーク関係の研究していましたので、大学での知識も活かせて技術力の高い会社ということでIIJへ入社を決めたのは自然な流れでした。配属されたのが大企業向けのフルマネージドなセキュリティーサービスを提供する部署で、セキュリティーアプライアンスや自社製セキュリティーSaaSの運用やサービス企画・開発などを担当しました。企業のインターネットインフラの中核にあるサービスという特性上、24時間365日サービスを止めれないわけで仕事はハードな部分もありましたが、一方で冗長化技術や大規模インフラにおけるチューニングのポイント、障害時の調査の心構えなど、様々な実践的な経験を積むことが出来ました。今の私のエンジニアとしての基礎はここで叩き込まれたと言って間違いなく、サポートいただいた先輩方には今でも感謝しきれません。
その後、転職したDeNAでエンジニア人生の大きな転機を迎えます。当時、同社が行っていた欧米向けゲームプラットフォームの開発プロジェクトにアサインされ、サンフランシスコに行くことになったのです。運用エンジニアだったのにどうして開発エンジニアになったのか、これは実のところ幸運な出来事がありまして。
入社して1ヶ月頃たったある日(当時はインフラ部門に所属していました)、『Rubyが書けるひとはいませんか?』という当時の部長からの1行メールが部署メーリングリストに届きまして、怪しさ満点なわけですね、何やるか書いてませんから。入社したてで仕事も取って行きたかったので気軽に『書けますよ』と返事したんですね。そしたらあれよあれよと展開しましてその1週間後にはサンフランシスコの地に立っていたわけですね(笑)。インフラの仕事ではなくてゲームプラットフォームの開発だったというわけで。
それまでインフラの中のdevという役割でツール開発をしたり小さなWebサービスを作ったりという経験はあったものの、職業としての開発エンジニアの経験はありませんでした。一社目からの転職の理由がインフラより1つ上の技術レイヤー = 開発をやってみたいとおもっていたので、プロジェクトは大変そうだとは思いましたが『こんな機会はなかなかないぞ』という方が勝りまして、プロジェクトにかじりついていきました。そしてなによりラッキーだったのがプロジェクトメンバーに著名なRubyistが何名もいたことで、例えば席の隣にはRubyコミッターの方でした。このような環境ですのでプロジェクトでの開発とてもエキサイティングで、本当に学びしかありませんでした。前職での運用中心のエンジニアから開発エンジニアへ転身、このプロジェクトは私にとって開発エンジニアへキャリアチェンジするターニングポイントとなりました。
ラクスルに入社した理由
実は、ラクスルに入社する前はほとんどラクスルのことは知りませんでした。DeNAでの仕事でやりきったと感じていて転職を検討していた時期に、タイミング良くCTOの泉に「オフィスに遊びにおいでよ」と声をかけていただいたのが転職のきっかけでした。
ラクスルに入社を決めた経緯ですが、新卒でBtoB、前職でBtoCを経験し、次はまたBtoBでやってみようとおもったのが1つ目、また新卒〜DeNAを通して大規模システムの運用や開発を経験してきたので、次はBtoBの複雑なシステムの開発にトライしてみたいなとおもったのが2点目でした。ラクスルのシステムは一言でいうなら「なかなか難しい!(笑)」。ドメイン設計や、データモデリングの難しさもさることながらレガシーシステムのマイグレーションなどもありやることが沢山ありそうで面白そうだなとおもいまして、最終的に入社を決意しました。
ラクスルでの仕事と魅力
現在はテックリードとして、印刷事業のプラットフォームチームに所属しています。ビジネスドメイン毎にコンポーネント分離を行いながらラットフォーム化を進めています。ラクスルはシェアリングビジネスモデルを採用しているため、一般的なECサイトとは異なり、裏側にはサプライチェーンである業界のパートナー企業が存在します。自分たちのIT技術を使ってユーザーとパートナー企業を繋ぐプラットフォームをまさに今作っているということに、ラクスルで働く面白さを感じています。
おわりに
これまでなかなか自分のキャリアを振り返った記事というのはこれまでなかったので、Wantedlyでの掲載にあたり人事部の山本さんにご協力いただきつつ、内容は私の個人的な出来事も踏まえつつ自由に書かせていただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。もしラクスルのエンジニアリングに興味が湧いたよ!という方がいましたら是非オフィスに遊びにお越しいただければとおもいます。