【パーツワンの文化】
パーツワンでは「個性」を大事にしています。
もともと会社でそう定めたというのではなく、メンバー全員で、「パーツワンってどんな会社なんだろう?」と話し合いをした時に出てきたキーワードの一つが個性でした。
働く時の服装が自由とか、在宅勤務とか、形から入る個性の表現の仕方ではなく、「仕事の中で自分のアイデアを活かす」というものがパーツワンの考える個性なのですが、何でもありというわけでもありません。
会社としてゴーサインが出せる上に、自分の考えを活かすことができる、そんな仕事のコツを僕は3年ほどかけて学んできました。
【アイデア勝負の限界】
パーツワンではプレゼン大会を過去数回開催しています。新規のビジネスモデルを考え、投資家として想定した企業の方々にプレゼンを行うというものです。最初は何となくのアイデアから、どうやったらビジネスに発展するのかを考えていきますが、必ずどこかで壁にぶつかります。儲からないとか、既に似たサービスがあるとか、課題が見つかることがほとんどです。僕も参加した際は、ビジネスの形にするのに苦労し、何度もやり直しをしました。
【存在意義は何か?】
「この考えではダメだ!」となった時には、考え直しをしなければいけません。アイデアベースで考えてしまうと、詰まった時にアイデア自体を否定し、振り出しに戻ってしまうことがあります。
そんな時に一番大事なことは、「理念」です。会社であれば会社の、事業であれば事業の、存在意義ともいえるものです。理念がはっきりすれば、理念の下に戦略、戦略の次に戦術といったように考えの階層を整理して、実際に行いたい事業の内容まで辿り着くことができます。このように考えると、事業案が行き詰まったときに、戦術や戦略に立ち戻って考え直すことができます。
※参照記事https://www.wantedly.com/companies/partsone7/post_articles/170228
例えば、「中古部品の効果的な流通を行うことで、自動車ユーザーの利便性向上や地球環境の保護に繋げる」ことが理念であれば、「流通の強化のために海外からの商品調達を行う」ことを戦略として掲げ、「日本と考え方の異なるアフターパーツの市場が広がる台湾に進出する」ことが戦術であったりします。ここで戦術が上手く行かなければ、戦略に戻って別の戦術を考えたり、戦略を練り直したりします。
【個性をどのように活かすか?】
働いている上で自分の考えやアイデアを活かしたいという人は多いと思います。僕もそう考えていました。ただ、自分の考えだけでは、自分の実力以上の仕事は出来ず、すぐに限界が見えてしまうことが分かりました。大事なことは、理念や戦略があり、その中に自分のアイデアを位置づけることです。
アイデアありきでは、それが案の限界点ですが、会社のビジョンに従ってアイデアを変容させることが出来れば、よりよい案が生まれることもあります。
パーツワンでは、インターン生であっても、自分の意見は何かを発言してもらうようにし、そこから新しい仕事をスタートさせています。その時には、会社の目的は何か、その仕事の目的は何か、一緒に考えながら進めています。いわゆる、自分の仕事がなぜ存在するのか全体構造の中の位置づけです。そのため、パーツワンでは、経理やインサイドセールスなど様々な部門で、社員やインターン生からアイデアが出てきた、新しい試みが行われています。
【ライター紹介】
福原 亜門 1994年生まれ、東京都出身。東京大学卒業後、2016年新卒として株式会社パーツワンへ入社。セールスエンジニアとして活躍し、システム部門も率いる。趣味は温泉めぐり。