心を打つお辞儀の仕方とは？

お客さまに貴重なお時間をいただいた御礼。お客さまに様々なお話を聞かせていただき、実り多い対話をさせていただいた御礼。ご成約いただいた御礼。そんなときに、一体どんな「お辞儀」が正解なのでしょうか？　あるトップ営業パーソンは言います。

「人によっては最初は、『面倒くさいけど約束してしまったから・・・』とか、乗り気でないのに忙しいなかわざわざ時間を割いて来てくれた方もいるかもしれません。貴重な時間をいただいたことに対して、礼を尽くすのは当然のことです」

辞書を開くと、「礼を尽くす」とは「相手に対する敬意や感謝の気持ちを、礼儀や作法をもって伝え切ること」とあります。

「お辞儀の作法はそもそも、武士がその昔、腰に差した刀が抜けなくなるまで体を折って礼をしたことに由来するそうです。そこまで体を折ると目に入るのは地面だけで、相手の動きは見えません。万が一、相手がやおら切りかかってきても、とっさに腰の刀を抜くことはできない、いわば無防備状態です。これがお辞儀の角度の由来だそうです。こうすることで、相手に対する心からの敬意を伝えられるのです。

そして、頭を下げたら、そこからゆっくり3秒数えます。そうすれば、先に頭を上げた相手に自分の挨拶を見てもらえるでしょう」

お辞儀というと基本中の基本ともいえるマナーですが、社会的に地位のある人ほど、こうした些細な点を細かく観察し、気にしているのだそうです。大きな仕事を成し遂げたいと願う人ほど、まずは基本から、ですね。