「パラレル」はZ世代を中心に拡がる、友達と話しながら遊べるコミュニケーションアプリで、国内外ともに伸び続けています。
直近では、そうそうたる企業の皆さまに囲まれつつ「日経優秀製品・サービス大賞2021」に選んでいただいたり、日経トレンディによる「2022年ヒット予測ランキングTOP10」に選出いただいたりしました。2021年にシリーズBで12億の資金調達を完了し、世界展開を見据えた爆速のプロダクト開発を行っています。
今回は、そんなパラレルのiOS開発を担うメンバーを紹介します。
寺島 博樹(Hiroki Terashima)NTT傘下にてテクニカルサポート、Slerにて大企業のサービス開発、数々のスタートアップにおいてWebアプリやiOSアプリ開発、機械学習、サーバーサイドエンジニアなどを一通り経験しパラレルへ。現在は元メルカリ、元LINEのエンジニアとともにパラレルiOSアプリ開発全般を担う。社内通称はてらさん。
姉に誘われ、ニートから思いがけずエンジニアに転身
ーー現在パラレルで担当していることを教えてください。
iOS開発全般を担ってます。iOS開発は元メルカリや元LINEのメンバーと中心に行ってます。たまにサーバーの方を書いたりもしてます。
ーーてらさんは、スタートアップ界隈を渡り歩いてきたと聞いていますが、どんなキャリアを歩まれてきましたか?
ざっくりいうと、テクニカルサポート→SIer→スタートアップ数社でパラレルに至ります。
まず、大学卒業後はニートしてました。そんなとき姉からの誘いで、当時姉が働いていたコールセンターで働かされて、そこで突然テクニカルサポートをやることになりました。業務をするうちに、コールセンターのシステム自体をメンテナンスする人にならないか?という話になり、ベテランの方と僕の2名体制でシステムメンテナンスを担当することになったんです。これがエンジニアになったきっかけですね。
・・・ターミナル?html?CSS?と頭がハテナになりながら、凄腕ベテランの方にいろいろ教えてもらいつつ出来ることを増やしていきました。物理サーバーやLANケーブルをつくったり、実際に地下に潜って配線したりPCを一通り直したりと、ソフト/ハード双方から学びを深めていきました。
ーー思いがけずなきっかけでエンジニアに!その後はどのような変遷を辿られたんですか?
その後SIerに転職し、ここでWeb、iOSなど一通り開発し、様々なサービスをひとりでつくりきるという経験をしました。わずか30人程度の会社でしたが、大企業のサービス開発にも複数携わらせてもらっていました。大企業サービスの開発は、結構制約が多かったり、動きが遅かったりして自分に合っていないことを感じ、その後はスタートアップに進むことにしました。あとは個人的に、人が多いところを好まない傾向もあるのですが(笑)
てらさんは写真が好きで、パラレルのオフサイトでカメラマンをしてくれたりします
スタートアップ数社で怒涛の開発実績を積む。しかも一人でつくる
ーーそこから、スタートアップでのキャリアがスタートしたんですね。
最初に転職先として選んだのはGoodpatchで、開発者やプロダクトをつくる人向けのアプリ「Balto」というサービスをつくる部署に入り、実質2週間ほどで最初のプロトタイプを1人でつくりました。
Baltoリリース時の記事
その後、Wondershakeで機械学習エンジニアをしたり、オンラインヨガ・フィットネスサービスのiOS開発をしたり、様々なアプリ開発に携わっていました。Azitでアプリ開発(iOS、サーバーサイド)と認証基盤をひとりで整備するプロジェクト、bosyuでwebアプリ開発、iOSアプリ開発を進めることなどもしました。
ーー1人でプロジェクトや開発をされていた経験が多い…(驚)
スタートアップなのでそこまでリソースを確保できないのはどこも大前提あったと思いつつ、過去の経験から、1人である程度出できると思われた配置だったのだと思います。
ーー次に挑戦する場所として、てらさんが選んだのはパラレルだったわけですが、どのような流れから入社に至ったんでしょうか?
複数の企業からお声がけや内定ももらっていた中で、パラレルから直接スカウトが来たんです。スカウトで共有された非公開資料の内容が面白そうだったので、一度話を聞いてみようと思いました。
採用の慎重さがないスタートアップは一気に壊れる。一方パラレルは
ーーどんなところにパラレルの面白さを感じましたか?
まずは単純にエンジニアたちの経歴がすごいなあと思いました。名だたる会社にいた人が多いなあと感じる一方で、高専を中退してまでも入った初期メンバーがいることを知って。メンバーの布陣に興味が湧きました。
あとサービス自体の存在は知らなかったものの、実際に使ってみたら、凝ってないのにシンプルで逆に面白いなと感じたんです。
ーーまず人の布陣に惹かれたとのことですが、実際に中の人たちに会ってみてどうでしたか?
わずか10数名の会社なのに、2週間弱で5人の社員の方と会わせてもらい、ありきたりな言い方になってしまいますが、メンバーが本当に良い人で、会話の節々で頭の良さを感じました。
僕自身、だてに何社もスタートアップにいたわけではないので、スタートアップが組織運営上、気を付けなければならないことをひしひしと感じていたのですが、それは「採用の慎重さ」だと個人的に結論づけてたんです。比較的大きな資金調達をして、ばばばっと人を入れるときって、正直一番組織がぶっ壊れる可能性が高まるタイミングだと思ってます。パラレルはシリーズBで国内toCサービスとしては大きな資金調達を完了してますが、そんな中においても、スキルやカルチャーフィットともに双方が納得するまでちゃんとすり合わせをしにいく、その採用の慎重さがすごいなと思いました。
あとは、代表2名が並んだときに感じる覇気がなんか良い意味でやばそうと思ったり(笑)、代表自身が過去エンジニアでコードを書いていたりしたので、エンジニアのことが分かる人がトップにいる組織は強いし安心だなあと思った記憶もあります。
「技術的に難しいことが解決されると、脳汁出る」それが楽しい人が集まる
ーーシンプルで面白そう、と感じたパラレルのプロダクトを実際に開発してみて、”ここが面白い”と思うポイントはどこですか?
使っているメインがZ世代ユーザーで、そういう人たちが使うプロダクトということ自体が面白いですね。予想外の使われ方をされることも多いですし。最近は、パラレルのチャンネルに入りっぱなしの人が、「16時に起こして」と友達にお願いする使い方をしていたのが予想外で面白かったです。
あと技術的に面白いことでいうと、リアルタイム性が求められることですね。リアルタイム性が求められる開発は、考慮しなければならないことがめちゃくちゃあって技術的に難しいです。難しいけどそれがうまく解決できたときの脳汁が出る感じ、それがすきです。
ーーパラレルのエンジニア陣、難しいことにトライするのが好きな人多いですよね。リアルタイム性を担保するのは技術的に難しいけど、それが逆に楽しいという話はとても聞きます。
そうですね。あとリアルタイム性以外に面白いことは、音声サービスなので、過去のサウンドエンジニアを経験したからこそ応えられる技術要望があるのも面白いですね。
例えばパラレルでは「ボイススタンプ」という音声が入ったスタンプを送れる機能を取り入れてますが、その開発の過程、レコーディングスタジオとかでよく使われるDAWソフト使って調整しまくったりして(笑)難しさゆえの面白さをここでも感じました。
ーープロダクト開発を通して感じたパラレルの強みってどう思いますか?
まずデザインが強いと思います。当時いたGoodpatchはデザインカンパニーだったので、良い意味で、デザインにめちゃくちゃうるさかったですが、それに近しいこだわりやつくりこみ感を感じます。
パラレルでは今、PMがデザインディレクターを兼任し(リードデザイナー専任者、募集しています!)、各デザイナーの方たちによってデザインがアウトプットされるんですが、デザイナーの中にはZ世代の子もいたりして、そのZ世代の子がつくるデザインも面白いんですよね。Z世代が使うサービスだからこそ、よりZ世代に近い世代の意見が取り入れられていくのは良い取組なのではと思います。
あとは、アプリ自体のクオリティです。そもそも落ちないですし、品質保証される仕組が整っています。QAを専任で設けるスタートアップってあんまりないんですけど、信頼できるQAがいて良いプロダクトをつくるベースがかなり整備されてると思います。
「友達とオンラインで遊ぶか?」と懐疑的だった。けどハマった
ーーパラレルというプロダクトが今後も伸び続けるだろうなと感じる理由について教えてください。
まず、最初にプロダクトに興味を持った背景でもありますが、シンプルな面白さがあります。今世の中にある遊びはハイテクで多機能なものが多い一方で、パラレルができることは、シンプルに友達とつないでしゃべること、しゃべりながらミニゲームを通じて盛り上がれることです。
トランプやオセロとか、”子供の時やってたけれど大人になるとなぜかやらなくなってしまうもの、だけどみんなが本来やりたいと思っているものを提供する”、というスタンスが良いなと思ってます。本来皆がやりたいと思っているものだからこそ残り続けるし、それがコンテンツに入ることで伸び続けていくはずなので。
一方で、「友達とオンラインで遊ぶなんて・・・」と思っている人もいると思います。正直自分もパラレルに入る前はそう思っていましたし、「ゆうてClubhouseの延長線にあるものでしょ?何かコンテンツついたぐらいなのかな」と思ってました。でも、実際つかってみたら、面白さに「まじか」って感じましたし、毎日使ってメンバーと雑談していても飽きないんですよね。伝えるのが本当に難しいんですが、使ったら誰もが面白いと思うポテンシャルを秘めてます。
コンテンツ選定の仕方がちゃんとしていて、一つ一つ探して調査して分析して、”これだ””これならみんなが面白いだろう”というものが投入されているので、だから掌で自分も踊らされてるんだろうなあ(笑)
バイク通勤も許される、”リベラル”を大切にする組織
ーー最後に、そんなプロダクトをつくっている”組織としてのパラレル”に対して思うことを教えてください。
これは見る人によって良い悪いの判断が異なる部分だと思うのですが、いろいろ決めていない組織だと思います。例えば僕はバイクに乗るんですけど、バイク通勤したいですって言ったら、「決まってないけど良いです」って言ってくれたんです(笑)(その後もちろん最低限のルールは整備してくれました)
こういうエピソードから伝えたいことは、社風的に、”リベラルな自由”を大切にしているということです。フリーとリベラルってどっちも自由という意味ですけど、フリーは”無秩序の中にある自由”、リベラルは”勝ち取った自由”という意味の違いがあって、後者の意味合いを大切にしているというのは、ベース価値観としてあるかなと思います。
パラレルのメンバーはみんな自由だけど、皆がそれぞれやることやっていますし、誰かが誰かを怒るとかってないんです。それは、話の中でもちらっと触れた通り、採用に慎重でとにかく厳選できているからこそ、皆が皆背中を預け合っているから体現できる組織気質なんだろうなと思ってます。
パラレル株式会社では一緒に働く仲間を募集しています