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ラクスル株式会社に入る前
今の自分の原点になっているのは、高校の時に「やればできる」ということを強烈に感じたことです。 それまで受け身な人生で、つまらなくて、ひきこもりかけていた自分が、一念発起して勉強を始めたこと。そして学年最下位の成績からトップクラスになれたこと。 それが、今の自分を作っています。 本当はできるのに、チャレンジしないからできないなんて、自分自身に対して申し訳ない。 それ以来、自分が苦手だと思ったことにチャレンジをしていく人生になりました。
大学に入ってから、苦手なスポーツにチャレンジしようとアルペンスキーのチームに入り、スキーに没頭し、スキー漬けの学生時代を送りました。 就職先をリクルートに決めた理由は、私が大学時代に専門にしていたIT系ではなく、営業中心の会社で何をやらされるかわからないドキドキ感で決めました。 入社後はシステム開発の部署でプロマネを5年やり、表彰もされ。チヤホヤされて過ごし、かなり順調でしたが、30歳のときにあえてその5年を捨て、次のチャレンジをすることを決めます。
新規事業のJVを立ち上げるという同期に誘われ、今までやったことも見たこともなかった経理・財務・法務、営業、M&Aなどの業務を毎日深夜まで、脳みそから火を出しながらインプット・アウトプットをし続けました。 そのおかげもあって、その後数年は「システムから法務・財務まで事業立ち上げの何でも屋」として7つくらいの事業を立ち上げることになります。
また、その中で自分が今後やっていきたい方向性がおぼろげながら決まってきます。 「無駄なことを仕組み化して効率化していくことに自分の時間を使いたい」 新しい事業を作っていくと、どんどんオペレーションが発生していきます。スピード優先なので、最初は手でやることが多いからです。 しかし事業が大きくなっていく中でほっておくとオペレーションは肥大化し、ボトルネックになってしまいます。サービスを作っていくのと同じくらい、オペレーションを仕組み化し効率化していくことは重要なのですが、それができている事業は少ないと思います。そのようなことをもっとやっていきたいと思うようになっていました。
そして、リクルートに入社して10年目の時にまた次のチャレンジをしようと決めます。 当時34歳。
その時点で何をするかを決まってなかったのですが、ぞくぞくするけど骨が折れることがやりたいな、と考えているときに、代表の松本を紹介してもらいました。 第一印象は「くそおもしろい」。印刷業界という最先端ITとはかけ離れた業界、壮大なヴィジョン、ヴィジョンと現状の大きなギャップ、でも実現できそうな予感。 自分の経験がそのギャップを埋めていいくことに少しでも役立つのではないか、そしてなによりも間違いなく自分がやったことがないチャレンジであること。 やらない理由がみつかりませんでした。
そして、ジョインすることを決めました。
現在
ラクスルに入ってからも、いろいろなことにチャレンジさせてもらっていますが、2月からはカスタマーリレーション部という組織を担当させてもらっています。 カスタマーリレーション部はお客様との接点の最前線であり、ラクスルの2大オペレーションであるカスタマーサポートと印刷データのチェック業務を統括する組織です。
お客様からの声がダイレクトに入ってくる部署なため、いいことも悪いこともダイレクトに感じることができます。 ただお客様の問い合わせに応えるだけでなく、そのやりとりでお客様にラクスルのファンになっていただけるような対応をしていくこと、また、その声からサービスそのものを改善していくこと、それによりさらにファンを増やしていけること。 まさに、カスタマーリレーション部はラクスルの顧客体験そのものを支えています。
また、オペレーションを効率化・自動化していくことにもチャレンジしています。 複雑で難しいオペレーションを1つずつ分解し、ITの力で効率化・自動化していくのは、ある意味宝探しのようで、とてもエキサイティングです。
今後どういうことをしていきたいか
これから「印刷」というサービスを、一部の人たちの利用する難しいサービスではなく、どんな人でも利用できる簡単なサービスにしていきたいと思っています。
インターネットの力で、一部の人しか使えなかったサービスをすべての人が使えるようにしていくこと。 それこそがインターネットの革新的な点であり、ラクスルの使命です。
そして、今後は印刷だけでなく、すでに提供を始めている集客や、物流、そしてそれ以外のサービスについてもインターネットの力で仕組みをつくり、世界をもっとよくしていきたいと思います。