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「おはよう」のかりんとう饅頭

Photo by Frosty Ilze on Unsplash

打ち上げのあと、3人で締めのラーメンを食べ、宿泊先へ帰る直前にコンビニに立ち寄りました。60代と40代と30代。楽しい夜でありました。

コンビニにてYさんはデザートコーナーの前で商品を吟味していました。「私のお気に入りはこれですよ。今は食べないけど。」と言ってかりんとう饅頭をおすすめすると、「僕のおすすめはこれ」とプリンを手に取り、レジへ向かいました。

翌朝、集合時間より少し早く会議室に到着し、他のメンバーを待っていると「おはよう」とYさんから声をかけられました。振り返ると「はい」とコンビニの袋を手渡されました。中をのぞくと、昨日話した、かりんとう饅頭でした。

前夜の酔っ払い同士の他愛のない会話を覚えていてくれた。自分の朝ごはんを調達するついでとは言え、わざわざ私の分を買ってきてくれた。100円のお饅頭がとても愛おしく思えました。

要冷蔵の生菓子です。早く食べるべきなのに、なかなか手をつけられず、デスクの上に置いてしばらく眺めながら仕事をしました。

特別な日の豪華なプレゼントには、飛び上がるような嬉しさがあるけれど、日々のさりげない気遣いには、体と心がじんわり温まるような幸せを感じます。

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