過去10年で最大と言われるスギ花粉の大量飛散に始まり、過去最早の桜開花、かと思えばすぐさま桜流しの雨が続く日々…。新型コロナウイルス感染症への対策緩和も相まって、何だか例年とはちょっとだけ違うムードを感じつつも、確実に季節は春を迎え、今年も新年度が始まります。
図研プリサイトでもこの春、一風変わった、ちょっと嬉しくなる出来事がありました!
3年前、まさに新型コロナウイルスが流行し始め、国内初の緊急事態宣言が発令された2020年4月。世間が大きな過渡期を迎える中、実は図研プリサイトでは社長交代という大きな変化の節目がありました。新体制発足から1週間と経たぬうちにリモートワークが全社展開され、オフィスには(一部用のあるメンバーを除き)ほぼ誰も出社していない時期が続きましたが、そんな中、ビジネスパートナーの企業様から現・尾関社長の就任を祝う胡蝶蘭の祝花を頂戴しました。無人のオフィスではあったものの、美しい白い花が当社の春を彩り、社内はひっそりとしたお祝いムードに包まれていたのでした。
そんな胡蝶蘭は数ヶ月間の長きにわたり花を咲かせてくれたのち、全てのお花が落ち切ってしまってからも、緑部分は元気いっぱいでどんどん新たな葉が出てきていました。当社の緑化推進委員を自負している筆者(本業・人事担当)にとってこれを活かさない手はありません。ギフト用に整えられた胡蝶蘭の鉢を解体し、株の一つ一つを小さい鉢に入れ替え、すっかり観葉植物の様相となった彼らを本採用とばかりにオフィスの至る所に配属。社内の緑を増やすことに全面協力してもらい、今もなお活躍してもらっています。
オフィスの緑化に関して、特に都会のオフィスにおいてここ最近よく見かけるのは、壁一面が植物だったり、フロア中心に大木があったり、フリーアドレスデスクにそのまま植物が植えこまれていたりなど、まるで商業施設のようにデザインされた観葉植物たちです。確かに一面の緑に包まれて癒し効果はありそうですし、見た目にも大変"映え"はしますが、個人的には断固「NO」を突きつけます。植物を単なるおしゃれなデザインの一部として消費するのは筆者の信条に反しています。形がダサかろうが、成長途中で見た目がショボかろうが、丹精込めて世話を続けている愛着のある植物がオフィスを彩ってくれることが、何より大事なのです。
…そんな個人的なポリシーはさておき、件の胡蝶蘭をいただいた新社長就任の年からそろそろ丸3年、を目前にしていた今年の2月。いつものようにオフィスの植物たちに水遣りをして回っていたら、あることに気付きました。
胡蝶蘭につぼみがついてる!?
しかも、たくさん!一番大きいものは今にも咲きそうなくらい膨らんでいます。ギフト用の胡蝶蘭であっても世話を続けていれば再度花を咲かせることがあるとは知っていましたが、これまでそんな素振りは全く見せてくれてなかったのでテンション爆上がりです。
これはもしかしなくても、3年ぶりに咲いているところを見られるのでは?
…なんて思った、その1週間後。
咲いたー!!
本当に咲きました。まごうことなき、かつて無人のオフィスで咲き誇っていた、胡蝶蘭の花です!
そしてさらに、2ヶ月後の今日。ちょうど新年度の始まりの、第一日目の記念すべき日です。
満開!!
なんと新年度開始当日に満開を迎えるという奇跡…!全部のつぼみが開くまでの間、最初に開花した花がずっと元気に咲いてくれていたおかげです。胡蝶蘭の生命力に驚くとともに、今まで地道に世話をしていて良かった…なんて、自称緑化推進委員はちょっぴり感動。なんだか今年のプリサイトは、とっても幸先が良さそうです。
仕事においても地道な種まきと丹念な水遣りがいつか花開かせるのだと信じて、今年一年もコツコツ頑張ろう!と、元気をもらえた出来事でした。
これを読んでくれた皆様の今年度も、日々の努力が花開く素晴らしい一年になりますように。
2023年度の図研プリサイトも、どうぞよろしくお願いいたします!