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User's Voice #5|ペライチとの出会いがデジタル化のきっかけに|ペライチユーザー宮澤さん

ご覧いただきありがとうございます。ペライチ人事の直江です。ペライチを実際にご利用いただいているユーザーさんのインタビュー、題して「User's Voice」。ペライチ利用の背景、利用後の変化や成果、ペライチの印象などを伺い、ユーザーさんから見たペライチのリアルをお届けしていきます。

第五回の今回は、オリジナル時計の企画・製造・販売を手がける株式会社モントルロロイの代表、宮澤さんにお話を伺いました。

株式会社モントルロロイ 代表取締役 宮澤 潤(みやざわ・じゅん)さん
大学卒業後、不動産会社や液晶製造会社を経て、時計会社の株式会社エムアイシー(旧村松時計製作所)に入社。そこで再会した学生時代の友人とモントルロロイを立ち上げる。若くして逝去したその友人の遺志を継いで事業存続を決め、今に至る。時計業界には約30年携わっている。
モントルロロイ:https://montre-roroi.jp/
 M.R.M.W:https://montre-roroi.jp/mrmw/

OEMでの時計製作から自社ブランド時計の製作へ、「いつの時代も愛される時計」を届ける

-まずは宮澤さんのビジネスや活動内容を教えてください

はい、弊社は時計の企画・製造・販売を主に行っています。130年以上の歴史を持つ「村松時計製作所」のオリジナルブランド部門として独立する形で2005年に創業しました。

1890年代(明治26年)当時、国産時計は、精工舎(現セイコー)・尚工舎(現シチズン)・東洋時計(現オリエント)そして、村松時計の4社のみでした。他3社と比較すると一般の方の認知度はそこまで高くありませんが、時計好きの間では「幻のKEYFORD」と呼ばれ愛されています。

モントルロロイでは、その「村松時計製作所」の<KEYFORD>シリーズや、オリジナルブランドである、ミリタリーウォッチの<M.R.M.W>を展開しています。その他、時計OEM製作やドイツ時計の輸入代理なども行っています。

-以前から自社製品の展開がメイン事業だったのですか?

いえ、全く違うんです。以前はジュエリーや洋服のブランド、百貨店からの依頼でOEM製作、つまりブランドごとのオリジナル時計の製造がメインでした。しかしコロナ禍によるファッション業界への影響は大きく、弊社へのオーダーも急減しました。

私たちには約130年の歴史を持つ時計制作のノウハウがある。コロナ禍をチャンスと捉え、持っているノウハウを使って自分たちのオリジナル商品を作ってみよう、これまでやってこなかったB to Cにもチャレンジしてみよう、と思い自社製品の製作に取りかかりました。かつて村松時計が持っていたブランドを復刻したり、新しいターゲットを求めて<M.R.M.W>というミリタリーウォッチの自社ブランドをイチから立ち上げました。

-なぜイチから自社ブランドを作ろうと?

コロナ禍で新しい販路を探し若い世代にも喜んでもらえるものはないかと考える中で、ミリタリーウォッチに出会いました。洋服もそうですが、ミリタリーグッズの多くは1950〜1980年代にあったものを復刻しています。

ミリタリーグッズを扱っている方々から、もう40年50年と同じものを売っているという話を聞き、長く愛されるものだと知りました。またミリタリーウォッチについて調べていくと、ぱっと腕を見てすぐに時間がわかる<視認性>と、壊れにくい<タフさ>が魅力だとわかりました。実はこれって、現代の腕時計の目指すところでもあるんですよ。

「いつの時代も愛される時計」というモントルロロイのポリシーとミリタリーウォッチの魅力がマッチすると思ったんですね。当時のものを現代の機能にバージョンアップさせて復刻する形で、世界中の「名作」と言われている様々な時計を作っています。

-ミリタリーウォッチを現代仕様にしているのはなぜですか?

何百年と時代が変わっても「かっこいい」時計を復刻できること自体、とても感慨深いのですが、どうしても実用面で現代に合わない部分があります。

例えば、ミリタリーウォッチの持つ<タフさ>を存分に発揮するシーンのひとつにアウトドアが挙げられますが、防水や夜光などの技術が搭載されていません。

一方、ミリタリーウォッチの当時の目的もアウトドアでタフに使うというものでもあるので、私としては、毎日使えるようなものでありたいなと。なので、見た目は本当にそのままのデザインで、なおかつ日常使いができるように現代に合わせた機能を開発して復刻しています。

-御社のポリシーは創業時からのものなのですか?

はい。弊社には前述の「いつの時代も愛される時計」というポリシーがあります。私は友人と一緒にこのモントルロロイ社を創業し、このポリシーも起業当時に彼と作りました。その友人は創業した翌年に亡くなってしまいましたが、それから約20年、彼の遺志を継いで今も会社を続けています。このポリシーも当時から変わらずにずっと大切にしている価値観です。

少し話はそれますが、ミリタリーウォッチを復刻するにあたって各時代背景に触れ、戦争の歴史を学ぶことになりました。現代では戦争経験者がどんどん減ってきている中で、戦争のもたらす悲劇や苦しみ、歴史や背景を少しでも伝えることができたら、もしかしたら少しだけ世界が変わるかもしれないと思うようになりました。なので、ミリタリーウォッチを通じて歴史を知る機会を提供することも、私の役目なのかなと思っています。

苦手なIT。ペライチでページを作ったことをきっかけにSNS展開やWeb広告などのデジタル化に挑戦。

-B to Cという新しいビジネスモデルを進める中で大変だったことはありますか?

私たちはもともと黒子として大手ブランドの時計を作っていたので、お客様からの認知もなければ、信頼もない。オリジナル時計を売り出したところで反応が全くないんですね。これは想定以上でした。

そこで、クラウドファンディングで受注を確保してから製造を進める方法を取ることで、なんとか軌道に乗せることができました。今も新作を発売する際にはクラウドファンディングを使っていますが、自社販売はペライチにかなり助けてもらっています。

ページ制作代行会社にお願いすると、時間と費用がどうしても合わなくて。クラウドファンディングでの販売期間は数週間なので、そこでの反応を見てすぐに自社販売できる場を用意するとなると、スピード勝負なんですよ。簡単ですぐに公開でき、編集もその場で出来る、そして決済もページ内で完結するなど、スピード感や簡単さ、柔軟性の高さがペライチを使い続けている理由です。

-ペライチを知ったきっかけは?

数週間限定のランディングページを作りたくて、まずは無料でやろうと検索して出てきたのがペライチです。試しにやってみたら思ったより簡単で、すぐにページができました。そこから、今まで業者にお願いしていたホームページ制作も自分でやるようになり、徐々にページを増やしていきました。

-今後のペライチに期待することはありますか?

私たちの時計はビンテージの復刻として世界の名作を作っていることもあり、海外からの需要も多いんです。ページの英語対応がボタン一つでできたり、決済システムが海外に対応するなど、海外のお客様へ向けた機能が充実すると助かります。

その他、私たちのお客様はほとんどがスマートフォンで見ているので、ペライチのページ作成ブロックもスマホで見た時に、もっと自分が思うようなデザインにできるといいなと思いますね。

例えば、私たちは取り扱う商品が多いので、どうしても全商品を並べると長いページになってしまう。横にスライドすると複数商品が見られるなど、掲載商品が多くても見やすい作りができたら嬉しいです。

-宮澤さんにとってペライチとは?

本当に簡単にWebページが作れて、みんなに商品を知ってもらうことができるいいツールです。つい数年前までは大手ブランドの裏方として商売をしていたので、自分たちで認知拡大や販路拡大する経験はありませんでした。

加えて、私自身はITが得意ではありませんでした。でもペライチのお陰でWebでの販路が一気に広がりました。SNSに投稿してみたり、メタ広告を始めてみるなど、デジタル化へシフトする最初のきっかけをくれましたね。

-そう言っていただけると嬉しいです、ありがとうございます。宮澤さんの今後のビジネス展開についても伺えますか?

ケータイが普及してから、時計は「時間を知る道具」ではなくなりました。ファッションの一部、もしくは嗜好品であり、工芸品になりつつあると感じます。でも時を刻む唯一の機械という特別感や、技術進歩の面白さなど、時計にしかない独自の魅力があるんですよね。なので、これからも時計の魅力をたくさんの人に伝えていきたいと思っています。

そのために、今まであまり時計に触れてこなかった方をはじめ、新しいお客様を増やしていきたいです。特にミリタリーウォッチは海外からのご要望もかなり多いので、積極的に海外の方のご要望にも応えていきたいです。

あとは、女性。1950~60年代のミリタリーウォッチは文字盤が小さいものも多いので、女性でも着けやすいんですよ。小ぶりで機能性が高く、ストーリー性もある。普通のミリタリーウォッチはゴツゴツして着けにくいけど、これならいいと言ってくださる女性も増えてきているので、その声にもお応えしていきたいですね。

そして、これは引き続きになりますが「ビンテージウォッチ」というカテゴリーをもっと有名にしながら、昔あった素晴らしい時計の復刻を進めていきたいです。

-宮澤さんありがとうございました!

私たちペライチ社は、【テクノロジーをすべての人が使える世界に】というビジョンのもと、ペライチをメインに複数事業を展開しています。今回は私たちのプロダクト「ペライチ」を活用され、デジタル化を進められた宮澤さんにお話を伺いました。

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