売り手市場が続く採用市場においてインターンシップそのものの在り方が大きく変わってきているのを感じます。 すでに2020年新卒採用に向けた動きが本格化しており、人口減少の問題を抱える日本の労働人口市場は早期獲得が 大きなアドバンテージになりつつあり、企業も学生もインターンシップに求めるものが大きく変化してきました。
そもそもインターンシップとは何か? いまや就職活動のためのインターンシップとなっていますが、本来の「自己成長の機会」「社会に出る前に社会経験を積む」など本来の 目的から大きく外れた方向に進んでることに企業、学生の大きなマインド変化を感じます。 ここで少しインターンシップ市場をまとめてみました。
インターン1.0 エンジニアや医療系学生を中心に学校だけではなく実社会にも学びの場を求めた。 学生は自分自身の課題やスキル習得に向けてポジティブに社会に出ることを望んだ。学生の中では特殊と思わており全体の10%にも満たないイメージ。
インターン2.0 上記の1.0層の考え方が一部の文系学生にも波及し早い段階で自分が社会に出たらどのレベルに該当するのか 。また、営業やマーケテイング、経営論や人事論などを早期の段階で習得しようとする人が増えた。彼らの行動は意識高い系などと揶揄された表現をされることもあった。全体の20%未満のイメージ。
インターン3.0 2015年に大手広告会社が全面的にインターンシップ市場に参入し、今までのインターン1.0、インターン2.0の 考え方が大きく変化し、自分を追求するインターンシップから就職活動のためのインターンシップに大きく変化した。学生は就職活動の一環としてインターンシップに参加するようになり、認知度はほぼ100%と言っていいぐらいに学生認知度が向上しました。一方で「就活のため」「皆がやっているから」など学生本人の中にインターシップに臨むための明確な理由がないのも特徴的です。
企業も2015年以降インターンシップを採用ターゲットの早期選定機会と捉え、中小のみだったインターンシップ市場に大手企業も参加し、 ワンデーインターン、サマーインターン、短期インターン、長期インターン、インターン合宿など多種多様なインターンが開催 されるようになりました。 学生のレベルアップや認知度向上のためにインターンシップを開催している会社もあれば、青田買いするためのインターンシップを 開催している会社も存在します。なかには労働力としての補充として考えている会社もあります。 学生側は自分の実力アップや社会で自分の力がどこまで通用するのかを試す機会と捉えてる学生もいれば、 就職活動を有利にするため、履歴書にインターンシップに臨んだと記入したいたいめの学生も増加しました。
企業採用担当からすると今までは一定の質が担保されていたインターンシップ市場に、インターン3.0層が流入してくるため、インターン選定がより新卒採用に近い工数をかける 必要が出てきました。
インターン市場でもすでにミスマッチは発生しているのです。
企業も学生もそれぞれにとってのインターンとは何か?問い直す時期に来ているのかもしれません。 当社パーツワンは2014年よりインターン制度を導入し、自社の採用ブランディングや学生へ「働く本質」や「仕事の楽しさ」を教えてきました。 これは自社だけのメリットだけではなく社会に対して価値があること、これから社会に出る学生にとって価値のある事と思って取り組んできました。 当社のインターンでは実際の仕事に大きく関わり、ある部分においては責任を背負いながら仕事を一緒にします。 また仕事の進め方などもきちんと教えて行きます。報告・連絡・相談などは大学生でも知らない人はいないビジネス用語ですが、良い報告のやり方は意外に知られていません。 仕事は人と人がコミニケーションの中で作り出すものが多く、一緒に働く職場の人と、いかにコミニケーションをスムーズにし、本質的な議論を交わせるかが大きなポイントです。 またコスト意識や生産効率向上の考えを実践を通して学べることは、今後の社会生活の中で大きなアドバンテージとなるでしょう。
仕事と言う真剣勝負の取り組みの中で、芯の強さや、やり遂げる責任感の高さを見せてくれたインターン生には、裁量権を与え業務範囲を大きく広げた活躍の場を用意します。
過去のインターン生が取り組んだ実績ですが プ
レゼン大会 予算80万円(プロジェクト3か月間)
プレゼン大会 予算100万円(プロジェクト2か月間)
社内販促物作成 予算60万円(プロジェクト期間3か月)
システム導入 予算1000万円(プロジェクト2年間)
パーツワン交流会イベント 予算60万円(プロジェクト2ヵ月)
新規事業立ち上げ 予算600万円(プロジェクト10か月間)
他にも多数あり 学生のうちからプロジェクトを立ち上げたり、業務の中のある部分を任されるなど、自らが逃げ場をなくしリーダーシップを発揮して チャレンジできる場と考ると就職した会社よりもインターンシップの場を活用することが一番です。 具体的には予算、締め切り、成果の3要素が絡むことが大切です。 学生生活と社会人生活で大きく変わるのは、学生はインプット中心の知識を学ぶ機会が多いのに対して、社会はアウトプット中心に変わることです。
簡単に言えば大学は理論を学び、会社はアウトプットを通した成果が求められる場所です。 わずかな理論だけを理解した人間が実社会で通用するか? 答えはNoです。 だからこそ、インターンシップを通して自分の考えや意見を会社の力に替えるアウトプット力を身につけておくことが必要なのです。
一方、就職活動の一環と考えてしまうと自分の殻を破れず、物事の常識に縛られ、周りの顔を伺い自分らしさを思い切って追求することができません。 それよりは自分の実力を試す場、自分を成長させるための機会と考えると少しばかりの勇気と大きなチャレンジ欲が出てくるのはないかと思います。
私達パーツワンはそのような学生を全力で応援し、社会で活躍してもらいたいと考えています。 最近は1年生、2年生でも応募してくる学生が増えています。 早くから社会に対して関心を持つことは自分の可能性を広げる意味でとても良いことだと思います。 自分が成長することは自分自身の可能性を広げ、社会への関わりを感じ、働く本質を理解する第一歩と言えます。
この夏インターンシップが様々な会社で行われています。 「何のためにやるのか」自分のインターシップに取り組む軸をしっかりと考えて限りある時間を有効に使い価値ある時間にして欲しいと思います。
※株式会社パーツワンではインターンに挑戦したい大学生を募集しています。 自分の可能性を大きく広げるチャンスを私達と共にチャレンジしたい人はご応募ください。