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10月のある日ライフプランナーのKさんから一通のメールが届きました。内容は「少し早めの忘年会をやりませんか」というもの。招集されたのは、前年にある仕事をともにしたメンバーでした。
コロナ禍でなかなか対面のコミュニケーションが叶わなかった頃、本来であればお酒を交わしながら、大仕事を終えた解放感を分かち合いたい気持ちでいっぱいでした。仕方のないことでしたが、誰も、何も、責めることのできないモヤモヤとした悔しさを抱えたまま、打ち上げの開催を諦めて約一年が過ぎていたのです。
Kさんは、愉快でユーモアがあり一見社交的な人ですが「本当は飲み会が苦手」と聞いたことがあります。
打ち上げにしては遅すぎる、忘年会にしては少し早い。そんなタイミングでのKさんからのお誘いは、間違いなく、私たちへの気遣いであったと思います。
言い訳することも、諦めることも、有耶無耶にすることもないけれど、細かい説明を加えることもない。これ以上ないほどシンプルな忘年会のお誘い。
たった数行のメールから、たくさんの気遣いと温かさが溢れ出ていました。